【実施報告】静岡市にて水中ドローン(ROV)ワークショップを開催しました

【実施報告】静岡市にて水中ドローン(ROV)ワークショップを開催しました

 株式会社リバネスは、2020年2月1日(土)および 8日(土)に静岡市にて静岡市内および周辺地域の中高生等12名を対象にROV(無人潜水艇:Remotely Operated Vehicle)を題材とした研究体験型ワークショップを開催いたしました(会場:静岡聖光学院中学校・高等学校)。なお、本イベントは、静岡市海洋産業クラスター協議会(Webサイト:http://miccs.jp/)の海洋産業分野における海洋アントレプレナー人材育成を目的とした事業の一環として行われました。

 本企画は、静岡市海洋産業クラスター協議会の上妻親司会長の挨拶から始まりました。サクラエビの資源量減少問題をはじめ、海洋には多くの課題が存在しますが、一番の課題は、それら海洋について、我々人類は未だ理解が進んでいないことです。上妻会長からは、こうした困難な海の課題に取り組む意義について、熱く語られました。
その後、リバネスのスタッフ内山啓文が講義を担当しました。ROVは海洋開発分野において注目される水中ドローンのひとつです。ROVの開発やものづくりを通して、水の中で自由に動く機械をつくることの難しさ、そしてその技術が秘めた可能性を知る機会となりました。また、講義では、ものづくりをテーマに研究経験のある内山から、技術開発やものづくりには目的があること、そしてその目的を達成したいと願う人たちとチームになって、プロジェクトを進めていくことの価値が伝えられました。

リバネススタッフによる講義の様子 

 

 本企画では、プラスチックのパイプを組んで枠組みを作り、エンジンとカメラを取り付けてROVを作成しました。ROVを設計する際に必要な知識・原理を簡単なワークを通して理解し、その後、生徒たち自身でエンジンの付け方等を議論して各自のROVを設計しました。

ROV製作の様子

 ROVの開発では、まず各班ごとに設計したうえで、プラスチックのパイプを組んで枠組みに、エンジンとカメラを取り付けてROVに仕上げました。その後、野外に設置した大型プールで潜行実験を複数回行いました。
2月8日(土)には、「A国」などと書かれたペットボトルをプールに沈めて海ゴミに見立て、「海ごみの発生源を突き止めよう!」と題して、ROVに搭載したカメラで3つのペットボトルを撮影して帰ってくるというミッションに挑戦しました。各班、浮力の調整や、ROVが自在に動くための効果的なエンジンの付け方に苦戦しながらも目標に向けてチームで試行錯誤をしました。

生徒たちが作製したROVの一例

ROVに搭載したカメラの映像をタブレットで確認しています

ブルーシートでカバーをしたプールの中にペットボトルが沈められています

ROV開発を終えた生徒たちは、その後、ROVを開発している園部宏和氏と、東海大大学海洋学部の渡邉啓介氏による講演を聞きました。園部氏は「空中ドローンが誰でも使えるまでに普及したように、水中ドローンも誰でも使えるような世界にしていきたい。そうすれば海のことがもっと知ることができるようになるはずだ」という未来への想いを語りました。渡邉氏も、実際に自身が進めている海中ロボットを利用した海の研究について紹介し、アイデアを形にして、世の中を変えていく研究の楽しさについて語りました。
プログラムの最後には、各参加者が興味をもった海洋関連の課題を抽出し、そのための一歩目のアクションについて発表し合いました。
講師の内山からは「自分の見つけた課題に向けて、小さくても行動することが研究者としての第一歩」というメッセージを伝え、ワークショップを締め括りました。

 

<参加生徒の感想>

  • 2日間でいろいろなことが体験でき、とにかく何かチャレンジしてみることが大事だと分かった。
  • これから挑戦していく目標ができた
  • 海についてもっと知りたくなった
  • 海の研究や水中ドローンの開発が進んでいることがわかって驚いた  など

 

株式会社リバネスでは、未知のことや解決すべき課題に挑戦していく研究者の仲間を増やしていくべく、今後も活動していきます。

 

<本件に関するお問い合わせ>
株式会社リバネス 人材開発事業部(担当:西村)
E-mail:[email protected]