チームでQPMIサイクルを回せ!リバネスCTO井上浄の熊本大学薬学部での講義が終了いたしました。
2018年1月11日(木)、リバネス取締役副社長CTOの井上浄が、熊本大学薬学部「薬学概論2」にて3回目の講義を行いました。当日は、薬学部1年生75名が参加してくれました。
本講義は、iHOPE(Innovative Healthcare-Oriented Program for Entrepreneur)と名付けられた一連の講座の一環で実施しました。熊本大学薬学部の薬学科および創薬・生命薬科学科の1年生が主な対象です。学生が、薬学の専門性を生かして社会で活躍するための素地としてアントレプレナーシップを身につけ、精神的にも社会的にも自立した個人として問題意識を持ち、それらを解決することに挑戦する思考性を獲得することを目指しています。本年はプレ講義の位置づけで、10月26日(木)、11月16日(木)、1月11日(木)の計3回を行いました。
3回目である今回の講義のテーマは「チームで新しいことを生み出す」です。井上から前回講義の振り返りを行った後に、2名のゲストを紹介し、キャリア講演を行っていただきました。
1人目は、株式会社メタジェン 主任研究員(慶應義塾大学 政策・メディア研究科 特任助教)の村上 慎之介さんです。村上さんは自分の生い立ちの中で、「自分はリーダーとして物事を推進していくような性格ではなかったが、ベンチャーを起業したリーダーと一緒に世界を変えたいと思った」と、研究の現場から研究開発型ベンチャーに入社した理由、起業をしたリーダーと共に目指す世界についてお話ししてくださいました。
2人目は、理化学研究所 多細胞システム形成研究センター 網膜再生医療研究開発プロジェクト研究員の小出 直史さんです。小出さんは、研究現場においてチームリーダーと研究チームを結ぶマネージャという立場から、どのように研究に取り組んでいるのかをお話しくださいました。「研究室においても、リーダーが示す方向に対して、チームで研究をすすめていくことが大事です」と、ご自身の仕事にも触れながら語ってくださいました。
後半は、5名~6名のチームにわかれ、1回目・2回目の講義で考えたQuestion・Passionについて、「リーダーを決める・チームで動く・プレゼンテーションを作る・発表する」というワークショップを行いました。チームでとりくむ課題やそれに対する解決策、自分たちの強み、次のアクションについて30分間で議論し、1分間で発表するという内容でしたが、各チームは参加講師の手助けを得ながら集中した議論を行い、プレゼンテーションの内容をまとめました。
15個のチームによる発表では「薬に頼らない治療方法を開発したい」や「アレルギーや花粉症を完治したい」、「薬剤師の信頼度を上げたい」などの解決したい課題に対して、薬学を学んでいることや若い自分たちが実験対象となれることなどの強みを生かした解決策が意見として出ました。
講義の最後には、熊本大学薬学部の久恒昭哲 特任准教授が「この講義で考えた自分のやりたいことを実現するために今後の勉強を生かしてほしい」とお話しし、リバネスの井上からは「未来は自分でつくっていくもの。誰かに決められたものでなく、自分で決めて切り拓いた道を正解にしていってほしい」とお話ししました。
参加した学生の多くが、薬学や将来に対するイメージが変わったと話し、「興味のあることを夢中に取り組んでいれば道が開けてくるのだと思った」や「薬学のイメージは地味なものでしたが、講義を受けて、薬学は明るく、世界も変えられるものかなと思えてきました」との声も聞かれました。
過去の講義の様子
1回目(2017年10月26日)
薬学が世界を変える!リバネスCTO井上浄の熊本大学薬学部での講義がスタートしました
2回目(2017年11月16日)
薬学の多様なキャリアを知る!リバネスCTO井上浄と薬学部卒ベンチャー起業家が熊本大学薬学部で講義を行いました
【本リリースに関するお問合せ先】
株式会社リバネス 自然共生型産業研究所(担当:福田)
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