ロボットを通じ子どもたちの社会人基礎力を鍛えたい ヴイストン株式会社
■教育CSR活動に対するきっかけと想い
現在、考え抜く力(課題発見・課題解決力)や前に踏み出す力(実行力)、チームで働く力といった社会人基礎力を養うことが求められており、ロボットを用いた教育はそれらの内容をバランスよく含んでいます。また、ロボットは、機械・電気・制御といった幅広い分野を含み、総合的な学習に最適な教材です。私達は、ロボットの授業を通じ、子どもたちの社会人基礎力を鍛え、ロボットの理解が深まることを願っています。
■教育CSR活動事例
早期工学人材育成事業、高校生向け実験授業を千葉県内にて実施
■チーム構成
人数:1名(1教室 講師1名が出張)
所属部署:ヴイストン秋葉原ロボットセンター スタッフ
■授業概要
単元:情報とコンピュータ プログラムと計測・制御(中学 技術分野B)
対象学年:中学生
タイトル:はじめてのロボットプログラミング
授業の概要と流れ:小型ロボットカーの走行プログラムの作成と実行を通して、ロボットが機構部分・制御部分・感覚(センサ)部分の複合体であること、アルゴリズムの基礎、プログラミングの基礎を学びます。
〔導 入〕ロボットは身の回りにたくさんある
〔講義1〕ロボットって何?
〔実習1〕ロボットを動かしてみよう。まっすぐ走るプログラムをロボットカーに組み込んで机の上を走らせます。
〔講義2〕ロボットをセンサーで動かす仕組み
〔実習2〕センサーを利用するプログラムをロボットカーに組み込んで、センサーを利用してロボットカーを黒線の周回コースの上で走らせます。
〔まとめ〕ロボットが機構部分と感覚部分(センサー)からできていることを復習します。
■教材開発のこだわり
〔1〕小型ロボットカーの運転プログラムを作りました。小型のロボットカー「BeautoRacer」を走らせるためのプログラムの作成を一人一人が体験しました。作ったプログラムは①直進するためのプログラム、②周回コースを走るためのプログラムです。プログラムを作りながら、動かすための命令の流れが大切なことを学びました。
〔2〕ロボットカーを走らせました。
プログラムをロボットカーにインストールして、実際にコースを走らせてみました。周回コースを使って走らせた時には、歓声があちこちで上がっていました。ロボットカーにコースを認識するセンサーを付けることで、曲がるためのプログラムを単純化できることも学びました。
■特別講師の声(本業での活動にプラスとなった事例)
駆け足の授業にはなってしまいましたが、全員がライントレースのプログラムをつくることができるようになったので、ロボットについてたくさんの事を理解してもらえたと思っています。
■生徒の声
じっさいに、機械のプログラムを自分の力でつくって、うごかしたりするのが楽しかった。
ふだん使っている自動ドアや自動かいさつとかもロボットなんだとはじめて知った。ロボットとかの動き方を知れてよかった。
光の反射が関係しているとは、あまり思っていなかったので少しおどろいた。コンピューターのソフトでモーターなどを動かすことができてすごいと思った。
■会社概要
住所:〒555−0012 大阪市西淀川区御幣島2−15−28
電話番号:06−4808−8701(平日のみ)
URL:http://www.vstone.co.jp/
事業内容:電子機器・電子装置・光学装置・ソフトウエアの研究開発・設計・製造・販売
社員数:12名(2010年1月20日現在)
設立年月日:2000年8月4日
■CSR関連情報
CSR担当部署:経営企画室
電話番号:06−4808−8701(平日のみ)
E-mail:[email protected]
担当人員規模:2名
関連予算規模:2,000千円
社会貢献開始年:2003年8月
出典:教育CSR白書2010 (本記事は、2010年11月のものです。)