【大阪】尼崎信用金庫にて「アストロバイオロジー実験教室」を実施しました!
株式会社リバネスは、2021年10月9日(土)に、尼崎信用金庫本社内にて、小学生向けの実験教室「遠い星のいのちを想像するアストロバイオロジー実験教室」を実施しました。本実験教室は、尼崎信用金庫が主催する「小惑星探査機「はやぶさ2」帰還カプセル特別展 in尼崎」に尼崎市内の小学生を招待するイベントの一環として開催されました。
当日の講義の様子
本実験教室は、参加者に宇宙生命体の存在を科学的に考えてもらおうと、「アストロバイオロジー」をテーマに設定しました。当日は、①地球上の生物の発生について学ぶ講義と、②生物の体の設計図であるDNAの抽出実験、そして③原始地球にちかい環境の星における生物の存在可能性について考えるワークの3部構成で実施しました。
DNA抽出実験では、自身の口内から取り出した細胞から抽出し、糸状になって可視化された自身のDNAを観察しました。参加者は地球上に暮らす生命体である自分たち自身が「生き物の設計図」であるDNAを持つことを実感しました。
その後、生物には不可欠なものとなっている酸素を地球上に生み出した原始的な生物「シアノバクテリア」について学び、近縁の生物として、海藻を用いたDNA抽出実験を行いました。参加者は抽出したDNAを観察し、テキストに記録したり写真を撮ったりしました。そして、原始的な存在もDNAを持っていることを自らの手で証明しました。
海藻から抽出したDNAを観察する様子
実験後のワークでは、DNAが発生したと考えられている原始地球の環境について学びました。その後いくつか提示した惑星・衛星の中で原始地球に似た環境を持ち、生命体が存在しそうな星について班ごとに考えを出し合い、議論しました。各班から理由と合わせて生命体が存在しそうな星を発表し、様々な意見出た結果、最も生命体の存在が考えられる惑星・衛星は木星の第一衛星「イオ」であると予測しました。
DNAを持っている生命体として「自分」を調べたり、実際に生物が存在する星として「地球」を調べたりすることで、「“未知の世界”を解き明かすヒントは身近なところにある!」というメッセージを参加者に伝えました。これにより、本実験教室を通じて、宇宙生物のような誰にとっても未知のものであっても、今ある手がかりを元に考えを深めていく姿勢を学びました。
実験教室後、保護者とともに「小惑星探査機「はやぶさ2」帰還カプセル特別展 in尼崎」に参加した参加者は、展示物をのぞきき込んだり、パネルに書いてある説明を読んだりと特別展を楽しんでいました。
〔参加した児童の感想〕
・今日のDNA抽出の実験や生き物がいる星について考えるのがとても楽しかった。
・身近なことからイメージしてヒントになることがわかると思いました。あまり聞いたことのない話を聞くことができました
・自分が研究者になれたみたいで楽しかったです。
・とても楽しかったし、また星の生物のことについて知りたくなった。
・アストロバイオロジーをみつけてみたい。宇宙に行ってみたい。
・DNAがかんたんにちゅうしゅつすることができると知らなかったので、びっくりした。またこんなイベントがあったら来たいと思った。みんなで話し合ったとき、濃い話し合いができたので良かった。
〔概要〕
日時:2021年10月9日(土) 14:00-17:00
会場:尼崎信用金庫本社
対象:小学生 15名
タイトル:「遠い星のいのちを想像するアストロバイオロジー実験教室」
講師:株式会社リバネス 小山 奈津季(修士(工学))
リバネスでは、答えのない課題に挑戦できるような出前実験教室を、全国の小中高校向けにオンサイトまたはオンラインにて行っています。ご関心をお持ちの方は、以下のお問い合わせ先にご連絡ください。
■お問い合わせ先:
株式会社リバネス 大阪本社 教育開発事業部
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