【実施報告】 港区立みなと科学館で太陽電波観測実験教室を実施いたしました

【実施報告】 港区立みなと科学館で太陽電波観測実験教室を実施いたしました

虎ノ門にある港区立みなと科学館にて、スーパーアカデミー講座という小学生を対象とした実験ワークショップの枠組みの中、太陽電波観測の実験教室を開催いたしました。

衛星放送用のパラボラアンテナを利用した簡易電波望遠鏡に、教室内で自作した電波を検出する検波器をつなげ、太陽電波を実際に観測。電波の強さから太陽の輝度温度を計測するという内容となっております。

その後、みなと科学館企画展である、月及び月における宇宙開発に関する展示を観覧し、2030年における宇宙・月面での生活を想像するというワークショップを開催し、最後には各班ごとにディスカッションし、それぞれが想像した近未来の宇宙での暮らしが発表されました。

<実験教室概要>
日時:1回目/2021年1月30日(土)2回目/2021年2月11日(木)
場所:東京都港区虎ノ門 港区立みなと科学館
主催:港区立みなと科学館
企画・運営:株式会社リバネス

<スケジュール>
10:00 教室開始・挨拶・講座説明
10:30 科学技術の説明・電波望遠鏡の基礎知識
11:00 工作【検波器の制作】
12:00 到着・昼食
13:00 検証【検波器の動作テスト・屋外での観測実験】
14:30 ツアー【みなと科学館/月の展示ツアー】
15:00 ディスカッション【2030年の宇宙での暮らしを想像しよう】
15:30 発表
16:00 解散


<講師による講義>講師陣や科学館職員の皆様の挨拶から始まり、電波天文学の歴史や基礎知識、班分け、講座の目標などを提示しました

<検波器の制作> はんだごてを初めて扱う生徒さんもいる中であった為、まずは練習から始めることで、本番ではスムーズで大きな失敗もなく制作が出来ました。

<観測> 4つの班を2組に分けて異なった地点で観測をしました。望遠鏡を動かす計測係、記録係などに分業し、30分ほどで観測を終えることができました。

<ディスカッション>ちょうど科学館内で開催されていた月をテーマとした企画展をツアー形式で観覧し、4つの班ごとに2030年の宇宙・月面での生活について想像しディスカッション。班ごとにまとめて発表をしました。

参加スタッフ

木村 正樹
株式会社リバネス 製造開発事業部

埼玉県さいたま市出身。法政大学修士課程修了。大学院時代に電波望遠鏡の機器開発の研究をしており、卒業後からは科学教育に関する仕事を複数経験。2019年5月から株式会社リバネスに入社、当プロジェクトを含めた教育コンテンツの開発・開発補助を行なっている。

高木 史郎
株式会社リバネス 製造開発事業部
多摩美術大学卒業後、デザイン事務所に入社。化粧品などのパッケージデザインを手がける。 2014年より青年海外協力隊として、フィリピン共和国貿易産業省に配属。ボホール州にて現地の中小企業とスタートアップのインキュベーションに携わる。 2017年10月より現職。

Yev Dulla (デューリヤ、イェブ)
株式会社リバネス 創業開発事業部

株式会社リバネス創業開発事業部・フィリピンのイロイロ州出身・熊本大学にて修士(生命健康科学)、博士(薬科学)取得・ミクログリアにおいて、炎症性と抗炎症性に対するビタミンDの薬理についての研究を行った 。2020年に株式会社リバネスに入社。

藤田 大悟
株式会社リバネス 製造開発事業部

広島県出身。東京工業大学大学院生命理工学研究科修了。高校時代には理科部無線班班長を経験。アマチュア無線2級。大学時代は東工大ScienceTechnoという科学イベントサークルを立ち上げ全国でイベントを実施。株式会社リバネスでは宇宙教育プロジェクト等の教育コンテンツを施行。

中嶋 香織
株式会社リバネス 教育開発事業部

奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科博士前期課程修了。 同博士後期課程中途退学後、横浜市立大学生命ナノシステム研究科特任助手を経て現職。 修士(バイオサイエンス) 専門は細胞周期、植物成長制御、DNAダメージ応答(細胞生物学・分子生物学・植物生理学) 。