リバネスグループ、海洋プラスチック汚染問題に取り組むIchthionとパートナーシップを締結
リバネスグループ(本社:東京都新宿区、グループCEO:丸幸弘)は、海洋プラスチック汚染の解決に取り組む英国のスタートアップ企業Ichthion Ltd.が運営する河川のプラスチックゴミ回収プロジェクト「Galapagos Guardian」のパートナーとなりました。
海洋プラスチック汚染は世界的な問題であり、海洋生態系に影響を与え、多くの生物が困難に直面しています。プラスチックを海洋生物が誤飲することで死に至ったり、分解されたマイクロプラスチックが食物連鎖を通じて生態系全体へ広がるなど、有害物質の汚染が深刻化しています。その要因として、人為的なごみの無断投棄やリサイクルに対する理解不足により、現在年間1200万トンものプラスチックごみが海へ流出していると言われています。
Ichthionは、海洋プラスチックの60-80%が河川から海洋に流れ着いたものであり、海洋に流入した時点で回収が非常に困難になることに着目し、河川の段階でプラスチックごみを回収する技術を開発しました。この技術を用いて、世界の海洋プラスチック問題を解決するために、「Galapagos Guardian」というプロジェクトを発足し、世界遺産として知られるガラバゴス諸島を有するエクアドルでの活動を開始しています。
しかし、海洋プラスチック廃棄物の主要排出国は、島国が多い東南アジア諸国であり、年間の排出量は第1位がフィリピン、第2位がインド、第3位がマレーシアと、上位を占めています。特にマレーシアでは、国全体のプラスチック廃棄物総量が約10倍もある中国の海洋流出割合が約0.6%であるのに対して、約9%にも及ぶと試算されています。
そこでこのたび、リバネスグループは、東南アジア地域の海洋プラスチック汚染を解決するために、Ichthionとパートナーシップを締結し、東南アジアへの進出及びGalapagos Guardianの拡大を支援してまいります。 パートナーシップの第一歩として、Ichthionの代表、Inty Grønneberg氏が、グローバル企業の集積地であるシンガポールで開催されたHyper Interdisciplinary Conferenceに参加し、世界に対してIchthionが開発する海洋プラスチック汚染に対するソリューションの意義を発信しました。
さらに、Leave a Nest Malaysiaが運営する、ディープテックに特化したインキュベーション施設「Center of Garage Malaysia」にオフィスを開設し、プラスチックの海洋流出割合が高いマレーシアでのGalapagos Guardianの実装および海洋プラスチックに関する理解を深める教育活動を実施していく予定です。
今回のパートナーシップを通じて、リバネスグループとIchthionは連携を一層強化し、海洋プラスチック問題の解決に向けた効果的な方策を共に推進してまいります。
Ichthionについて
インペリアル・カレッジ・ロンドン発のスピンオフ企業であるIchthion Ltd.は、沿岸域へのプラスチックの流入防止と海洋からのプラスチック回収技術の開発に注力しています。彼らが開発したAzureシステムは、河川からプラスチック廃棄物を除去し、海洋汚染を防ぐことを目的としており、エクアドルでは複数のプラスチック回収プロジェクトを実施しています。 リバネスグループとIchthionの関係は、2018年にIchthionがTECH PLANTER 2018 UKのファイナリストに選出されたことから始まり、2024年にはリバネスキャピタルがIchthionに出資しています。
問い合わせ:
Leave a Nest United Kingdom Ltd. : 前川
Email: [email protected]