第2回マリンテックグランプリ速報!ファイナリスト受賞結果発表

第2回マリンテックグランプリ速報!ファイナリスト受賞結果発表

2018年9月29日(土)第2回マリンテックグランプリ(主催:日本財団、株式会社リバネス、JASTO(一般社団法人日本先端科学技術教育人材研究開発機構))を開催し、最優秀賞と11の企業賞の受賞チームを決定いたしました。

当日は、テックプランター 2018に応募いただいた32チームの中から選ばれたファイナリスト12チームが、熱いプレゼンテーションを繰り広げました。

栄えある最優秀賞に輝いたチームは、「Amamo Blue Earth」、テーマは「レジリエントな海洋環境保全:環境循環型バイオセメントアマモポットの開発」です。

水生生物の産卵場所や幼稚仔魚に成育の場を提供し、有機物の無機化、海洋の酸素供給などを担う海草(アマモ)の群生地「アマモ場」は生態系において非常に重要です。しかし、経済成長に伴う環境汚染や埋め立てで、この30年で瀬戸内海のアマモ場の7割が減少しています。これは日本だけではなく世界的にも大きな課題となっています。

これまで、アマモ場の再生のために、生分解性プラスチック容器を用いた植え付けやアマモ種子を織り込んだ麻シートの沈設がなどがされてきましたが、いずれも海洋ゴミを増加させる可能性があるアプローチであり、さらなる技術開発の必要性が求められていました。このような課題を解決するため、和歌山工業高等専門学校の楠部准教授と2年生の中嶋さんは、微生物の代謝により砂に炭酸カルシウムを析出させ固化するバイオセメンテーション技術を開発しました。バイオセメントは海水で崩壊する性質をもちます。そのため、アマモ場をつくりたい海底の砂を用いてアマモ種子を埋包したバイオセメントを作成・沈設することで、アマモの活着を促しつつも、ポット部分は徐々に元の環境に戻るというレジリエントな海洋環境保全を目指しています。
現在ポットの環境中での強度や、アマモ種子の発芽条件の検討を進めており、ベンチャー化も視野にいれています。

 

また、株式会社リバネスは日本財団とともに、2017年より海・水産分野・水環境にかかわるあらゆる研究に挑戦する中高生研究者を対象に、研究資金助成や研究アドバイザーによる研究サポート「マリンチャレンジプログラム ~海と日本PROJECT~」を開催しています。同チームは、2017年度に採択を受け、今回の発表の元となる研究テーマである「海洋環境保全のためのバイオセメンテーション技術の開発」を行ないました。その結果、全国大会で「リバネス賞」を受賞しております。マリンテックグランプリ2018での同チームの優勝は、株式会社リバネスと日本財団が「人と海との未来を創り出す」ために一気通貫で行う教育応援、人材応援、研究応援、創業支援が潮流となりはじめたことを示しています。

企業賞一覧

チーム テーマ名 受賞
株式会社ブルーオーシャン研究所 海洋情報収集ロボットの開発 三菱電機賞
株式会社タマ 真珠の陸上養殖からすべての海産物の陸上養殖へ〜好気的脱窒システムが拓く「未来水産」 日本財団賞
エーゼロ株式会社自然資本事業部 ウナギを通じた循環型社会構築 ロート賞
株式会社アグリライト研究所 世界中の「海のゆりかご」復活へ! 土壌改良微生物と共生する「機能性アマモ苗」の植物工場生産 DNP賞
Aqua-Culture Management System マグロ養殖のイノベーション ー革新的尾数計測システムの開発ー 新日鉄住金エンジニアリング賞
Amamo Blue Earth レジリエントな海洋環境保全:環境循環型バイオセメントアマモポットの開発 三井化学賞、最優秀賞
Aqua Gene-CheckUp 遺伝子検査による水環境の健康診断を迅速・簡便化する装置の開発 日本ユニシス賞
Innoqua 水生生物の秘密を、アクアリウム × IoTで明らかに JT賞
RG<ラピッドグロース>あわび 高成長アワビの腸内環境移植・形成によるアワビの陸上加温養殖方法の開発 ヤンマー賞
アルバトロス・テクノロジー 海の新幹線〜表面効果翼船(WISES)〜の開発
クリオール 高効率環境浄化システム 川崎重工業賞
SONOVY 低価格での水中ホバリング、海底着底可能な水中ドローンの開発 竹中工務店賞

概要

グランプリ名: 第2回マリンテックグランプリ
日時:2018年9月29日(土)13:00-19:00 (懇親会 19:10-20:30)
会場:東京都江東区有明3-7-18 4F 有明セントラルタワー コンファレンスセンター有明
参加対象:クローズド・事前登録制にて開催(エントリーチーム、ダイヤモンドパートナー、経営支援パートナー、スポットパートナー、アカデミア研究者・学生他)
ウェブサイト: https://techplanter.com/mtg2018/

 

マリンチャレンジプログラムについて

人と海との未来を創り出す仲間づくりのため、海・水産分野・水環境にかかわるあらゆる研究に挑戦する中高生研究者を対象に、研究資金助成や研究アドバイザーによる研究サポートを行います。本プログラムを通じて、未知なる海の可能性に興味をもち、答えのない研究に挑戦する力を磨いた中高生が、10年後、私たちの仲間となって、海に囲まれたこの国の海洋科学技術を既存領域にとらわれず発展させていくことを期待しています。2017年度は59チーム、2018年度は60チームの日本全国の中高生がプログラムに参加しています。このプログラムは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
ウェブサイト: https://marine.s-castle.com/