【実施報告】2023年2月18日に、Hyper Interdisciplinary Conference in Malaysia 2023を開催しました
株式会社リバネスは2023年2月18日、Leave a Nest Malaysiaを主催とする超異分野学会「Hyper Interdisciplinary Conference (以下、HIC) in Malaysia 2023」を開催いたしました。
本取り組みは、日本とマレーシアの様々な分野の専門家が集まり、革新的な解決策を探るための連携を生み出すことを目的として実施され、当日は65人のポスター発表者、7人のテックスプラッシュ発表者、1人の基調講演者、10人のパネリスト、15の展示ブースからなる、合計232人の参加者が集まりました。
<実施概要>
Hyper Interdisciplinary Conference in Malaysia 2023
テーマ:Unlocking Frontier Agricultural Technology towards Food Security and Sustainability(食料安全保障と持続可能性に向けた先端農業技術の活用)
日時:2023年3月18日 9.00 AM – 5.30 PM (現地時間)
場所:HIVE 5, MRANTI Park(クアラルンプール市内)
Web: https://hiconf.lne.st/conference/malaysia2023/
本取り組みは、マレーシア、日本の各パートナーにも参画いただきました。
メインパートナー:ロート製薬株式会社
戦略的パートナー:MRANTI(マレーシア政府傘下の起業支援機関)、プトラ・マレーシア大学(UPM)
大学パートナー:マレーシアサインズ大学(USM)、マラヤ大学(UM)、マレーシア国民大学(UKM)、ノッティンガム大学マレーシア(UNM)、アジア医学科学技術研究所(AIMST大学)
セッションパートナー:シグマクシス・グループ、株式会社ユーグレナ、Aerodyne group、株式会社Liberaware
本取り組みに先立ち、Leave a Nest MalaysiaとUPMの間で、研究とイノベーションのコラボレーションを推し進めるために両者の協力関係を強化するための覚書(MoU)調印式が行われました。調印式は、UPMの副学長(研究・イノベーション担当)であるProf. Dr. Nazamid Saari、Leave a Nest MalaysiaのRepresentative DirectorであるMr. Abdul Hakim Sahidiによって執り行われました。
Leave a Nest MalaysiaとUPMの関係者が、研究とイノベーションのコラボレーションを強化するための覚書に署名しました。
Aerodyne Groupをパートナーとした基調講演及びキーノートセッションは、「Food Security, Feeding the Future Malaysia(マレーシアの未来を育むための食料安全保障)」と題して実施しました。た講演が行われました。基調講演では、農業・食糧安全保障省の農業近代化部門次官であるEncik Roshidi bin Mat Moor氏にご登壇いただき、同省の取り組みや、国の食料システムの回復力を強化することを目的とした「国家食料安全保障政策2021-2025」にも言及いただきました。パネルセッションでは、Aerodyne Group Chief Product OfficerのRazwan Zakaria氏、マラヤ大学農業バイオテクノロジー研究センター長のJennifer Ann Harikrishna氏、Jetpro Technology戦略・事業統括CEOのDato' Wong Yew Kai氏がパネリストとして登場しマレーシアにおける食料安全保障の現状と将来の課題、そしてそれらに対処するために行われている取り組みについて議論が行われました。
基調講演の様子
リサーチ・スプラッシュ・セッションでは、65のポスターの中から選ばれた15名のポスター発表者が3分間自身の研究のブレークスルーを発表しました。その後、会場内ホワイエでポスターセッションが開始され、参加者は発表者とより積極的に交流し、研究内容についてより詳細に議論する機会を得ました。
ポスター発表の様子
午後の部は、株式会社Liberawareがパートナーとなるセッション「Mechanisation and Automation in Modern Farming(現代農業における機械化と自動化)」を実施しました。本セッションでは、株式会社Liberaware副社長の宇梶慧氏、トレンガヌ州農業局次長のNor Hassuddin Abdullah,氏、マルチメディア大学無線技術センター長のMardeni Bin Roslee氏が登壇し、現代農業における機械化・自動化の役割と、それが食料安全保障と持続可能性に与える影響について議論しました。
パネルセッション1の様子
また、Startup Tech Splashセッションでは、ACeT Innovates、Qarbotech、SHE Empire、Brainy、Phage-cific、Abmanan Biomedicalといった7社の革新的なスタートアップが登壇し、農業技術の分野における技術やイノベーションのプレゼンが行われました。
Startup Tech Splashセッションの様子
二つ目のセッションでは、株式会社ユーグレナがパートナーを務めるセッション「 Cultivating Sustainable Energy from Bioresource(バイオ資源から持続可能なエネルギーを育む) 」を行いました。Laeve a Nest MalaysiaのEzral Ghazaliがモデレーターを務め、株式会社ユーグレナ代表取締役社長の出雲充氏、マレーシアサインズ大学イノベーション&コンサルテーションセンター副所長のMuaz Mohd Zaini Makhtar氏、プトラマレーシア大学バイオテクノロジー・生体分子科学部副学部長(産業・地域連携担当)兼バイオリファイナリー部門長 Ts. Dr. Hidayah Ariffin氏、Qarbotech社共同創業者兼CEOのChor Chee Hoe氏に登壇いただきました。本セッションでは、マレーシアがバイオ資源から持続可能なエネルギーを生み出す資源大国の可能性、また日本とマレーシアの研究者やスタートアップ企業間の連携の必要性について議論しました。
パネルセッション2の様子
全体として、参加者同士が積極的に知識を交換し大会テーマに関わる食糧安全保障と持続可能性に向けたフロンティア農業技術の解明に向けた多くの議論が生まれる場となりました。パートナー、パネリスト、プレゼンター、本会に参加された皆様に改めて御礼を申し上げます。
リバネス及びLeave a Nest Malaysiaは今後もパートナーや専門家と協力し、マレーシア国内外におけるイノベーションとアントレプレナーシップの推進に努めてまいります。来年もHIC Malaysiaの実施を予定しておりますので、マレーシアへの進出や研究開発にご関心のある企業や研究者の皆様のご参加をお待ちしております。
【問い合わせ先】
株式会社リバネス グループ開発事業部 上野、武田
[email protected]