2025年 新年のご挨拶-株式会社リバネス 代表取締役社長COO 髙橋修一郎

2025年 新年のご挨拶-株式会社リバネス 代表取締役社長COO 髙橋修一郎

2025年が始まりました。

2024年は、「実験的プロジェクトを増やす」をテーマに、リバネス発のプロジェクトを数多く仕掛けた一年となりました。振り返れば、能登半島地震をきっかけに発足した「LVNS RESILIENCE PROJECT」をはじめ、「RUMENプロジェクト」(1月)、「全国知識製造業会議」(4月)、「アド・ベンチャーフォーラム」(4月)、「KLMx」(6月)、「TASUKIプロジェクト」(6月)、「RISMプロジェクト」(8月)、「パイロットスタート」(9月)、「Germination Reactor」(11月)、「Global Bridge Program」(12月)といった多様な取組みがこの一年間で連続的に始動しました。そしてその過程では、リバネス流のプロジェクトを生み出す方法論についても思考と議論を深め、仮説と検証を繰り返した一年となりました。

私自身も挑戦をし続けた一年でした。年初から事業推進のオペレーションの仕組みを大きくアップデートし、事業部長を中心とした事業開発チームの立ち上げと運営に心血を注ぎました。東南アジアにも7回出向き、世界を立体的に捉えながら、実験的プロジェクトを仕掛け続けました。特にフィリピンにおいては、現地の仲間と共に教育開発・創業開発の取り組みの最前線に立ち、現地パートナーの獲得、首都圏以外の地域への取り組み拡大を経験することができました。

2025年は、この実験的プロジェクトの挑戦を組織全体の力へと広げるために「起点・プロセス・結果にこだわる」一年にします。個のQuestionとPassionを起点にプロジェクトに名を授け、共感を基にチームを形成しMissionにする、そしてサイエンスブリッジコミュニケーターとしてプロジェクトを強力に推進する。この一連の流れは、私たちが標榜する知識製造業の中で最も重要となる知識製造プロセステクノロジー(Knowledge Manufacturing Process Technology)にも通ずるものになります。

起点を生む取り組みの一つが、日本国内99.7%を占める中堅・中小企業を核に、ベンチャーとの共創プロジェクトを創出する全国知識製造業会議です。2025年、日本の地域産業は新たな局面を迎えます。熊本・滋賀から始まった地域テックプランターはいよいよ10年目の節目を迎え、現在では全国12の県・地域へと拡大し、地域から世界を変えるディープテックベンチャーを生み出す挑戦を続けています。
そしてこれからの10年、リバネスはこの流れをさらに発展させ、地域発のベンチャー創業だけでなく、全国知識製造業会議を通じて地域企業との繋がりを広げ、知識製造業の考え方を以って世界とブリッジすることで、地域産業の創出のための起爆剤となるプロジェクトを生み出していきます。全国知識製造業会議は本年も4月に実施しますので、どうぞご参加ください。

また、2024年12月にはリバネスがこれまで世界各国に事業を展開してきた経験をもとに、国内大企業・地域中堅企業や日本のスタートアップと、海外現地企業との協業を通じた海外展開を促進するGlobal Bridge Conferenceを初開催しました。大阪・関西万博の開幕も迫り、世界中から多くの知識が日本に集まる2025年は、まさに地域企業・ベンチャーとともに世界の課題解決のための事業に踏み出す絶好機になります。

リバネス人は研究者でありブリッジコミュニケーションのプロフェッショナルです。私たちが在るところでは、常に新しいプロジェクトが生まれる。国内の地域から世界まで津々浦々に直接出向き、一次情報を蒐集し、新しい知識を以って課題を解決する。そのような取り組みを加速するためには、さらに多くの仲間が必要になります。引き続き新たな研究者の採用育成にも力を入れ、地球貢献を実現する知力と体力を実践を通じて積み上げていきます。

2026年6月の設立24周年に向けた大事な一年が始まります。「科学技術の発展と地球貢献を実現する」という不変の理念のもと、知識製造業の加速に全精力を注ぎ、この一年も走り抜けます。

 

2025年1月15日
株式会社リバネス
代表取締役社長COO 髙橋修一郎