【(株)常磐植物化学研究所】教育CSR活動報告 佐倉高校
佐倉アカデミア 株式会社常磐植物化学研究所講座「植物の成分を精製しよう!」
[概要]
日時:平成24年12月13日
場所:株式会社常磐植物化学研究所
タイトル:植物の成分を精製しよう!
内容:薄層クロマトグラフィーの体験を通して、混合液から特定の成分を精製する原理・技術を学ぶ。
対象:高校1, 2年生
参加者:千葉県立佐倉高等学校の 1 年生 17 名、2 年生 5 名(合計 22 名)
12月13日に千葉県立佐倉高等学校の生徒1 年生 17 名、2 年生 5 名を対象に、株式会社常磐植物化学研究所にて「植物の成分を精製しよう!」と題した実験実習を行い、その後本社工場施設の見学を行いました。
実験実習は冒頭に講義を行ない、数千を超える成分を持つ植物からどのようにして目的の成分を取り出すかという原理を学んだ後、実際の方法を体験する内容となっています。実験実習後に施設見学を行うことで、科学が実際に利用されている生産現場を知っていただきました。
実験実習の内容は、甘草(カンゾウ)エキスから甘味剤として使用されているグリチルリチン酸、センナエキスからセンノシド A の分離を薄層クロマトグラフィーで行い、紫外線ランプで分離されていることを確認するというもので、分離の原理と技法について学べるものになっています。
実践してみると理解が深まります。皆さんきれいに目的成分の分離ができていました。
その後施設見学も行いました。
実験実習で学んだ原理は、産業に利用されています。
生徒の方からは「教科書で読むだけではなく、実験することで理解が深まった」、「さらに科学を学びたい」といったコメントをいただくとともに、「純度をより高めるためにはどうすればよいか?」といった踏み込んだ質問もいただきました。科学は単に学校で教えられるものではなく、より身近にあるものと気づき、感じていただけたことを私たちも大変うれしく感じ、短い時間ではありましたが充実した半日になりました。
佐倉高等学校の先生より「研究分野から生産分野までの一連の流れに触れることができ、大変内容の濃い講座でした。株式会社常磐植物化学研究所の方々には感謝いたします。」との講評をいただきました。
(株式会社常磐植物化学研究所 石橋様よりご報告いただきました。)