全て自分でやる、そこに工学研究の醍醐味がある! 日本工業大学 岡崎昭仁先生 その①
「町工場のようなところですよ」そう教えてくれた岡崎先生の研究室はまさに町工場のようでした!
広い空間のあちらこちらには、デスクやコンピューターはほんの一部。
レーシングカーの骨格が溶接されておいてあったり、自動車やバイクのエンジンがゴロゴロと置いてありました。
先生の研究室の学生はみな、全部自分で作っているそうです。
研究室のモット―は「研究室の皆で考えて(アイデアを出し合って)、実際に作って、それを試して、全体をマネジメントする」こと。
実験装置台の溶接から、エンジンの機動力を測る装置まで
さらには、岡崎先生の恩師である小倉勝名誉教授は集積回路までも自分で設計します。
本当に開発力のある学生の方々があつまっているんだなぁと、圧倒されてしまいました。
そんな先生の研究室では、2年前まで学生フォーミュラへの参加を一つのマイルストーンとして
研究開発を進めていました。研究室においてあるレースカーの骨格はその時のものだそう。
学生フォーミュラとは81年にアメリカで発足した、学生を対象とした車づくりのコンペティションで
世界の学生の研究開発のレベルはとても高く、日本はいまだ世界大会では優勝したことはないそうです。
過去にはオーストラリア大会へ学生を送り込んで、世界のレベルの高さを味わったと教えていただきました。
さらに、価値観の違いがあり、海外の学生、正確には車の技術の開発を手掛けている学生と日本の学生は目指す先が違うそうなんです。
>つづく
日本学生フォーミュラ HP:http://www.jsae.or.jp/formula/jp/
United States SEA Formula website: http://students.sae.org/cds/formulaseries/cdshistory.htm