• HOME
  • 【ものづくり補助金 グローバル展開型採択】植物病理診断スペクトルカメラを搭載した国産ドローンでマレーシアのパーム農園の病害早期発見プロジェクト始動

【ものづくり補助金 グローバル展開型採択】植物病理診断スペクトルカメラを搭載した国産ドローンでマレーシアのパーム農園の病害早期発見プロジェクト始動

【ものづくり補助金 グローバル展開型採択】植物病理診断スペクトルカメラを搭載した国産ドローンでマレーシアのパーム農園の病害早期発見プロジェクト始動

株式会社リバネス(本社:東京都新宿区 代表取締役グループCEO:丸 幸弘)は、令和元年度補正・令和二年度補正 ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金 第5次 グローバル展開型(以下、ものづくり補助金)に採択されたことを受け、植物病理診断可能なスペクトルカメラを搭載した国産ドローンで、マレーシアのパームヤシ農園の病害の早期発見を目指すプロジェクトを発足しました。

世界第2位のパーム油生産国であるマレーシアは、国土の1/4がパームヤシ農園で占め、パームオイル生産を国の重要な産業として位置付けています。一方、農家の平均年齢は55歳を越え*、若者の農業離れが深刻化していることに加え、病害によって2040年までにマレーシア内で86万ha分**のパームヤシが失われると予測されています。しかし現状、広大な圃場において病変の発見は、人による目視に委ねられており、早期に病理診断可能かつ、効率的なソリューションが求められています。

そこで、この課題を解決するため、性能の高さに加えて、情報セキュリティの安心・安全性をもつ国内唯一の上場ドローンメーカー、株式会社ACSLのドローン機体(機体名:ACSL-PF2)と株式会社ポーラスター・スペースが開発した農作物の状態を計測可能な超高精度マルチスペクトルカメラ(4波長)から独自のドローンを開発します。これにより、ドローンの遠隔操作で広大な圃場全体を高性能カメラを使ってスキャンし、早期にパームヤシの病害を発見することが可能となります。

本プロジェクトは、世界第1位のドローン・ソリューション・プロバイダーのAerodyne Groupと連携することで、マレーシアのパームヤシ農園でテストフライトを行い、現場の課題に沿ったシステムを構築を実現していきます。また本プロジェクトは、ドローンを使った作物の病理診断をすべて遠隔で実現することで「ドローンパイロット」という新しい職業をマレーシアの若者に提供することも期待されています。

本プロジェクトは「日本の技術の集合体で東南アジアの課題を解決するプロジェクト」として、日本と東南アジアの新たな事業・市場の「創業」を実現してまいります。

なお、本プロジェクトの実施に向けての当事者たちの開発秘話や、今後の展開に関しましては、2022年3月4日に実施される『超異分野学会』にてセッションが行われますので、ぜひご参加ください。

 

超異分野学会東京大会2022

技術の集合体でアジアの課題に挑む
− マレーシアにおけるドローン農作物病理診断事業の開発 −
セッションパートナー 株式会社ACSL powered by ものづくり研究センター
14:00-14:50 メインホール

【詳細・お申し込み】
https://lne.st/2022/02/14/hic-tokyo2022_acsl/

<株式会社リバネスについて>
2002年設立。「科学技術の発展と地球貢献を実現する」という理念のもと、科学教育・人材育成・研究開発・新規事業の創出に重点を置き、世界中のパートナー企業・公的機関と300を超える多角的なプロジェクトに取り組みながら、人類が生み出す知識や技術を組み合わせて新たな知識を創造する「知識製造業」を営んでいます。
https://lne.st/

-参考-

* DOS (2017). Time Series Data: National Account. Department of Statistics Malaysia. Putrajaya: Department of Statistics Malaysia.
** Estimating the economic damage and treatment cost of basal stem rot striking the Malaysian oil palms, Forest Policy and Economics. 2020, 116.