【超異分野学会 東京大会2025】異分野と融合するゲルの科学、始まる/2025年3月8日(土)15:10-16:00

【超異分野学会 東京大会2025】異分野と融合するゲルの科学、始まる/2025年3月8日(土)15:10-16:00

リバネスが主催する超異分野学会 東京大会2025では、セッション「異分野と融合するゲルの科学、始まる」(セッションパートナー:東京大学)を開催いたします。

高分子ゲルは衝撃吸収から食品のテクスチャ調整、保水まで、私たちの生活に欠かせない素材である。さらに、生体組織も高分子ゲルで構成されていることから、人間と切り離せない存在でもある。こうした幅広い分野で活躍するゲル科学を、従来にない横断的な視点で議論できる新たなプラットフォームが、いま立ち上がろうとしている。高分子化学や生命科学、さらにはネットワーク理論などを巻き込み、新しい融合領域を生み出すことで、これからの科学と産業に大きなインパクトを与える可能性を秘めている。本セッションでは、最先端の研究者たちが集い、ゲル科学の未来を切り拓く新たな挑戦とビジョンを議論する。

 

本セッションのテーマに限らず、様々な切り口から研究者、ベンチャー、企業とともにディスカッションするプログラムをご用意しております。詳しくは、大会ウェブサイトをご参照ください。


異分野と融合するゲルの科学、始まる

日時:2025年3月8日(土)15:10-16:00
場所:ベルサール新宿グランド コンファレンスセンター
(東京都新宿区西新宿8丁目17−1 住友不動産新宿グランドタワー5F)

登壇者

酒井 崇匡 氏
東京大学大学院 工学系研究科 化学生命工学専攻 教授

昭和55年2月15日生まれ。
東京大学工学部マテリアル工学科を卒業後、同大学院で博士(工学)を取得。
2005年より日本学術振興会特別研究員として活動を開始し、東京大学大学院工学系研究科で特任助教、助教、准教授を経て、2020年から教授を務める。
高分子物理学、ゲル、生体材料の研究に従事し、主な受賞歴には、2025年の日本学士院奨励賞および日本学術振興会賞、2020年の高分子学会学術賞がある。酒井氏の研究は、ゲルの構造と特性に関する革新的な発見をもたらし、Nature MaterialsやScience Advancesなどの著名な学術誌に掲載されている。彼はまた、人工硝子体や、組織足場材料、人工靱帯としてのハイドロゲルの開発にも寄与し、その成果は生体材料の分野で広く評価されている。

作道 直幸 氏
東京大学大学院工学系研究科 化学生命工学専攻 特任准教授

京都大学理学部を卒業後、同大学院にて2012年に博士(理学)を取得。
その後、東京大学理学系研究科 物理学専攻 特任研究員、理化学研究所 学振特別研究員、お茶の水女子大学 特任助教、東京大学 特任研究員・特任助教・特任講師を経て、2023年より現職。
素粒子物理、量子物理、化学物理といった幅広い物理学の分野を研究した後、ソフトマター分野へ転向。物理学の考え方を応用することで、従来のマテリアルサイエンスとは異なる観点から、ゲルやゴムの新たな物理法則を次々と発見している。これらの研究成果は、Physical Review Letters など物理学における最高峰の国際学術誌に多数掲載されている。主な受賞歴として、文部科学大臣表彰 若手科学者賞、文部科学省NISTEP「ナイスステップな研究者2021」などがある。

増田 造 氏
東京大学大学院工学系研究科 バイオエンジニアリング専攻 助教

平成元年4月16日生まれ
東京大学工学部マテリアル工学科を卒業後、同大学院で博士(工学)を取得。
2014年より日本学術振興会特別研究員DC1に採択され、 その後2017年から日本学術振興会特別研究員PDとして東京工業大学で博士研究員を務めた。2019年からは現職の東京大学 大学院工学系研究科で助教として研究に取り組んでいる。
高分子材料合成・界面・ゲルの研究に従事し、主な受賞として高分子学会における2022年度高分子研究奨励賞がある。増田氏の研究は、精密に制御された高分子材料合成と機能創出に関するものであり、Science AdvancesやAngewandte Chemie などの著名な学術誌に掲載されている。最近では、機械学習を活用した材料のモデリング研究も進め、Journal of Physical Chemistry Bに掲載され、注目を集めている。

田中 信行 氏
理化学研究所 生命機能科学研究センター 上級技師

1983年8月28日、三重県生まれ。
鈴鹿高専、広島大学、大阪大学と工学の道を歩みながら、バイオメディカル分野にも関心を広げ、2008年に博士(工学)を取得。2011年より日本学術振興会特別研究員として東京女子医科大学先端生命医科学研究所に所属し、再生医療・組織工学の研究に従事。2013年に大阪大学基礎工学研究科助教を経て、2015年より理化学研究所に勤務。
濡れた物体の濡れ性を測定する手法を考案し、これを細胞シートへ応用することに世界で初めて成功。その成果は製品化され、社会実装も進んでいる。これらの業績に対し、2013年に日本機械学会ROBOMECH表彰、2019年に理研桜舞賞、2024年にリバネス研究アワードなどを受賞。
近年は、科学研究サイクルの加速を目的として、AIやロボットの活用にも取り組んでおり、異分野をつなぐインターフェースのあり方を探求している。

〈モデレーター〉

髙橋 宏之
株式会社リバネス 知識創業研究センター センター長

2009年横浜市立大学大学院博士後期課程修了。博士(理学)。40歳以下の若手研究者を対象にした「リバネス研究費」の立ち上げなど、産業界と若手研究者との間で新たな研究プロジェクトを生み出すことを中心に従事。さらに、アカデミアの枠組みにとらわれずに個々人の知識、技術、課題解決に対するパッションを合わせて新たな知識を生み出す場「超異分野学会」や、知識製造を行うリアルなラボの立ち上げなど研究開発の種を生み出す動きを仕掛けている。

聴講参加申し込み受付中

超異分野学会では、アカデミア、地元事業者、ベンチャー、大企業、町工場、生産者、自治体、中学・高校生・高専生など多くの皆さまの来場をお待ちしております。

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株式会社リバネス(瀬野・西山)
TEL:03−5227−4198
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