【実施報告】第一回地域産業創出セミナー「脱炭素をテーマとしてGo-Tech事業申請において、材料系スタートアップをユーザーとした協力体制を構築」を実施しました

2023年9月1日、2023年度関東経済産業局委託事業である「令和5年度価値創造チャレンジ事業（中小企業経営支援等対策委託費）」における「地域産業創出セミナー」の第1回を実施しました。当日は、全国の地域中堅企業の他、大企業や自治体、地域金融機関、スタートアップの方々が約20名参加しました。

※本事業の概要及び2020年度,2021年度の成果実績等はこちら（関東経済産業局HPへ）

はじめに、関東経済産業局 真下 英也 氏より、「両利きの経営」の実践の重要性やバリューチェーン構築などのキーワード、そして今回の取り組みに賛同し、本事業終了後も地域産業の成長支援をサポートすることに賛同して下さった29の自治体、金融機関、支援機関の皆様との連携について言及しながら本事業の趣旨について説明頂きました。

その後「脱炭素をテーマとしてGo-Tech事業申請において、材料系スタートアップをユーザーとした協力体制を構築」と題したトークセッションを開始。まずは燃料電池利用による窒素ガス・電力・熱のトライジェネレーションシステム（略：トライジェン）技術を有するマイクロコントロールシステムズ株式会社代表取締役 羽柴 壮一 氏から、事業内容の紹介、スタートアップとの連携に至るまでの経緯について紹介がありました。続いて、名古屋大発スタートアップの株式会社U-MAPの代表取締役CEO 西谷 健治 氏から、独自で開発している高電気絶縁性、高熱伝導度を持つ窒化アルミニウム（AlN）の製造過程においてのマイクロコントロールシステムズの窒素精製装置の活用例を紹介して頂きました。

トークセッションでは羽柴氏より、中堅企業の新規事業の開拓においてスタートアップとの相性の良さについて話されていました。既存の製造プロセスが出来上がっている大企業の製造工程に当社の技術を盛り込むことが困難である中、製造プロセスの多くがまだ開発段階であるスタートアップとでは、当社の技術を盛り込んで共に開発を進める余地があることを話されました。西谷氏からはマイクロコントロールシステムズのトライジェンを活用し、共にロードマップを描くことで、脱炭素型量産に向けた道が拓けていったことが話され盛り上がりました。

最後に現地参加のネットワーキングセッションが設けられ、中堅企業の参加者同士が連携の可能性について相談する姿も見られました。連携する両社の技術的キーワードだけではなく、技術を理解した上で両社に歩み寄り、共にロードマップを描くことが重要であると感じられたセッションとなりました。

 

＜2022年度第5回地域産業創出セミナー　アーカイブ視聴はこちら＞

 

令和5年度第二回、第三回の地域産業創出セミナーは埼玉県と山梨県で開催予定です：

• 第二回　地域産業創出セミナー
  • テーマ：「医療機器を受託開発する中堅企業が、生態模倣技術スタートアップとの連携で独自商品開発を開始」
  • 日時：2023年10月19日16:00-17:00
  • 会場：関東経済産業局 会議室 (詳細は申込後に案内)  (埼玉県さいたま市中央区新都心1番地1 さいたま新都心合同庁舎1号館)
    ※当日は現地参加のみになります。オンライン配信はございません。
  • パネリスト：
    • 栃木成功株式会社　代表取締役社長　川嶋大樹氏
    • インテリジェント・サーフェス株式会社　代表取締役CEO・CTO研究開発本部長　切通　義弘氏
  • 詳細・申し込みリンク：https://lne.st/2023/09/22/local_industry_seminar2023-02/

 

• 第三回　地域産業創出セミナー
  • テーマ：「自動車用量産機器製造の中堅企業が、 スタートアップとの連携で異分野への進出を加速」
  • 日時：2023年11月7日（火）16:00-17:00
  • 会場：やまなし地域づくり交流センター 大会議室(4階)　(山梨県甲府市丸の内2丁目35-1)
    ※当日は現地参加のみになります。オンライン配信はございません。
  • パネリスト：
    • 株式会社アオキシンテック　代表取締役CEO 青木 圭太 氏
    • 株式会社Eco-Pork　代表取締役 神林 隆 氏
  • 詳細・申し込みリンク：https://lne.st/2023/09/22/local_industry_seminar2023-03/