リバネス取締役副社長CTO井上が米沢興譲館で講演しました。(11/10)
リバネス取締役副社長CTOの井上浄が、米沢興譲館の進路講演会にてキャリアに関する講演を行いました。自身の高校時代から「研究」に出会うまでの道のりや、やりたい研究を実行するために会社を立ち上げた経緯などを、これから自分たちの進路について考え始める高校生1年生、約150名に向けて熱く語りました。
<講演概要>
高校時代は部活動に明け暮れ、やりたいことが明確にならないまま大学に進学し、そこで初めて研究というものに出会った。世界中で自分以外の誰も知らない新しいことを日々発見する研究の面白さに気づき、カミナリに打たれたような衝撃を受けた。そこから研究にのめり込んでいき、「好奇心」が自身の原動力(エネルギー)となって、いまでは、免疫や腸内環境、エピゲノム、再生医療など、数々の研究プロジェクトを推進している。学生時代に抱いていた「やりたい研究をやるための研究所を創る」という自身の夢を10年かけて実現し、これからも次の10年、20年に向けたヒューマノーム研究を仕掛けていくと語った。
※ヒューマノーム研究( https://humanome.lne.st/ )
医療・ヘルスケア技術の進歩により人の健康が約束された未来(ポストヘルス時代)において、人や社会のあり方はどう変わるのか。人間とは何か、という究極の問いに挑む研究。
<高校生へのメッセージ>
これからの時代は、どの大学や企業に所属しているか、という枠組みは関係なくなる。どこにいても研究はできるし、「自分が何をしたいのか」が一番大事なこと。親や学校の先生に言われたからと人のせいにせず、自分自身で決めて、そして、それを必ず成し遂げてほしい。タイムスリップして現代に来た人がいない限り、未来がどうなるかは誰にもわからないが、皆さんは自分の思う未来を自分で創ることができる。そうすれば、自分で決めた道が正解になるだろう。迷ったときは、どちらかを捨てるのではなく、どうしたら両方できるかを考えてみてほしい。
最後に、高校生からは、「やりたいことをどう会社の利益につなげているのか?」、「全人類が健康になったら病院や薬がなくなるから反対する人がでてくるのは?」、「世の中のことが解明されて人間の好奇心がわかなくなったらどんな世界になるか?」など、鋭い質問が飛び交いました。
●井上浄 プロフィール●
リバネス創業メンバーのひとりであり、大学院在学中に理工系大学生・大学院生のみでリバネスを設立。博士課程を修了後、北里大学理学部生物科学科助教および講師、京都大学大学院医学研究科助教を経て、2015年8月1日より慶應義塾大学特任准教授に就任・兼務。研究開発を行いながら、大学・研究機関との共同研究事業の立ち上げや研究所設立の支援等を担う。