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日本生物教育学会第101回全国大会で「宇宙教育プロジェクト」の総括を発表してきました

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リバネス教育総合研究所の藤田大悟は2017年1月7日に東京学芸大学にて開催された日本生物教育学会101回全国大会にて宇宙教育プロジェクトに関する教育開発の結果を口頭発表しました。2008年に発足した民間初の国際宇宙ステーションきぼう日本実験棟を活用した宇宙教育プロジェクトが、現在でも継続され、課題研究としてだけでなく、地域活性のための製品にもなるような”きぼう”の持てるプロジェクトに育ちました。リバネスでは、引き続き引き続き各地域の学校、自治体、大学と連携してプロジェクトを支援してまいります。

表題

宇宙に保管した植物種子を活用した民間発「宇宙教育プロジェクト®」による植物の継続的な研究及び社会に開かれた教育プログラムの開発

要旨

将来人類が宇宙で生活する際、宇宙における植物の挙動の理解は不可欠である。筆者らが2008年に開発した教育プログラム「宇宙教育プロジェクト®」では、生物教育には欠かせない「植物の継続観察」と、宇宙空間を活用した教育、そして次期学習指導要領でもキーとなっている「社会に開かれた教育」の3つを同時に実現した。

「宇宙教育プロジェクト®」は、民間企業が国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟の有償利用スペースを教育目的で活用する日本初の試みである。全国から収集した世界最多の18種類44品種の植物の種子を「きぼう」に長期間保管した後、リバネス、ベネッセコーポレーション、宮坂醸造等の民間企業が協力し、全国の小学校・中学校・高等学校等に配布し、研究者による科学実験教室を実施して、研究方法を伝授し、宇宙群と地球群との比較検証をした。その結果、ミヤコグサ(28校が参加)、大豆(25校が参加)、ヒノキ(11校参加)に関しては宇宙と地球で統計的な有意差は見られず、長期間植物の種子を宇宙空間に保管しても問題がないことが分かった。大豆に関しては、これらの研究結果を踏まえて、各地域で自治体、農家、農業試験場などが協力し量産、商品化が始まっている。全国から集めた20種類の大豆145gが、4年間の生育期間を得て、地域の農業高校、農家が協力して現在1200kgまで量産された。三重の宇宙鶏頭大豆から三重県立相可高校が開発した宇宙味噌や製茶企業と連携して開発した「なの茶」をはじめ、青森県立五所川原農林高校による宇宙毛豆など10種類以上に及び、学校内での教育・研究から実社会への展開がはじまっている。このように「宇宙」「植物」「産業」等の異分野を融合させ、社会と連携し、自給率向上や地域活性などの社会課題を解決するプログラムは今後の教育課程の開発に示唆を与えるだろう。

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広島生まれ、流山育ち、横浜市都筑区在住。千葉県立東葛飾高校時代には、生徒会長・議長・合唱祭委員長・理科部無線班班長などいろいろ挑戦。科学が大好きで、小さい頃か科学実験や電子工作をしていました。ボーイスカウト富士賞、アマチュア無線2級。大学時代は東工大ScienceTechnoという科学イベントサークルを立ち上げ全国でイベントを実施。日本科学未来館ボランティア1期生で、様々な立ち上げを行う。東京工業大学ではナノマシンでもあるウイルスの構造の研究で修士号取得。現在は株式会社リバネスで教育開発事業を手がける。 国際宇宙ステーションに植物の種をうちあげて、子供達に調査してもらう宇宙教育プロジェクト、等身大のロボットバトルである日テレロボットバトル日本一決定戦、吉本興業とのおもろふしぎラボ、小学生の本格ロボット教室、TEPIA先端技術館などの企画を手がけています。 日本科学未来館のボランティアの立ち上げに関わった関係で、全国ミュージアムの方の知り合いが多い。

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