本当に使える、製品になるものづくりの研究がしたい。東京理科大学 小林宏先生
「人が使う製品を研究開発すること」それはアカデミアで叶っていない。
では、そんな現状を感じた先生はなぜ、アカデミアの道を選んだのでしょうか。
「いろいろな企業とお付き合いをしていく上で、企業が大きければ大きいほど、
好き勝手にできないことを感じました。
30代だったらまだ企業へ行ってもいいかな、と思っていたけれど、
40歳を越えた辺りでもう無理だな、と(失笑。)
では、ものづくりの研究をうまく進めていくには、どうすれば良いでしょうか。
「ハードウェアの研究はお金がかかるし、失敗したときの落胆は大きい。
だからこそ、企業と良いパートナーシップを組んで研究を進めるのが大切だと思います。
そして、本当に売れる、何十、何百万人の人に使ってもらえる製品を生み出す、
そんな成功事例を作っていきたいと思っています。」
では、そんな小林先生は、どのようにして今の位置まで来られたのでしょうか。
「これ、と言った憧れは有りませんでしたね。
ただ、がむしゃらに研究をしてきて、今に至ったと思います。」
沼津で生まれ育ち大学を卒業した小林先生は、修士を卒業後、
沼津に事業所を構えていたリコーへ就職を考えていました。
その時、所属していた研究室の助手の先生から大学へ残らないか、
と誘いを受けて博士課程へ進学。
その時も、ずっと大学で研究を続けるなんて夢にも思っていなかったそう。
先生の研究は様々なメディアでも取り上げられ、今注目を浴びています。
研究を続けるうえで、何かモットーとしていたことはあるのでしょうか。
最終回に続きます!!!