海外の研究者とオンラインで共同研究を立案する大学生・大学院生向けグローバル研修を実施しました!

海外の研究者とオンラインで共同研究を立案する大学生・大学院生向けグローバル研修を実施しました!

株式会社リバネスでは、東洋大学大学院生命科学研究科と共同で、生命科学を専門とする大学生・大学院生24名が、海外の研究者と共同研究を立案するオンラインのグローバル研修を実施しました。

英語を使って、海外の研究者と対等に研究の議論をすることや、プレゼンテーションを行うことは、研究者として活躍の場を世界に広げる助けとなる非常に重要なスキルです。

今回の研修では、オンラインで、学生が外国籍の共同研究者と数ヶ月をかけて共同研究アイデアを立案する議論と、成果発表のプレゼンテーションを行うことで、英語のコミュニケーションやプレゼンテーションのスキルを得ることを目的としました。

参加した学生は、約5名ずつのグループに分かれ、東洋大学の教員が選定した外国籍の招聘研究者5名のそれぞれ1名ずつとペアを組み、数ヶ月をかけてオンラインで生命科学の新たな共同研究アイデアの立案を行いました。

共同研究アイデア立案の期間には、海外での研究経験も豊富なリバネスのサイエンスブリッジコミュニケーターが、英語でわかりやすく研究の内容を伝えるためのコミュニケーションとプレゼンテーションの研修を行いました。

学生による、外国籍の招聘研究者への連絡のやり取りや、招聘研究者とのオンラインでの議論をリバネスのコミュニケーターが伴走し、学生のスキル向上をサポートしました。

招聘研究者とのオンラインでのディスカッションの様子

 

2月のオンラインでの最終発表会では、それぞれのグループが、招聘研究者とお互いの研究を重ね合わせて新たに立案した共同研究の計画を、英語で発表しました。東洋大学の副学長を含む教員がプレゼンを審査し、優秀者を表彰しました。

また、最終発表会の前日には、招聘研究者のラボに所属する外国籍の学生や、海外で研究経験が豊富な東洋大学教員らと、オンラインで英語の研究交流会を実施しました。

最終発表会の様子

海外の学生とのオンライン交流会の様子

 

参加した学生からは、英語のコミュニケーションやプレゼンテーションに関して、スキルの向上を実感する声だけでなく、以下のような声が聞かれました。

海外の研究者とコミュニケーションを取る際に「うまくやれるだろうか?」というように気構えてしまうところがあったが、そのような不安が以前に比べて少なくなったように感じる。

「英語を話すこと」ではなく、「相手と自分をつなげ、伝え、理解すること」が本質なのだと気づきました。

日本人の積極性のなさを感じました。何事においても挑戦力のない人間は敗者になるとも感じました。前向きに挑戦することの重要性を痛感しました。

このように、マインドの変化を実感する声が多く聞かれました。

また、研究を軸にしたオンラインでの議論を重ねることで、研究の議論としてのスキル向上を示す声や、これからオンラインも活用して、研究のフィールドを拡張せんとする声が聞かれました。

今まで国際学会での発表などを通じて、英語でコミュニケーションを取ることにはじめから大きな不安は特に感じていなかったが、自身の研究のフィールドから少し外れた分野でも英語でなんとか議論できたことが良い経験となり、意外とできると自信に繋がった。

自分の研究のアウトプットが必要で、自分の研究が現在の研究目的以外にどのように役に立てるか考えるきっかけになった。

扱う言語は違えど、研究をする上で考えることや気をつけることなどは、私たちが今まで学んできたことと、さほど変わらない と気がつきました。

今はオンラインでも議論を重ねることができるので、海外研究者とのやり取りも、比較的簡単に行えるようになっていると感じた。

 

リバネスでは、他にも、オンラインで世界を繋ぎ、学生がグローバルに活躍するためのスキルやマインドを養う国内実施型の研修を実施しています。

<グローバルなビジネスマインドを養う国内実施型のビジネスモデル討論研修はこちら>

<中高生による国際共同研究プロジェクトはこちら>

ご興味、ご関心がございましたら、是非以下にご連絡ください。

お問い合わせ先はこちら:
株式会社リバネス 担当:神藤(じんどう)・前田(まえだ)
メールアドレス:[email protected]
TEL:03-5227-4198

 

今回の研修講師はこちら:

前田里美 教育総合研究センター センター長 教育開発事業部

Ph.D. Psychology (Human Factors & Industrial Organizational Psychology)

高校を卒業後、渡米。人間工学心理学の修士、博士を取得後帰国。2010年にリバネスに入社。入社当初から、多くのグローバル人材育成プログラム育成研修の企画開発、講師を経験。現在は、教員向けの研修事業の開発実施も行う。英語でのファシリテーション実施経験あり。10年のファシリテーション経験あり。


神藤拓実 人材開発事業部

2014-15年、KU Leuven(ベルギー)にて研究留学。2016年横浜国立大学大学院環境情報学府博士後期課程修了。博士(工学)。2017-2019年、東京工業大学物質理工学院研究員並びに横浜国立大学高大接続・全学教育推進センター非常勤教員(助教)。専門は色素化学。2019年にリバネスに入社。入社当初から、東南アジア現地での創業支援、グローバル人材育成プログラム育成研修の企画開発および講師を行う。ファシリテーション経験2年。 


Yev Dulla (デューリヤ、イェブ) 
創業開発事業部

フィリピンのイロイロ州出身。熊本大学にて修士(生命健康科学)、博士(薬科学)取得・ミクログリアにおいて、炎症性と抗炎症性に対するビタミンDの薬理についての研究を行った 。2020年に株式会社リバネスに入社。2021年3月リバネスのフィリピン支社を立ち上げ、代表に就任。ファシリテーション経験1年。