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BeAGRIプロジェクトにおいて、 リバネス、ライブストックジャパンおよび鯉淵学園の3社による、 一次産業における温室効果化ガスの削減を目指した研究開発を開始

BeAGRIプロジェクトにおいて、 リバネス、ライブストックジャパンおよび鯉淵学園の3社による、 一次産業における温室効果化ガスの削減を目指した研究開発を開始

株式会社リバネス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長COO:髙橋 修一郎 以下、リバネス)農林水産研究センター、ライブストックジャパン株式会社(本社:青森県十和田市、代表取締役CEO:鍋西 久 以下、ライブストックジャパン)、公益財団法人鯉淵学園 鯉淵学園農業栄養専門学校(本社:茨城県水戸市、学園長:長谷川 量平 以下、鯉淵学園農業栄養専門学校)は、BeAGRIプロジェクトにおいて一次産業における容易なメタン濃度計測と削減を目指した研究開発を開始しました。

 

 地球温暖化の原因となる温室効果ガスのうち、メタンは二酸化炭素の28倍の温室効果があると言われています。日本国内のメタン発生量は、8割以上が農業由来とされるもので、そのうち3割近くが家畜の消化管内発酵から排出されています(*)。家畜においては、特に牛の曖気(いわゆる「げっぷ」)から排出されるメタンに対して、飼料開発や遺伝的改良等による削減対策が取り組まれてきました。メタン削減の研究開発が進んでいくとともに、排出するメタン濃度を正確に測定する技術も求められてきました。畜産現場においても同様にメタンの測定ニーズが日々高まっていますが、既存のメタン測定機器は高額で容易な計測が難しく普及が進んでいません。また近年は、様々なメタン削減の資材開発も増えてきており、効果を評価したいといったニーズも増えてきています。

  

 リバネス農林水産研究センターは、「食生産に関する研究・技術開発を推進する」をミッションに、食料生産の課題解決に繋がる複合分野での研究・技術開発を大学・企業・ベンチャーとともに行なってまいりました。2023年9月にBeAGRIプロジェクトを発足、鯉淵学園農業栄養専門学校と連携しアグリテックの生産現場への普及を加速させていく取り組みを進めています。鯉淵学園農業栄養専門学校は、乳用牛・肉用牛合わせて数百頭以上飼育し、牛の飼育管理の専門スキルを身に着けた人材が常駐しています(図2)。ライブストックジャパンは、畜産現場で簡易に測定できる計測システムの開発を進め、サーモニメタン(図1  以下「本センサー」)を開発しました。本センサーは、半導体ガスセンサー、ケーブルと専用のアプリから成り、PCでアプリを起動し、容易に現場でメタン濃度の測定が可能です。リバネスが主催するアグリテックグランプリ2023にも参加し、「畜産でのメタン削減を加速する計測システムの開発」にて明治ホールディングス賞を受賞しています。

 

 今回の研究開発では、3社がそれぞれの強みを生かし連携することで、飼料や資材のメタン削減効果を短期間で評価する仕組み作りを目指します。本研究開発は畜産分野からスタートしますが、今後は水田からのメタン発生評価や抑制方法といった畜産以外の分野にも研究の幅を広げてまいります。容易なメタン濃度測定を現場へ普及させ、誰もが環境負荷低減に取り組める世界の実現を目指していくべく研究機関・企業と幅広い分野・業界での活用方法を模索してまいります。

 

本取り組みに関心がある方はぜひお問い合わせください。

*:2021年度(令和3年度)温室効果ガス排出量(確報値)について

図1 サーモニメタン

 

図2 鯉淵学園で飼養・管理する牛群(乳用牛・ホルスタイン種)。肉用牛(黒毛和種)での試験も可能。

 

■ライブストックジャパン株式会社

代表取締役CEO:鍋西 久
所在地:青森県十和田市西十一番町21番1号
URL:https://livestockjapan.com/

■公益財団法人鯉淵学園 鯉淵学園農業栄養専門学校

学園長:長谷川 量平
所在地:茨城県水戸市鯉淵町5965
URL:https://www.koibuchi.ac.jp/

【本取り取り組みに関する問い合わせ】

株式会社リバネス 農林水産研究センター
担当:宮内・尹(ゆん)
TEL:03-5227-4198 E-mail:[email protected]