変化するものづくり 3Dプリンタ マイコンボード

変化するものづくり 3Dプリンタ マイコンボード

職人や一部の専門家・愛好家だけのものだった「ものづくり」の世界は、ここ数年で劇的な変化を遂げ、素人でも足を踏み入れることができるようになってきました。ものづくりの要素となる「ハード」と「ソフト」、それぞれの分野で大きな変革が起きているようです。

「作る」を変えた「3Dプリンタ」

3dpr

3Dプリンタは、立体データをもとに、空間に樹脂などを何層にも積み重>ね、立体造形物を作る装置です。アイデアの実体となるハード作りを容易にしてくれます。従来の製造過程に不可欠だった金型は不要となり、試作品を作るためのコスト低下・スピードアップへ貢献しています。また、本格的な製造用のプリンタだけでなく、10万円を切るような低価格の家庭用製品が続々と発表され、家電量販店でも販売され始めています。

「動かす」を変えた「マイコンボード」

ardマイコンボードとは、小型のコンピュータ基板です。 作ったモノを動かすためには、例えば複数のモーターを制御する必要があり、その役目をマイコンボードが担ってくれます。これまでは電子工作やプログラミングの専門家でなければ扱うことが難しかったマイコンですが、イタリアのアーティストが開発したArduinoやイギリスの教育者が開発したRaspberry Piなどのマイコンが登場し、今や専門的な知識がなくても、扱うことができるようになっています。

3Dプリンタやマイコンボードの登場により、学校や個人でも、気軽にものづくりに取り組むことができる時代がやってきています。今号より2回にわたり、ものづくりに革命をもたらした3Dプリンタとマイコンボードの教材としての可能性とともに、学校の中にどのように取り入れていけるのかを紹介します。ものづくり教育を取り入れる際のヒントにしてみてください。

特集:「ものづくり」で 教育はどう変わるのか