研究が好きかどうか、それが大切。東京理科大学 太原育夫先生

研究が好きかどうか、それが大切。東京理科大学 太原育夫先生

東京理科大学で人工知能の研究を主にされている太原先生。

先生ご自身が博士号を取得されたころは、工学の分野では、企業の研究開発が盛んであったということもあり、アカデミアのみならず多くは企業の研究所へと、今と比べると難なく活躍の場を見つけることができた時代だったそうです。

しかし、社会の変化によって、今は研究開発にかける予算も縮小していることもあり、求められる研究人材のプールも相対的に少なくなって、民間企業への就職も難しくなってきている。そんな中で、どんな考えがこれからの博士に必要なのでしょうか。

「やはり、研究が好きかどうかということが一番大切なのではないでしょうか。研究さえできれば食べていけなくてもいい、と思えるくらい。そこまで覚悟が決められれば、おのずと道は開けてくると思うんのですが...」と、太原先生。

本当に研究が好きで、一生懸命研究をしていると、例えば周りの人とのネットワークで職が見つかったりもする。
また、自分の情熱を突き詰めて、起業という道もある。

実のところ、先生の研究室から博士号を取った卒業生の一人は、起業を含めた経験を持っているそうです。やはり、研究が「好き」なこと。その情熱が、成功する場所まで自分を導く原動力になるのではないでしょうか。シンプルだけど、とても納得がいきますね。

そんな太原先生が今の学生にもっと鍛えて欲しいと思うことは「ストーリーを語る」力。先生は、たくさんの人が最先端の情報ばかりに気を取られすぎていると感じているそうです。「ストーリーを語る」力とは・・・