リバネス、abaと共同でケアテック人材を育成する「ケアテックコース(仮称)」を立ち上げ

リバネス、abaと共同でケアテック人材を育成する「ケアテックコース(仮称)」を立ち上げ

株式会社リバネス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長COO:髙橋 修一郎、以下「リバネス」)と株式会社aba(本社:千葉県船橋市、代表取締役:宇井吉美 以下「aba」)は、リバネスユニバーシティー内に、介護・福祉業界に山積する課題の本質を捉え、ものづくりを通じて解決に挑む人材を育成するための「ケアテックコース」を立ち上げます。

 

コース開発責任者

株式会社aba
代表取締役兼CEO  宇井吉美

2011年、千葉工業大学未来ロボティクス学科在学中に株式会社abaを設立。中学時代に祖母がうつ病を発症し、介護者となった経験を元に「介護者側の負担を減らしたい」という思いから、介護者を支えるためのロボット開発の道に進む。特別養護老人ホームにて、介護職による排泄介助の壮絶な現場を見たことをきっかけとして、においセンサーで排泄を検知する「排泄センサーHelppad(ヘルプパッド)」を製品化。おむつを開けなくても排泄したことを知らせてくれることで、介護者の負担軽減を目指している。

 

コース設置趣旨

 介護現場で本当に求められるものをつくるためには、時流を読む(魚の目)だけでなく、現場の理解(虫の目)や法制度など含め、関連領域を俯瞰できる広い視野(鳥の目)の3つの視点を踏まえることが必要です。2018年に経済産業省が公表した推計によると、2015年に620万人だった要介護認定者数は、2035年には960万人に増える一方で、介護職員は68万人も不足すると見込まれています。この介護職員の不足は、世界一の高齢社会である日本が世界に先駆けて直面している課題であり、ニトリの電動ベッドやイオンのおむつ販売をはじめ、異業種の企業においても介護領域への参入は今や当然のこととなりつつあります。
 しかし、新たに介護領域に参入したい企業にとっては、要介護者や介護者の立場にたって現場の課題を捉えることが難しく、またケアテックの入門となるようなプログラムも存在していません。そこで、リバネスユニバーシティーと株式会社abaは「ケアテックコース(仮称)」を開講し、テクノロジーを通じて介護・福祉現場の課題解決に挑むリーダー人材の育成を目指します。

※2022年はプレ開講、2023年より本開講予定です。

 

コース概要

【講義①】ケアテックでイノベーションを起こすための「3つの目」

ケアテックでイノベーションを起こすには、時流を読む(魚の目)だけでは不十分です。介護現場で使ってもらえる商品を作るためには、現場の理解(虫の目)や法制度など含め、関連領域を俯瞰できる広い視野(鳥の目)を踏まえることが重要です。本講義では、abaによる排泄ケアシステムHelppadの開発秘話を踏まえて「3つの目」の重要性をお伝えします。

【講義②】先端ケアテックに学ぶ~デジタルアートを用いた小児医療/療育

最先端ケアテックを学び、3つの目をさらに理解するために、子どもの視点とデジタルアートで小児医療・療育の革新を目指す株式会社デジリハを事例に、どのような視点でデバイスを開発したのか、現在抱えている課題は何かを理解します。

※デジリハについて( https://www.digireha.com
「リハビリを楽しく実施し、身体機能向上やコミュニケーションツールの獲得に繋げることで、障害児者とその家族のQOL向上を実現すること」を目指し、デジタルアートとセンサーを活用した、新しいリハビリツールを開発。全国各地の児童福祉施設や総合病院、特別支援学校等の多彩なパートナー事業所にリハビリプログラムを導入している。

【ゼミ】自分の会社でケアテックを始めるなら何をするか考えよう

講義①②を踏まえた上で、自社の強みや製品を活かして介護/小児医療/療育等のケアテックを新たに開発することを目指し、abaのケアテック専門人材と共に企画を考え、プレゼンテーションを行います。

 

◾️リバネスユニバーシティーについて

学生や社会人、ベンチャー、大企業など、年齢も肩書も異なる人たちが集まり、地球規模の課題解決を通じて世界を変えるための「ブリッジコミュニケーション」の概念やマインド、スキルを形成する場。
リバネス創業以来、開発を続けてきた教育と人材育成のノウハウが集積されている。
ウェブサイト:https://univ.lne.st/

◾️abaについて

介護という支え合いのフィールドを支える、ケアテックカンパニー。内閣府調査において介護の負担感NO.1であった排泄ケアに10年以上真摯に向き合い、業界初の「におい」で尿便を検知する排泄センサーを開発した。身体に非装着、便も検知可能な排泄センサーは業界でも珍しく排泄パターン表が自動作成される仕組みも備えている。人間の本来持つ生命力を引き出せるよう、体温のあるテクノロジーを通じて、必要なときに必要なケアを届けることを目指す。
ウェブサイト:https://www.aba-lab.com/

 

本件に関するお問合せ先

運営事務局 担当:武田、松原
E-mail:[email protected]