薬学が世界を変える!代表取締役副社長CTO井上による熊本大学薬学部での講義がスタートしました
2019年10月10日(木)、株式会社リバネス代表取締役副社長CTOの井上浄が熊本大学薬学部における「薬学概論2」にて講義を行ないました。当日は薬学部1年生96名が参加しました。
本講義は、熊本大学薬学部の薬学科および創薬・生命薬科学科の1年生を主な対象として、学生が薬学の専門性を生かして社会で活躍するための素地としてアントレプレナーシップを身につけ、精神的にも社会的にも自立した個人として問題意識を持ちそれらを解決することに挑戦する思考性の獲得を目指します。本講義は、iHOPE(Innovative Healthcare-Oriented Program for Entrepreneur)と名付けて、12月5日、12月16日、1月9日と合わせて全4回の講義を行います。
講義では、初めに熊本大学薬学部久恒昭哲客員教授より、本講義の趣旨を説明いただきました。AI(人工知能)などの技術の発展により、数年後には様々な仕事がなくなる可能性があります。薬剤師がロボットにとって代わられることも予想されている。そんな中で、これからは自ら仕事をつくっていく「創造性」が重要であることを話されました。
次に、井上より「あなたの興味はどこにある?」と題した講演を行いました。講演の中では、井上自身の研究に対する考えや、多くの大学院生が対面する、研究を続けるか、就職するかという悩みを例に挙げ、「好きなことを仕事にしている人が幸せ」「常識を疑え!全部やれる方法を考えた方が良い」と伝えました。
そして、研究成果を社会実装するエコシステム「熊本テックプランター」を通して起業した3名のゲストを紹介し、熱を持って取り組んでいることを話していただきました。
1人目は熊本大学薬学部出身で、博士後期課程に在学中の2016年4月に株式会社サイディンを立ち上げ、代表取締役社長を務める弘津辰徳さんです。弘津さんは、環状オリゴ糖のシクロデキストリンと出会い、本気でシクロデキストリンで創薬を目指したい、と語りました。
2人目は、熊本大学 大学院先端科学研究部 准教授 兼 株式会社クアドリティクス取締役の山川俊貴さんです。山川さんは、心拍変動を高精度・リアルタイム解析できる技術をもとにてんかん予知で人々を救いたい、と語りました。
3人目は、熊本大学 大学院生命科学研究部 講師 兼株式会社ケイ・アイ・ステイナー取締役の藤原章雄さんです。熊本県の深刻な病理医不足に危機感を感じ、適切ながん治療を届けるための新たな病理診断の仕組みを創ることを目指したい、と語りました。
その後、井上と弘津さん、山川さん、藤原さんの4名で「キャリアパスにおける選択」をテーマにパネルディスカッションを行いました。どのような学生生活を送ってきたのか、なぜ起業したのか?苦労したことは何だったか?などについて意見を交わしました。
ワークショップでは、「自分のことを知ろう!」をテーマに興味があることや好みの方向性などを挙げてもらいました。これをもとに2回目以降の講義では、チームを作り、具体的な一歩を踏み出すことを目指してもらいます。
講義後のアンケートでは、「今までに受けたことのない授業で衝撃だった」「自分のやりたいことをやっているのはすごい」「自分も覚悟・熱意を持って仕事をしたい」などの声が挙がっていました。
次回は12月5日に、『崇高な「Q:課題」から世界は変わる』をテーマに井上の講義、やワークショップを実施します。
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