【リバネス20周年記念企画・第10弾】6月14日に設立20周年を迎え、360名を超える仲間と20周年記念パーティーを開催
株式会社リバネスは2022年6月14日をもって、設立20周年を迎えました。これもひとえに、皆様のあたたかいご支援とご愛顧の賜物と役員社員一同、心より感謝いたします。
6月14日には、「Marineの部:未来への出港(於:東京ベイクルーズ シンフォニー モデルナ号)」と、「Stationの部:歴史に学ぶ(於:東京ステーションホテル)」をテーマに、2部構成で記念パーティーを開催しました。世界から、リバネスグループのメンバーや、パートナー企業・出資先ベンチャー・学校の先生・研究者・行政機関等が集まり、総勢360名を超える仲間と共に、次の10年に向けた仕掛けについてディスカッションしました。
Marineの部
●テーマ 未来への出港〜2032年に向けて
●場所 東京ベイクルーズ シンフォニー モデルナ号
開会挨拶:株式会社リバネス 代表取締役グループCEO 丸幸弘
代表取締役グループCEOの丸より開会挨拶を述べ、創業からの変革について振り返ると共に、10年の節目ごとに船に乗る意味についてお話ししました。
「創業以来、『科学技術の発展と地球貢献を実現する』ために研究を続けてきました。当時、創業メンバーである15名の大学院生たちはお金もビジネス経験もない中、資本金360万円をかき集め有限会社からスタートしました。9割9分の人から、「何やっているかわからない」、「本当にうまくいくのか」と言われながら、社会課題を解決するのは科学・技術であり、地球貢献を実現するには資金投下だけではなく次世代へ脈々と引き継がなければならないと信じて、科学・技術を愛する子どもたちを増やし続けてきました。出前実験教室を祖業とし、20年間でのべ20万人の子どもたちに科学・技術の魅力を伝えてきました。世界に出るためには経営体制の変革も厭わず、2010年からは髙橋修一郎との共同代表制、シンガポールをはじめとする子会社の立上げなど、海外への展開を開始しました。2018年から井上浄を含めて三代表制へと移行、次の10年はグループCEOとして世界で旗を振れるようにと、2022年度からは高橋と井上の共同社長(Co-President)となりました。二人からは、日本の経営基盤をさらに強くするとともに、世界へ羽ばたくベンチャー企業を日本から育て、子どもたちに新しい未来を創るために全力投球すると決意表明してもらっています。」
「リバネスでは、経営学の指南書であるビジョナリーカンパニー第2巻「飛躍の法則」第3章の「誰をバスに乗せるか」になぞらえて、「誰と」何をするのかを大切にしています。思いやビジョンを共にする仲間と共に、リバネスという船を運転し、また次の10年を走り続けることを誓います。」と挨拶を述べました。
祝辞:KOBASHI HOLDINGS株式会社 代表取締役社長 小橋正次郎 様
リバネスの理念の実現には、国内企業の99%を占める中小企業の力、そして100年以上の歴史を持つ企業の資産が不可欠であると気づきを与えてくださったのが、KOBASHI HOLDINGS株式会社 代表取締役社長 小橋 正次郎 様です。小橋様にご祝辞をいただき、「リバネスの根源は、本質を突くクエスション(問い)や桁違いのパッション(情熱)にあります。リバネスが中心となって正しい方向に進んで行けば、必ず日本や世界はもっと良くなるのではないかという気がしてなりません。未来に向けて出航したこの船で、共に乗船した皆様と一緒にワクワクしていきたいと思います。」とお話しいただきました。
祝辞:ロート製薬株式会社 代表取締役会長 山田邦雄 様
山田様には、2014年にテックプランターというベンチャーエコシステムを立ち上げたのち、ものづくり領域からアグリ・バイオと多領域展開するにあたって応援いただきました。山田様にご祝辞をいただき、「私がリバネスに共感したのは、『科学技術を大事にしないと未来を切り開けない』『次の世代を担う子どもたちに科学の心を伝えたい』という考えがあったことです。20年周年を迎え、創業当初の子どもたちが成人し、次世代へバトンを渡すという歴史をつくり始めています。10年後にどうなっているのかは本当に予測がつきません。まさに予測がつかない未来がここから開けることが成果だと思います。日本を、世界を変えていくんだという素晴らしい会に皆さんとご一緒できたことを嬉しく思います。」とお話しいただきました。
乾杯:株式会社ユーグレナ 代表取締役社長 出雲充 様
乾杯のご発声は、出雲様に頂戴しました。出雲様からは、「10年前、ここまで続くと思っていなかったリバネスに、この10年でこれだけたくさんの仲間が増え支えとなってきました。リバネスには「144年続く」という天命が降りています。リバネスもこれまでの20年は泥臭い仕事を積み上げてきたと思いますが、次の10年は大輪の花を日本に、そしてアジアに咲かせるでしょう。」と応援のメッセージをいただきました。
Next 10 Years Vision
メインのプレゼンテーションでは、次の10年をつくるビジョンとして、東南アジアを主要舞台に世界をブリッジしていくこと、そしてアントレプレナーシップ教育に注力すること、この2点について株式会社リバネス 代表取締役グループCEO 丸幸弘より講演を行いました。このたび、3年ぶりに海外子会社のメンバーを日本に招くことができました。シンガポール、マレーシア、イギリス、そして2021年設立のフィリピンの子会社から総勢22名が集結。全員が壇上に並ぶなか、アントレプレナーシップをもった若いメンバーたちと共に、各国子会社を立ち上げてきた背景を振り返りました。そして株式会社リバネス グループ開発事業本部 部長 上野裕子より、急速に成長するグローバルメンバーの熱意を共有し、彼らと共に東南アジアの課題解決と発展を実現していくことを誓いました。
また、これまで東南アジアと日本の接続において多大な協力をいただいてきた各国の在日政府機関のパートナー3名にもご登壇いただき、応援のメッセージを頂戴しました。
1人目から順に、
・シンガポール企業庁(Enterprise Singapore)Regional Group Director Fabian Tan 様
・マレーシア投資開発庁(Malaysian Investment Development Authority)Regional Director (Japan, Republic of Korea and Taiwan) Riduan Rahman 様
・国際機関日本アセアンセンター(ASEAN-Japan Centre)Director of Operations Rafaelita C. Castro 様
続いて、再び丸より、2つめのビジョンであるアントレプレナーシップ教育について発表しました。20年間の実験教室の積み重ねを経て、科学技術に興味をもつ子どもたちを増やすことができました。しかし、科学技術を世の中に出していくためのアントレプレナーが不足しており、日本の子どもたちにとってアントレプレナーが身近な存在ではないというデータも出ています。そこで、次の10年間、1,000校にアントレプレナーシップ教育を導入することを発表しました。このプロジェクトを共に推進する20代のアントレプレナー10名を壇上に迎え、リバネス 教育開発事業部 部長 齊藤 想聖は、世界を変えるためには、新しい業をつくり、ディープイシューに挑戦し続けるマインドと姿勢が重要であると強調しました。アントレプレナーたちと共に、先陣を切って、次世代の未来に光を灯すことを宣言しました。
左から順に、
- Zip Infrastructure株式会社 代表取締役 須知 高匡
- FiberCraze株式会社 代表取締役社長 長曽我部 竣也
- HarvestX株式会社 代表取締役社長 市川 友貴
- 株式会社イヴケア 代表取締役 五十棲 計
- 株式会社イノカ 代表取締役CEO 高倉 葉太
- サグリ株式会社 代表取締役社長 坪井 俊輔
- 株式会社OUTSENSE 代表取締役 CEO 高橋 鷹山
- 株式会社エコロギー 代表取締役 葦苅 晟矢
- 株式会社CuboRex 代表取締役 寺嶋 瑞仁
- 株式会社WOTA 代表取締役CEO 前田 瑶介
閉会挨拶:
株式会社リバネス 代表取締役グループCEO 丸幸弘
DRONE FUND 創業者/代表パートナー 千葉功太郎 様
リアルテックホールディングス株式会社 代表取締役 永田暁彦
株式会社リバネスキャピタル 代表取締役 池上昌弘
閉会の挨拶は、これまでアントレプレナー育成のエコシステムとして、ファンドの立ち上げにご協力いただいてきた、DRONE FUND 創業者/代表パートナー 千葉功太郎様にご登壇いただきました。千葉様は、「資金を投資するだけではなく、コミュニティをつくって、起業家を育成するところを、私の人生全てをかけてやっています。爆発的な成長曲線を描くITのスタートアップと、課題を深掘りするディープテックのコミュニティを合体させると、世界の課題解決に向けて最速最先端でいけるのではないかと考えています。次の10年、世界の課題を解決する、輝けるスタートアップを育て、一緒に応援していきたいと思います。今日この船に乗っている皆様とも、最高の人生を送れるように、スタートアップと大企業の力をあわせて盛り上げていきましょう。」とお話しいただきました。
Stationの部
●テーマ 歴史に学ぶ〜故きを温ね新しきを知る〜
●場所 東京ステーションホテル
開会挨拶:株式会社リバネス 代表取締役社長CKO 井上浄
井上より開会挨拶を行い、我々が目指す「144年続くベンチャーをつくる」こと、この144の数字の謎についてお話ししました。井上が掲げているのは、役員全員がこの本を執筆し、2020年12月に出版した本です。「リバネスでは、会社の成長を時計の針に例えて、創業期・成長期・転換期・移行期をそれぞれ12年とし、初めの48年は我々世代がリーダーシップを発揮するものの、次の48年は次世代の時代です。この48年のサイクルを孫の世代まで、つまり3回転させると144年が経ちます。そこまで引き継いだ時に初めて地球貢献ができたといえると考えています。我々はいまこの時計をつくっている最中で、創業期の12年を終え、時計の針は1時を通過しました。そしていま成長期に突入し、ようやく20歳を迎えて後4年で時計の針が2時を指します。我々は144年を考えながら、次の節目である24周年に向けて、皆様と一緒に大きく成長していく大切な4年間を過ごします。本日この場にお迎えした仲間の皆さんと一緒に、たくさんのプロジェクトを生み出し、144年続くベンチャーをつくっていきたいと思います。」と挨拶しました。
挨拶:株式会社リバネスキャピタル 取締役 花井陳雄
リバネスの創業期から長きにわたり応援いただいた元 協和発酵キリン会長の花井陳雄氏。絶対リバネスに来てほしいと熱烈にオファーを出し続け、2020年にリバネスキャピタルの取締役としてお迎えしました。花井取締役からも挨拶を行いました。「出会った当時創業メンバーはまだ学生で、自分はアメリカで抗体医薬のベンチャーを創業したとき、「抗体物語」という書籍を出版したいと取材を受けました。この会社は5年で潰れると、つい口滑ってしまいましたが、以降毎年会うたびに成長し、気づけばリバネスグループの一員になっていました。中に入ってみて気づいたことは、リバネスには熱力学の法則が当てはまらないということです。人材育成の考え方が確立され、内部でどんどん開発、育成が行われてきました。その様子は中に入らないとわからない、エントロピーのように無駄なエネルギーが外に出ないのです。ならば、これまでリバネスの内側でつくってきたサイエンスブリッジコミュニケーションの概念を皆さんにもお伝えしようと、リバネスユニバーシティーを立ち上げました。今後、この会社はますます発展すると思います。」と締めくくりました。
乾杯:東日本旅客鉄道株式会社 常務執行役員 マーケティング本部副本部長 表輝幸 様
乾杯のご発声は、表様にご登壇いただきました。「この東京駅は1914年に日本の匠の技を駆使して作られ、世界に誇れる駅です。日本の鉄道は1872年に開業し、2022年の今年、開業150年を迎えます。先人が積み上げた歴史に感謝するとともに、我々は次の150年先の社会が夢と希望に溢れる素敵な社会であるように、高い志のもと新しいことに挑戦しなければなりません。パンデミックで大変な時代にこそ人創りをしようと、リバネスと一緒に駅の中にJRE Stationカレッジをつくりました。ここからまさに、100年先の未来を担えるような次世代のリーダー人財を育てていきたい。リバネスと共に、100年後も世界に誇れる新しい挑戦をし、日本を元気にし、世界に貢献していきたいと思います。」と熱く語っていただきました。
リバネス年表企画
会場には、2002年から今までのリバネスの歴史と、そして24周年の節目である2026年までが空白となった年表を置きました。ご来場の皆様一人ひとりに次の4年で何を仕掛けるかを書き込んでいただき、未来に向けた年表がつくられました。
20周年企画:リバネス時計
このたび、20周年企画のひとつとして特別に制作した、記念時計の披露を行いました。遡ること2007年、5周年の際に丸代表の実家に埋められたタイムカプセル。それを10周年の際に掘り起こし、その穴に植えた桐の木がいよいよ大きく成長し、伐採されました。そして、それを使ってパーティーにご参加の皆様にお配りする記念時計をつくりました。一つ一つ、形や木目が異なりますが、DNAは全て同じです。ー時を刻むのではなく、時計をつくるー、ビジョナリーカンパニー第1巻「時代を超える生存の原則」第2章になぞらえて、大切にしている考えです。多様性を重んじつつ、理念を深く共有したリバネスグループの魅力を存分に表現した記念品となりました。
サプライズプレゼント
Stationの部では、開会時より会場前方に一際目を引く大きなものが置かれていました。リバネスの新たなロゴを模した、キューブ型のモニュメントです。これは、スーパーファクトリーグループの株式会社浜野製作所様におつくりいただいたものです。代表取締役CEO 浜野 慶一様にも一言ご挨拶をいただきました。
祝辞:株式会社フォーカスシステムズ 代表取締役社長 森啓一 様
教育、研究、人材、そして創業の全ての事業においてリバネスと共に新たな仕掛けをしてこられた企業のひとつが、株式会社フォーカスシステムズ様です。代表取締役社長 森啓一 様にご登壇いただきました。「リバネスと出会ってから、新しい芽がどんどん出てきて、ずっとプロジェクトが続いている状況です。何よりも社員がワクワクしながら働いているのがとても嬉しいです。プロジェクトをますます進め、ユニコーンのような会社をつくり、自社自体も次の世代に残していきたいと思います。」とお話しいただきました。
祝辞:BIPROGY株式会社 代表取締役社長 CEO・CHO 平岡昭良 様
日本、そして海外での取り組みにも共感いただき、スタートアップエコシステムの構築をご一緒してきた、BIPROGY株式会社 代表取締役社長 CEO・CHO 平岡昭良様に祝辞をいただきました。「ビプロジーという社名は、地球にある光が反射すると現れる虹の7色のことを意味しています。ここにいる皆様と一緒に多様性を発揮して、良い世の中をつくっていきたい。そして未来がなかなかわからない時代に、少しでも光を当てたい、そういう思いを込めた社名です。大切なのは成功することでも失敗することでもなく、続ける勇気を持ち続けることだと信じています。リバネスは若い頃から創業され、さらに144年を目指して続けていく勇気を私たちに示してくれました。最初にリバネスから声をかけられた時、何だかよくわからないけれども乗っかってみよう、「騙され続ける勇気」を持とうと決めました。次の10年、20年、144年に向けて、ぜひ皆様もリバネスの未来を信じて「騙され続ける勇気」を持っていただければと思います。」とお話しいただきました。
閉会挨拶:株式会社リバネス 代表取締役社長COO 高橋修一郎
取締役陣7人と共に登壇し、高橋より閉会の挨拶を述べました。「7という数字は、リバネスでも大切にしている数字のひとつです。ここにいる7人の取締役は、創業時から変わらず一緒にやってきた最高の仲間です。専門性やスキルで集まったのではなく、理念のもとに集まりそれを信じ続けて、20年間走ってきました。我々の夢を応援してくださった皆様に、今日こうして1人も欠けることなく御礼を伝えられたことを嬉しく思います。144年続くためには今自分たちに何ができるのか、それを考えながら毎日過ごしています。今日、空白の年表に書き込んでくださった皆様の未来の夢やアイデアは、全部引き受けるとこの7名で約束します。リバネスグループのミッションは「地球上で最も効果的な知識製造業を行う企業群になる」です。この4年間で、リバネスグループは知識製造業の核になっていると信じていただけるよう、プロジェクトを生み出し、次世代の教育活動も皆様とやり続けて参ります。また、2022年5月よりCo-President体制へと移行しました。これまでは丸が一人で走っている時期があり、その後私が共同代表になって、時計の針が1周する12年間を走ってきました。これからはタイプが全く違う井上と二人三脚で次の12年間を走ります。私と井上とではおそらく真逆の考え方かもしれませんが、そこに情熱があって、その先の未来が見えるのであればどのようなことも実現していきます。」
最後に、井上からも挨拶を述べ、「好奇心と世界初、これを自分の手で証明することに魅了され、その思いだけでここまで進んできました。仲間とともに大きな仮説検証を続けることができました。好奇心ドリブンの人をもっと増やして、科学技術の発展と地球貢献を実現するために、高橋と共同代表という形で今後も邁進していきます。」と締めくくりました。