特集扉 ― 環境非依存型生産技術

特集扉 ― 環境非依存型生産技術

環境非依存型生産技術とは、今回AGRI GARAGE 編集部で新たに提唱する単語である。「環境制御型」というキーワードが認知されつつあるが、近年はほとんどの環境要因から影響を受けずに生産を行う方式に参入する事業者が数多く出てきた。そもそも、農林水産物の生産は粗放的な方式から始まり、いかに生産に関わる環境を制御し生産効率を上げるか、という点を最も重要な命題として進歩してきた。その究極的な形態が、「環境に全く依存しない」という方式といえる。もちろん、厳密には「周辺環境に依存する度合いが0 %」ということはあり得ないのだが、それに限りなく近い生産方式が近年開発され、話題を呼んでいる。1つは、人工光を利用して閉鎖された室内で植物を栽培する「完全人工光型植物工場」、もう1つは、飼育水を循環濾過して再利用する「完全閉鎖循環式養殖」である。今号の特集では、この2 つの生産方式を総称して「環境非依存型生産技術」と呼ぶこととし、そのビジネスや技術の動向を追う。

[特集の各記事はこちら]

環境非依存型 生産技術概論

世界初、エビの閉鎖循環式 陸上養殖システム

次世代農業の先鋒、 植物工場の可能性を探る

環境非依存型生産技術の 研究動向と 産学連携の方向性