文京学院大学女子高等学校にて英語で実験教室「見えない世界のお話 〜見えるものの背景にある世界〜」を実施しました

文京学院大学女子高等学校にて英語で実験教室「見えない世界のお話 〜見えるものの背景にある世界〜」を実施しました

 文京学院大学女子高等学校(高等部校長 清水 直樹)において、2019年4月20日に英語で実験教室を実施しました。今回の教室は、文京学院の高校2年生62名とタイ王国プリンセス・チュラボーン・サイエンス・ハイスクール・ペッチャブリからの来校生徒12名を対象に「見えない世界のお話 〜見えるものの背景にある世界〜」というテーマで実施しました。

 

 私達が目にしているものや現象の背景には様々な仕組みがあります。研究者は普段は見逃しがちなこのような仕組みに関心を持ち、研究しています。研究の始まりは目にしたものや現象の仕組みに疑問や関心を持ち、想像し、それらを検証するところから始まります。今回、3つの実験セクションでの実験では、異なる領域で研究をする3人の研究者たちが見ている世界観を共有して見えていない世界の面白さを体験しました。

 1つめは地球化学の研究者による水の硬度と石鹸の泡立ちの関係に関する実験です。海外旅行をすると体験するシャワーでの違和感を高度の異なる水を用いた泡立ち実験として再現しました。鉱物(ミネラル)が石鹸の泡立ちに与える分子的影響についてディスカッションし、仮説を立てました。2つめの実験は海のプランクトンの行動に関する実験です。海の生き物としてはすぐに挙がらないような小さな生き物。今回は特に光源に向かって泳いでいく性質を持つアルテミアに着目しました。アルテミアはなぜ光に近づいていくのか。海の中で光が当たる場所はどんな環境なのか。海の深さやその周りの生き物の存在を考えることで海全体の生態とアルテミアの性質の関係についてディスカッションし、仮説を立てました。3つめは私達の体をつくる設計図であるDNAを可視化する実験。細胞そのものでさえ、目に見えないほど小さいのに、その中に収まっているDNAとは?自分の口の細胞を破砕し、DNAを抽出してみました。でも、ここに含まれているのは本当に自分のDNAだけでしょうか。自分たちの体を成り立たせるものにはどんなものがあるのか、どんな仕組みがあるのかを改めて考え、ディスカッションしました。

 本実験教室ではディスカッションすることを大切にしました。研究の最初の一歩は科学的な想像(仮説)から始まります。調べてわかることもありますが、研究は誰も答えを知らないことを追求することです。これらの実験を通して、身近なことや研究結果にも疑問を持ち、その仕組や原因を想像してみようと伝えました。今回、英語を用いてタイからの来校生徒とも共有することで科学の発展において英語を実践的に使用することにも挑戦しました。

 参加した生徒たちは英語での実験を楽しむ一方で、英語でのディスカッションに難しさを感じたようでした。しかし、難しさを感じた参加者ほど自分の考えを英語で表現する事にやりがいも感じ、英語の好き嫌いに関わらず、向上心を強めていました。

 

〔参加した生徒の感想〕

  • とても面白く、貴重な経験になりました。また、このワークショップを通じてより英語で会話できることの大切さに気付きました。
  • 実験やグループワークを行って、普段の授業よりも、たくさん考えて、話し合うことができました。想像することの大切さを感じることができました。
  • プランクトンやDNAなど日常的に耳にする言葉でも、実際に見たり体感したりすると、新たな疑問点や興味を持つことができました。
  • 今まで思っていた英語の難しいイメージとはかけ離れていて、英語の授業が楽しいと思うことができて、おもしろかった。

 

〔参加したスタッフの感想〕

 今回は、タイからの来校生徒との研究交流を目的の一つとしたため、ディスカッションをふんだんに盛り込みました。実験や研究の中で難しいのは、実は仮説をたてるところと考察するところです。身近なことにも不思議だな、もしかしたらこんな理由でこんなことが起きるのではないか、と科学的根拠に基づいた想像をしてみることが重要です。普段はつい、正解を求めて発言を控えてしまう生徒たちも、来校生徒の側からの積極的な発言を通して自分で想像し、発言することに意欲的になりました。また、化学者、海洋生物学者、ウイルス学者(アフリカからの留学生スタッフ)がそれぞれ眼には見えない小さな研究対象とそこ広がる大きな研究課題に参加者たちも「身の回りのことに目を向けてみると、意外と簡単に未知の世界があることに気づくと思った。」「身近にあるものをもっと知りたい」とフィードバックしてくれました。

 英語による今回の実験教室は英語を学ぶことよりも実践的に使用できることを大切にし、キーワードはテキストに対訳を掲載したり、スライドにはわかりやすいイラストを使うようにしました。そうすることで、英語が好きではなかった参加者も英語による実験教室を楽しみ、科学にも英語にももっと積極的に取り組みたいと思えたようです。次世代にとって科学も英語も「学校の科目」を越えて、社会に貢献する道具として浸透し、彼らが世界のどこにいても自分の考えを持って建設的な議論を展開し、合意へと導くリーダーになることを願っています。

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〔概要〕

日時:2019年4月20日(土)10:40~12:40

会場:文京学院大学女子高等学校

対象:文京学院の高校2年生:62名、タイ王国プリンセス・チュラボーン・サイエンス・ハイスクール・ペッチャブリの生徒:12名

主催:株式会社リバネス

テーマ:プランクトン観察、DNA抽出、水の硬度の比較を通して目に見えない世界に関する体験を提供し、科学への興味を引き出す。

 

【本件に関する問い合わせ】

株式会社リバネス国際開発事業部 担当:伊達山、前田
e-mail: [email protected], 電話:03-5227-4198