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大阪・関西万博開催にあたり、「大阪テックプランター」実施決定 大阪をヘルステックやものづくりの国際ハブへ

大阪・関西万博開催にあたり、「大阪テックプランター」実施決定 大阪をヘルステックやものづくりの国際ハブへ

テクノロジーベンチャーの発掘・育成事業を手掛ける株式会社リバネス(本社:東京都新宿区、代表取締役 グループCEO:丸 幸弘)は、地域の大学や研究機関が有する技術をもとに、世界を変えうる新たな産業を創出することを目指し、アクセラレーションプログラム「テックプランター 」の地域展開を行なっています。このたび、「大阪テックプランター2019」の実施を決定し、8月23日(金)に記者発表会を行ないました。

大阪テックプランターでは、関西圏の技術シーズ(ベンチャー)を発掘・育成することにとどまらず、国際空港を有する大阪にアジア圏のスタートアップも呼び込み、2024年のうめきた2期地区の先行まちびらき、そして2025年に開催される大阪万博に向けて、大阪をヘルスケアやものづくりの国際ハブにすることを目指しています。

記者発表会は、大阪テックプランター2019の特別連携機関「うめきた2期開発事業者」を代表して、阪急電鉄株式会社様とオリックス不動産株式会社様、地域開発パートナーのロート製薬株式会社様、株式会社DG TAKANO様、株式会社関西みらい銀行様、株式会社池田泉州銀行様にご出席いただき実施しました。

はじめに、リバネス 取締役執行役員CROの吉田 一寛から、大阪・関西地区におけるリバネスの取り組みをご紹介しました。関西事業所の立ち上げ以降、大阪では特に教育開発・人材開発・創業開発の事業に注力してきました。世界から注目される国際的なイベントである2025年の大阪・関西万博に照準を定め、2018年4月に、事業所を港区弁天町に移転・拡大し、大阪本社を新設して活動をさらに拡大・強化する方針をお話しました。

次に、リバネス 代表取締役 グループCEOの丸から、大阪テックプランター立ち上げの背景・目的とプロジェクトの内容についてご説明しました。丸自身の研究者としての経験と株式会社ユーグレナの技術顧問として創業時から携わってきた経験をもとに研究開発型ベンチャーの支援を行なうエコシステムとして「テックプランター」を2014年に立ち上げ、2016年からは地域へと展開してきました。今年から開始する大阪テックプランターでは、関西圏の技術シーズ(ベンチャー)を発掘・育成するだけにとどまらず、海外でのテックプランターで発掘したベンチャーを大阪に呼び込み、大企業との連携、そして町工場による開発支援とリバネスによる経営支援・事業化支援を通じてアジアへの進出を目指す「インバウンドグローバライゼーション」にも取り組みます。ヘルスケア・医療の領域に強いロート製薬株式会社様、大阪発で世界を変えるものづくりに取り組む株式会社DG TAKANO様といったパートナー企業にもご協力をいただきながら、2025年に開催される大阪万博に向けて、大阪をヘルスケアやものづくりの国際ハブにすることを目指すことを発表しました。

最後に、特別連携機関・地域開発パートナーのご紹介を行ない、各社から大阪テックプランターへの期待のお言葉をいただきました。

<各社からのコメント>

【特別連携機関:うめきた2期開発事業者】(代表として2社がご出席)

オリックス不動産株式会社 代表取締役社長 高橋 豊典 様
(兼 オリックス株式会社 グループ関西代表)

オリックス不動産は、全9社ございますうめきた2期地区開発事業者として阪急電鉄様と一緒に開発を行っております。また、1期のグランフロント大阪の開発にも携わり、開発事業者からの委託を受けて、ナレッジキャピタルの運営を6年間行ってまいりました。うめきた2期地区は2024年夏の完成を目指しておりますが、大阪・関西万博が開催される2025年までのこの5年間は、大阪にとっても関西にとっても非常に重要な期間になると思います。大阪・関西は、大学や中小企業をはじめ、技術を数多く持っていると言われてきました。その一方で、それらを国内外に発信し、さらに新しい価値を創造するという部分については、なかなか進んでいないという思いを抱いております。リバネス様とお会いし、大阪テックプランターのプログラム内容をお聞きして、今これを進めていくべきだという思いを持ったと同時に、これを誰が行うのかという点も重要なポイントになると考え、うめきた2期地区開発事業者が特別連携機関として参画させていただくことを決めました。ぜひ、あたたかい目で見守り、応援いただければと思います。

阪急電鉄株式会社 取締役 諸冨 隆一 様
(兼 阪急阪神不動産株式会社 代表取締役副社長)

阪急電鉄では、梅田エリアを中心に、大阪・関西の地域力の向上のため、コワーキングスペースやサービスオフィスの提供、ファンドの活用、Startupbootcampといった国際的なアクセラレーションプログラムの開催企画など、ベンチャー企業の支援やイノベーションの現場づくりに取り組んでまいりました。
現在、国でもスタートアップ・エコシステム拠点形成の動きがあり、大学・自治体・支援機関等が一丸となった、都市全体としての環境整備が求められています。そして、うめきた2期の開発課題もその延長線上にあると考えております。
その中で、大学等の研究機関のシーズに直接アプローチして事業化まで伴走していくことは、大変手間暇がかかり、ノウハウやネットワークも必要であるため、このテックプランターのような機能拡充が関西の強みを活かしたベンチャー創出にとって、大きな課題であると思っていました。
2024年のうめきた2期の先行まちびらきに向けて、まずは我々がトライアルとして支援することで、このような取り組みがさらに拡大・拡充され、新産業創出機能の充実につながることを期待しています。
また今後、官との連携も視野に入れて、他の機関が実施している様々な活動とも協同、共創しつつ、それらを仕組みとして確立させることで大阪のイノベーションエコシステムの構築に貢献できれば幸いです。

【地域開発パートナー】

ロート製薬株式会社 代表取締役会長 山田 邦雄 様

社会課題を解決する、そのためにサイエンスの力を社会実装することに一途に取り組んでいるところに非常に共感し、リバネスさんとはこれまでも様々なかたちでご一緒してきました。海外で活動していると、その成長のすさまじさを目の当たりにし、本当に日本はこのままでは本当に衰退していくのではと思うことがあります。しかし、だからこそ今がチャンスです。やはり日本の最後の強みというのは、ものづくりにあると思います。機械も、食も、いいものを丁寧に作る文化、技術、熱意といったものが、日本の最後の切り札になるのではないでしょうか。ものづくりとサイエンスは、日本の将来を開いていくのではないかと思っています。
大阪・関西万博の開催が決まり、特に、我々ロート製薬のホームマーケットでもあるヘルスケア、バイオサイエンスが注目されています。関西には、製薬企業も、研究をコツコツとやられてきた大学もたくさんありますので、そういう埋もれている力を、我々もお手伝いしてなんとかかたちにしていきたいと考えています。そのためにはやはり、リバネスさんが行なうような新しいかたちの活動を、我々が一緒になってやっていくというのが本当に重要だと思っています。リバネスさんがこれまで作り上げてきたノウハウが、これから本当に効いてくるでしょうし、ここから実際に多くの技術がかたちになるのではないか、そう期待しております。

株式会社DG TAKANO 代表取締役社長 高野 雅彰 様

リバネスの丸さんとは、3〜4年前に初めてお会いしてその場で意気投合しました。私は東大阪の町工場の3代目として育ちましたが、家業を継がずに11年前に町工場からのベンチャーを立ち上げました。創業当時の社名は「デザイナーズギルド」でした。みんな若いときは夢を持っていて、それを叶えたいと思っている。でも、ほとんどの人が途中で挫折して妥協した人生を送る――。これは社会として非常に不幸なことだと思っていました。そこから、夢を叶えたいと思う人たちがお互いに協力し合ってそれぞれの夢を叶え合う組織を作りたいと思ったのです。昨年あたりから、最初に思い描いた組織のかたちができ上がりつつあります。そこには、社会課題や自分の夢を持っている若い人たちが世界中から集まってきています。私は、彼らと一緒に、世界の社会課題を解決したい。その国、その地域で生活していてすごく困っている、世界の課題を感じている、そういう人たちがDG TAKANOに来て、日本の技術とデザインの力を使って課題解決のためのアイデアを出すトレーニングをしています。日本では、デザインというと「意匠」という意味で捉えられることが多いのですが、本来は「設計」という意味です。それぞれの課題に対して、その解決方法を「設計図」として描くことができるのがデザイナーなのです。私たちDG TAKANOがもつ技術力、デザイン力、そしてコミュニケーション力で、世界の社会課題をもってやってくる海外のスタートアップにも対応していきたいと思います。

株式会社関西みらい銀行 代表取締役兼副社長執行役員 三浦 清 様

関西みらい銀行の経営理念には、「地域の豊かな未来を創造します」という一文があります。その経営理念に基づき、お客様の創業支援、産学連携、共同開発に対する助成金事業などを通じて、地元のベンチャー企業や中堅中小企業の支援に以前より積極的に取り組んでまいりました。リバネスさんとは、2016年から「滋賀テックプランター」にてご一緒にさせていただいております。今回、大阪でもまたテックプランター事業を立ち上げることをおうかがいし、私どももぜひお手伝いをさせていただきたいということで参加いたしました。今後は、大阪テックプランターの成功に向かって、リバネスさんをはじめ、パートナー企業のみなさまとしっかり連携してまいりたいと思っております。みなさんの熱い思いを、銀行という立場でしっかりとサポートさせていただきます。

株式会社池田泉州銀行 代表取締役頭取兼CEO 鵜川 淳 様

大阪テックプランターに地域開発パートナーとして参加させていただくことになり、誠にうれしく思っています。池田泉州銀行は梅田茶屋町に本店を構え、2003年以降、17年間に渡って新規事業や産学連携による研究開発に対しまして、助成金制度や、外部機関との連携による創業・新事業支援機能の強化に取り組んでまいりました。そんな背景から、何とかうめきた2期と連携したこのプロジェクトのお力になる機会をいただきたいと考えておりました。この大阪テックプランターを通して、地元経済の活性化を担いながら、世界を見据える有望な企業が数多く生まれてくることを期待しています。私どもも、経営の中期展望を「Vision ’25」というかたちで掲げており、大阪・関西万博や来るべきIRに積極的に取り組もうとされているチャレンジングな方々のお役に立つ金融グループでありますよう、産学官など様々な機関との連携を強化しながら準備を進めております。そのような中、阪急電鉄さん、リバネスさんを中心とした大阪テックプランターに参加させていただくことになりました。これがベンチャー支援の新たなネットワークになり、それが地域のサステイナブルなエコシステムとして機能していくであろうと、大いなる期待を寄せています。

 

現在、大阪テックプランター2023では地域開発パートナーを引き続き募集しております。関心をお持ちの企業の方は、ぜひページ下部に記載の担当者までご連絡くださいませ。

 

【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社リバネス https://lne.st/
担当:大阪本社 磯貝・福田
TEL:050-1743-9799 / E-mail:[email protected]
〒552-0007 大阪府大阪市港区弁天1-2-1 大阪ベイタワーオフィス6階