• HOME
  • 沖縄県でのバイオ関連データを活用した産業人材育成のための『バイオインフォマティシャン育成講座』を10月5日より開講

沖縄県でのバイオ関連データを活用した産業人材育成のための『バイオインフォマティシャン育成講座』を10月5日より開講

沖縄県でのバイオ関連データを活用した産業人材育成のための『バイオインフォマティシャン育成講座』を10月5日より開講

健康・医療分野をめぐる技術は急速に進歩し、近年「バイオデータ」の概念がゲノム情報などに留まらず心拍や血圧などのバイタルデータ、睡眠や食習慣などの生活データ、健康診断や診療データなど広義なバイオデータへと拡大しています。これらのバイオデータとインフォマティクスを融合し、新たな価値を見出すことで、健康・医療分野だけでなく、観光業や新しいサービス業などにも新たな産業創出が期待されています。

バイオデータを扱えるバイオインフォマティクス人材の知識や技術の水準に応えるべく、新たな育成プログラムを開発し、沖縄県の健康・医療関連産業を牽引しうる人材育成環境の高次化、拡大を目的とした「バイオインフォマティシャン育成講座」を10月5日から毎週土曜に全9回で開講いたします。

内容:バイオインフォマティクスに関連する基礎を学ぶ座学(「バイオインフォマティクス技術者認定試験」合格レベルを目安)および、身につけた知識・技術を産業等へ活用できるアントレプレナー育成のワークショップ(ベンチャーによる講義、ワークショップ、ビジネスアイデアピッチ)

時期:10月5日(土)〜11月30日(土)
場所:沖縄工業高等専門学校(沖縄県名護市字辺野古905)
対象:社会人、研究者、学生、自治体職員等
バイオインフォマティクス基礎の定員は100名程度
アントレプレナー育成の定員:限定20名程度(※応募が多数の場合は抽選にて決定いたします)
申込期限:10月3日(木)18:00まで(参加無料、事前登録制)申込み
こちらからお願いします。

■講座日程と内容

  バイオインフォマティクス基礎 アントレプレナー育成
  時間
講師
内容 時間
講師
内容
第1回

10/5

(土)

10:00-12:00

山田 拓司 氏

バイオインフォマティクス概論

バイオインフォマティクスとは何か、ヒトの腸内細菌叢など細菌群集のデータをメタゲノミクスによって解析すると共に、生活習慣や疾病情報など超多次元データを扱う最先端研究事例を交えて概説する。

13:30-15:30

山口 昌雄 氏

小林 孝徳 氏

ベンチャー講義①

研究や医療分野において、ゲノム・メタゲノム・エピゲノム・トランスクリプトームなど最先端の解析技術を活かしたベンチャー講義。

ベンチャー講義②

睡眠をデータによって可視化し、睡眠をデザインするスリープテックでビジネスに取り組むベンチャー講義。

第2回

10/12

(土)

10:00-12:00

池松 真也 氏

生命科学①

バイオインフォマティクスに必要な生命科学の基礎を講義し、その理解を演習問題、解説によって定着させる講義。

13:30-15:30

仲木 竜 氏

ベンチャー講義③

生活環境など後天的影響に日常的に変化するエピゲノムに注目し、基礎研究とビジネスの両輪で取り組むベンチャー講義。

ワークショップ①

ベンチャーの事例をもとにバイオインフォマティクスによって、どのようなビジネスが可能か、解決するべき課題に着目したワークショップ。

第3回

10/19

(土)

10:00-12:00

宮田 龍太 氏

情報科学①

バイオインフォマティクスに必要な情報科学の基礎を講義し、その理解を演習問題、解説によって定着させる講義。

13:30-15:30

小川 晋平 氏

ベンチャー講義④

遠隔医療など医療革新によって「予防医療・健康増進・医療費削減」を実現するための新しい医療機器の開発とサービスに関するベンチャー講義。

ワークショップ②

どのようなバイオデータを活用することで課題解決が可能になるのか、データ収集に着目したワークショップ。

第4回

10/26

(土)

10:00-12:00

池松 真也 氏

生命科学②

バイオインフォマティクスに必要な生命科学の基礎を講義し、その理解を演習問題、解説によって定着させる講義。

13:30-15:30 ワークショップ③

(グループディスカッション)

どのような課題に対してどのようなバイオデータを活用して解決を図るのか、その先の未来を考えるワークショップ。

第5回

11/2

(土)

10:00-12:00

池松 真也 氏

生命科学③

バイオインフォマティクスに必要な生命科学の基礎を講義し、その理解を演習問題、解説によって定着させる講義。

13:30-15:30 ワークショップ④

(グループディスカッション)

ワークショップ①②③を通じて考えてきたことを踏まえて、ビジネスとして成り立つ仕組みを考えるワークショップ。

第6回

11/9

(土)

10:00-12:00

宮田 龍太 氏

13:30-15:30

宮田 龍太 氏

情報科学②③

バイオインフォマティクスに必要な情報科学の基礎を講義し、その理解を演習問題、解説によって定着させる講義。

第7回

11/16

(土)

10:00-12:00

有田 正規 氏

 

13:30-15:30

有田 正規 氏

 

バイオインフォマティクス①②

バイオインフォマティクスで活用される技術やその考え方について研究事例などをもとに講義し、その理解を演習問題、解説によって定着させる講義。

第8回

11/24

(日)

10:00-12:00

有田 正規 氏

 

バイオインフォマティクス③

バイオインフォマティクスで活用される技術やその考え方について研究事例などをもとに講義し、その理解を演習問題、解説によって定着させる講義。

13:30-15:30 ビジネスアイデアピッチ

(相互評価等)

ワークショップで創出したビジネスアイデアについて、発表し合うとともに相互評価によって、ブラッシュアップを目指すピッチ。

第9回

11/30

(土)

10:00-12:00

有田 正規 氏

 

13:30-15:30

有田 正規 氏

模擬試験

バイオインフォマティクス技術者認定試験を想定した模擬試験の実施とその解答解説により、理解度を測るとともにその対策を行う講義。

自習

模擬試験の振り返りなど、各自でバイオインフォマティクス基礎の振り返りに取り組む。

■講師プロフィール

東京工業大学生命理工学院生命理工学系 准教授

株式会社メタジェン 取締役副社長CTO 山田 拓司 氏
京都大学化学研究所助手、ドイツの欧州分子生物学研究所研究員を経て、2016年より東京工業大学生命理工学院准教授。2014年よりヒト腸内細菌解析のための産学連携コンソーシアム「Japanese Consortium for Human Microbiome」を設立し、大学内の研究成果を産業応用につなげる活動を行っている。2015年には株式会社メタジェンを共同設立、同社取締役副社長CTOを兼任している。

沖縄工業高等専門学校生物資源工学科 教授 池松 真也 氏 

名古屋大学大学院医学系研究科にて博士号を取得。臨床検査技師国家試験などの資格を持ちながら、明治乳業株式会社に13年間務め、現職。高専機構研究推進産学連携本部アドバイザー兼務。

琉球大学工学部工学科エネルギー環境工学コース 助教 宮田 龍太 氏

平成29年度バイオインフォマティクス技術者認定試験合格者。専門分野はデータサイエンス。「AIによるデータからの知識発見および未来予測」をテーマに、コンピュータと数学に基づく解析技術を脳科学・気象学・生命科学・教育学・スポーツ科学・経済学の6分野で活用する研究に従事。生命科学では,疾患関連遺伝子をデータドリブンで特定する手法の開発に注力。

国立遺伝学研究所生命情報・DDBJセンター長 教授 有田 正規 氏

東京大学大学院理学系研究科情報科学専攻で博士号取得(理学)。その後、電子技術総合研究所や東京大学を経て現職。バイオインフォマティクスのカリキュラムや人材育成に長く携わり、平成22-24年度に沖縄科学技術振興センターが実施した人材育成推進事業にも参加。理化学研究所の環境資源科学研究センターでもチームを率いている。

アメリエフ株式会社 代表取締役社長CEO 山口 昌雄 氏 

1976年、東京都生まれ。99年城西大学理学部卒業。2000年理化学研究所遺伝子多型研究センター入所、パリ第6大学留学などを経て、07年京都大学医学系研究科博士後期課程修了。09年アメリエフ設立。

AMI株式会社 代表取締役(循環器内科医)小川 晋平 氏 

熊本大学医学部卒 循環器内科医 日本医師会認定産業医 日本内科学会内科認定医 2015年11月 AMI株式会社設立。 医療コンサルティング・医療機器開発・執筆などを行っています。 医療機器開発については2016年7月オムロンコトチャレンジ2ndで最優秀賞、平成29年2月には次世代ベンチャー創出支援事業化可能性調査委託事業に採択。 平成29年度 総務省 inno-vationプログラムに選出。 今後自治体と共同で遠隔医療・予防医療事業をすすめていきます。

株式会社レリクサ 代表取締役社長 仲木 竜 氏 

計算生物学者。次世代シーケンサーより得られた網羅ゲノム・エピゲノム情報の解析アルゴリズムの開発・応用を専門とする。大学院在学中の2015年2月に株式会社Rhelixa(レリクサ)を設立。独自の解析アルゴリズムおよびノウハウを活用し、大学や研究機関、製薬企業、食品企業といった様々なクライアントに対して、ゲノムやエピゲノム情報を活用した基礎研究、製品開発の支援を行なっている。

株式会社ニューロスペース 代表取締役 小林 孝徳 氏

受験生から社会人時代まで自身の睡眠障害の経験をきっかけに、この社会問題を解決すべく、2013年12月株式会社ニューロスペースを設立。睡眠の悩みを根本的に解決すべく、大学や医療機関と連携し 『法人向け 睡眠改善プログラム』を開発。大企業を中心に30社の導入まで一人で営業をこなし、企業で働く多くの従業員の睡眠改善を実現。

 

■会場
【沖縄】沖縄工業高等専門学校(沖縄県名護市字辺野古905)

■費用
無料 ※団体での受講も歓迎します。ご相談ください。

■注意事項
原則、全講座の受講をおすすめします。

■申込み
こちらからお願いします。

背景
 株式会社リバネス(本社:東京都新宿区、代表:髙橋修一郎)は、独立行政法人国立高等専門学校機構沖縄工業高等専門学校(所在地:沖縄県名護市、校長:安藤安則氏)を代表機関とする共同体として、令和元年度「健康・医療産業における情報技術活用促進事業」(委託元:沖縄県商工労働部)を受託しました。同事業では、バイオ関連データを活用した高付加価値な産業の創出を目的に、バイオインフォマティシャン育成のための調査及び人材育成プログラムの開発・実践に取り組みます。

 健康・医療分野をめぐる技術は急速に進歩し、近年、ゲノム情報の他、健康診断や診療記録等のバイオ関連データを活用した高付加価値な産業創出が期待されています。沖縄県においては、平成20年には3台の次世代シーケンサーを自治体として初めて導入する(先端バイオ研究基盤高度化事業)など、全国に先駆けて先端的な取り組みを実施してきました。また、「沖縄21 世紀ビジョン基本計画」や「沖縄県アジア経済戦略構想」等の施策においても、健康・医療産業を重要な分野と位置づけ、産業の育成に取り組んでおります。さらに創薬開発等に資する生物機能を有する多様な生物資源等、那覇市医師会における健康・医療情報等の集積が進められており、関連分野のバイオベンチャーの設立や誘致も進んでいます。

 リバネスでは、同関連分野の人材育成プログラムの基礎となる沖縄県産業振興基金事業「沖縄バイオインフォマティクス人材育成事業」(平成22-24年度、公益財団法人沖縄科学技術振興センター主体)において、企画・運営業務に携わり、沖縄県における「バイオインフォマティクス技術者認定試験」の合格者輩出実績に貢献して参りました。

 本事業では、既存の人材育成プログラムを基礎として、高度化するバイオインフォマティクス人材に求められる知識や技術の水準に応えるべく、新たな育成プログラムを開発し、沖縄県の健康・医療関連産業を牽引しうる人材育成環境の高次化、拡大を目的とした調査、プログラム開発、実践に取り組みます。