3Dプリンタ先取り研修会を実施しました

3Dプリンタ先取り研修会を実施しました

9月26日に東京都市大学二子玉川夢キャンパスにて、「3Dプリンタ先取り研修会」を実施しました。中学生から学校の先生まで、幅広い年代の方に参加いただきました。

今回使ったのは、いま世界中で広がってきている卓上の「熱溶解積層法」の3Dプリンタです。2009年に基本特許が切れ、数百万円したものが数十万で販売可能になり爆発的に広がりました。その上で、無料の3Dのモデリングソフトやデータの共有サービスが生まれ、普及の後追しました。この日は、一連の流れを実感してもらいながら、3Dプリンタの活用を考える場になりました。

当日は、まず実物を見ながら3Dプリンタの原理を紹介しました。

→詳細の技術は「変化するものづくりー3Dプリンタ・マイコンボード」を参照下さい。

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その後、今回利用するアバロンテクノロジーズさんの日本語版モデリングソフトを使って、実際にいろいろな形を作成しました。1つの目標はDNAチップの作成です。先生たちはチップを作る人が多く、生徒は好きに自分の作りたい形を設計しました。作ってみよう!

モデリングが終わったら、3Dプリンタ用の「STLファイル」に変換して保存します。その後、プリンタのドライバーソフトで印刷用のスライスをして出力。

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印刷にはそれなりに時間がかかるため、それを改善するためにも「サイズ」「中身の充填度」「印刷速度」などを工夫します。

先生方も多かったので3Dプリンタがどのように使えるかもディスカッションしました。以下の様な意見が出されました。

  • 元素を発泡スチロールで作っていたが、正確な軌道(d軌道やπ軌道など)も示したモデルが作るとよい
  • 細胞の中を教科書でしかみられずわかりづらい。生徒分大量に印刷して、生徒が手にとって見られるようにしたい
  • 縄文土器などを実物にして手に取れるようにしたい
  • 化石のレプリカをつくりたい
  • 化学反応中の原子のモデルやイオンに電離する様子を手に取れるようにしたい
  • CTやMRIの画像を積み重ねて立体映像を作る
  • 見えない世界を見えるようにしたい

一通りの流れを学んだ後、最後に今回様々な3Dプリンタの関連企業さんにもご協力いただいたので、最新技術について紹介いただきました。

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ご協力いただいた皆様ありがとうございます。

ご協力企業

日本語日本語3Dモデリングソフト「作ってみよう」開発
株式会社アバロンテクノロジーズ

ボタン1つで印刷可能なクラウド3Dプリンティングシステム「Fablica」
ビトム株式会社

学校利用に最適コンパクト3Dプリンタ「BS01」
ボンサイラボ株式会社

世界中で教育利用が広がっている3Dプリンタ「MakerBotシリーズ」
株式会社ストラタシス・ジャパン

本研修会の内容

教育界で注目されている3Dプリンタについて
3Dプリンタを使ったDNAの二重らせんモデルの作成(作った作品は後日郵送)
3Dプリンティングの方法
3Dプリンタが変える未来の技術
教育界での利用例

概要

日 時:2015年9月26日(土)14:00〜16:30
場 所:東京都市大学二子玉川夢キャンパス
〒158-0094 東京都世田谷区玉川2-21-1 二子玉川ライズ・オフィス 8階
アクセス:東急田園都市線・大井町線「二子玉川駅」下車 徒歩1分
対 象:学校教員、中高生、一般 16名
参加費:無料

お問い合わせ

株式会社リバネス 教育開発事業部 担当:立花・瀬野
[email protected]
03-5227-4198