特許情報でつなぐビジネスマッチング支援サービスを開始
株式会社リバネス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長COO:高橋 修一郎)は、2021年6月8日より、研究開発の促進、サービスの拡販、新たな事業創出などを効果的に推進する取り組みとして、年間30万件蓄積され続ける特許情報を活用したビジネスマッチング支援サービスを開始します。大企業、中堅企業、ベンチャー企業の他、金融機関、商社、ベンチャーキャピタル、M&A仲介事業者など、自社または支援先企業が保有する技術やサービスを外部の事業会社等に効果的に接続することを目指します。
本サービスの企画概要
特許情報を活用したビジネスマッチング支援サービスとは、研究開発や事業化の推進、サービスの拡販等において、外部連携を希望する企業向けの支援サービスです。GoogleなどのWEB検索ではなく、着目する技術やサービスを元にキーワードを複数選定し、これと親和性の高い技術課題に取り組む企業を年間30万件蓄積され続ける特許のビッグデータに照らして抽出します。この抽出にあたっては、特許明細書中の「発明が解決しようとする課題」に着目し、マッチする特許の出願数の多い企業名だけでなく、対象となった特許情報もリスト化します。この結果を活用することで、連携先、営業先として親和性の高い企業に対して、当該企業が向き合っている課題を提案のフックとしてアプローチすることが可能になります。この候補企業の抽出においては、検索対象とする特許情報の母集団およびマッチング度を測るためのキーワードの選定が重要な要素です。単純なキーワード選定では、その業界で有名な企業のリストは得られますが、新規なマッチング先の探索には活用しにくくなります。本サービスでは、科学・技術に対して専門的な知識を有するリバネスのブリッジコミュニケーターがターゲットにする領域およびキーワードの選定から実際のマッチングまでを支援し、また特許情報に基づくマッチングレポートの作成は、過去3カ年に渡り特許庁事業において当該レポートの作成実績のあるイノベーションリサーチ株式会社と連携し、従来のアプローチでは接点をつくれなかったような連携先の構築を実現します。
企画背景
研究開発や事業化推進において、自社だけで完結できる例は減ってきています。例えば、技術領域が多岐に渡る研究開発では、自社単独でその全ての領域に取り組むよりも、その要素を有する外部と適切に連携する方が効果的です。リバネスでは、特許庁事業令和2年度産業財産権制度問題研究「中小企業等知財分析レポートを用いたマッチング調査研究」を受託し、中小・ベンチャー企業等が有する特許情報を活用し、その保有技術とシナジーのある事業会社等との連携を目指し、調査およびマッチング支援に取り組みました。 本サービスは当該事業の成果を元に、特許情報を効果的にビジネスマッチング支援に活用します。リバネスでは2014年より、起業前の研究者やベンチャー企業などのスタートアップを対象に、事業会社等との連携を支援してきました。この培ったノウハウと科学・技術をわかりやすく伝えるブリッジコミュニケーションを基礎に、特許のビッグデータを活用することで、効果的なビジネスマッチング支援が可能です。株式会社リバネスでは、引き続き、技術の効果的なマッチングにより、社会課題や産業上の課題解決に資するサービスを開発してまいります。
お問い合わせ
株式会社リバネス 研究開発事業部(担当:岡崎)
E-mail:[email protected]
TEL:03-5227-4198