【大阪】【開催報告】2/19(金)第2回港区オンラインセミナー「健康な食は、産業も健康にするのか」を開催しました

【大阪】【開催報告】2/19(金)第2回港区オンラインセミナー「健康な食は、産業も健康にするのか」を開催しました

2021年2月19日(金)に、リバネス大阪本社を配信拠点として、港区産業推進協議会主催のオンラインセミナーを実施しました。

本セミナーは、港区内の事業者と区外のベンチャー企業や研究者との連携によって新たな事業アイデアの種を生み出す先進的な仕掛けを発信することを目的としています。

第1回オンラインセミナーでは、「健康」と「食」の課題に焦点を当てて「大阪の課題を大解剖〜健康にくいだおれる町に〜」と題してディスカッションをきっかけに新たな取り組みが始まりました。
第1回オンラインセミナー実施リリース

今回のセミナーでは、「食」という分野を切り口として「製造業」との連携によって、新たな産業を創出できるのかについて議論しました。

【登壇企業】

株式会社ウェルナス:個人に最適化された食の設計を可能にする「AI食」を提供する
株式会社ルナロボティクス:味付けと栄養補助の両方を実現し無限のメニューを生み出す「調味料プリンター」を開発する
成光精密株式会社産業用機械の設計および製作を専門としながらベンチャー企業に対してものづくり支援を行う(港区内町工場)

【パネルディスカッションの内容】

成光精密株式会社の高満氏からは、町工場の現状として、それぞれの町工場が持つ技術には得意分野があり、あまりに、専門に特化しすぎているため、1社だけでは多様な部品や加工技術を必要とするロボットを作り上げることが難しいという課題を持つこと、それゆえに町工場同士の連携が重要であることを話題提供いただきました。町工場の活性化を目指し、始めたベンチャー企業のものづくり支援においても、周辺の町工場と連携して、一気通貫でサポートできる体制を構築しています。

その中で、「食」関連の事例のひとつとして、2019年度の港区産業推進協議会事業で連携事例のひとつでもある株式会社BugMoの事例をご紹介いただきました。コオロギをメインに昆虫食で世界の食の課題解決を目指す同社とは、より多くの人に栄養を届けるために、コオロギの自動養殖システムの装置開発に取り組んでいます。この事例に限らず、健康な食を作る上で、機械やロボットなどのものづくり技術が今後ますますその発展を支えていくはずです。

株式会社ルナロボティクスの岡田氏は、これまでの調理家電では火力を調整するものは多く生まれた一方で“味”を調整する家電はないということに目をつけ、調味料の入ったカートリッジ式で特定の味を再現することが可能な調味料プリンター「Colony」を開発しています。好き嫌いやアレルギー、思想や宗教、健康や身体づくりなど、人がそれぞれが、自分の身体やその日の体調に合わせて、必要な栄養素を取り入れながら料理を楽しむ想像が広がっています。

そして、株式会社ウェルナスの小山氏には、人それぞれに必要な栄養素は、個人によって異なることを科学的な結果に基づいて紹介いただきました。たとえば「血圧を下げる」ためには「減塩」を思い浮かべる人が大半です。しかし、日々の摂取栄養素と生体データ両方を解析し、適切な食を提供する「AI食」によって、塩よりも炭水化物やビタミン類が血圧に大きな影響を及ぼす体質の方もいることが明らかとなりました。

このように、機械やAIが食とつながり、今後は、個人の体調や必要な栄養素の把握が進み、必要な栄養を取り入れる食が当たり前になっていくでしょう。そのとき、単に節制のための粗食だけではなく、美味しく健康に、食事を楽しむことができるような食材や味付けの種類はより豊富になり、選択肢は広がるはずです。そういった未来の食を考えながら、食をつくる仕組みにも目を向け、テクノロジーと製造業を掛け合わせて新たな産業を作っていくことができるのではないかと議論が進みました。

当日は、大阪市港区長である筋原 章博氏も参加し、食と健康に愛情を注いだ面白い人や企業が港区に集まり、尖った美味しい食べものを楽しむことができる「健康に食いだおれる町」への意識を高めながら実証を進めたいと熱を込めてお話いただきました。

株式会社リバネス 大阪本社は、今後も地域での新しい事業を生み出す仕掛けをしてまいります。

【次回のイベントスケジュール】

◎超異分野学会 大阪フォーラム2021

日 時:2021年4月24日(土) 13:00〜18:30
場 所:丸善インテックアリーナ大阪
大会テーマ「生活の基盤をアップデートする」
地域での新しい事業創出に関心のある、自治体、大企業、町工場、ベンチャー企業の方々は奮ってご参加ください。

【お問い合わせ】

株式会社リバネス 大阪本社 担当:濱口 
e-mail : [email protected]

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー