〔リバネスセンシズ〕技術実装で課題の根幹に挑むプレイヤー(前編)
リバネスセンシズでは、リバネスメンバーのインタビューを通して、そのパッションを紐解き、実現しようとする個々の未来像をお伝えします。
長 伸明(ちょう のぶあき)
修士(工学)
専門分野:金属、実装工学
(聴き手:佐野 卓郎)
大手企業から転職してリバネスに参戦した長伸明(ちょう のぶあき)さんは、研究が大好きであるが、普通の研究者とはちょっと違った考えを持っているようだ。日頃は寡黙に仕事に取り組む長さんが、一体どのような思いをもっているのか、話を聞いてみた。
佐野:長さんは、中途での採用でしたよね?
長:はい。もともと、大手印刷会社で研究をしていました。
佐野:長さんの専門にある「実装工学」って何ですか?
長:わかりやすいのは「はんだ付け」ですね。モノって、接合しているところから壊れることが多いので、それで製品寿命が決まったりします。そこを研究することが、製品の品質向上につながります。大学在学中から、この分野の研究をしてきました。そしてそのまま、共同研究していた先の企業に就職したんです。
佐野:就活ってしなかったんですか。
長:就活はほとんどしませんでした。大学の先生から企業に話をしてもらって、そのまま進路が決まった感じです。もちろん、面接などはしましたけれどね。
佐野:普通だとたくさん就活して、色々と悩んだりすると思うんですが。
長:当時はあまり考えてなかったです。博士まで行くかどうかは悩んでいましたが、企業の研究職の方が社会には実装しやすいと思っていました。でもそれ以上のことはあまり・・・。
佐野: 5年弱働いた後、リバネスにきましたよね?
長:印刷業界はシュリンクしていたので、最初の頃は、次にビジネスになりそうなものを研究していました。ただ、仕事やっていく中で、「10,000個つくったら9,999個良いものができるためにはどうしたらよいか」みたいな、効率を高めるために、ひたすら改良するような研究をするようになりました。もちろん、企業には必要だとは思いますが、私がやりたいこととは違っていました。
佐野:やりたいことって何ですか?
長:当時は人の役に立つものがつくりたい。ものづくりをしたいと思っていました。
一つのものを作るのにも、その根幹となるような研究があります。リバネスではそれができる。根幹を担うような研究をたくさんやっている。もともと名前は聞いたことあったので、リバネスの門を叩きました。
佐野:リバネスに参加してみてどうですか?
長:いろんな仕事があって、いろんなことができるなと思いました。次世代教育、人材育成、研究開発、事業化支援。リバネスのメンバーはそれらのプロジェクトを掛け持っているんです。しかもメーカーだと多くても2つ、普通なら1つしかやらないところを、リバネスだとプロジェクトが5個とか。すごいです。
多くの研究に取り組んでいるリバネスに参加した長さんは、まず人材開発事業部に所属する。しかしながら、彼は事業部を超えて多様なプロジェクトに参加し始めた。長さんの思惑とは一体何なのか。詳細は後編にて。