実践女子学園中学校でゲルマニウムラジオの実験教室を開催しました。

実践女子学園中学校でゲルマニウムラジオの実験教室を開催しました。

2017年7月1日(土)株式会社リバネスは、実践女子学園中学校にて「ゲルマニウムラジオ」をテーマにした実験教室を実施しました。

皆さんはラジオを使うとき、まず始めに何をしますか? 多くの人は、電源を入れるのではないでしょうか。けれど、このゲルマニウムラジオには電源がありません。電気を供給する電源コードや電池もないのです。

「電気を使うのではなく、電気を”生み出す”ラジオ」。この魔法のようなラジオをたった6つの材料で作成し、さらに使いやすい・聞きやすいラジオを目指して改良するという実験教室に、生徒たちが挑戦しました。

使用できる材料「導線・ゲルマニウムダイオード・バリアブルコンデンサ・クリップ・ダンボール・イヤホン」の6つ。まずは、これをどう組み合わせて繋ぎ合わせれば良いか班で話し合いながら考えます。

キーポイントは導線をダンボールに巻いてつくる「ループアンテナ」。コイルの働きもするループアンテナが電波を捉えると、磁場が変化し、導線に電気が流れるのです(電磁誘導)。話し合いを終えたらすぐに実践。自分たちで試行錯誤しながら音が聞こえるまで挑戦を続けます。

「聞こえたーーー」と自分たちで作ったラジオから初めて音が聞こえた瞬間、生徒たちは大興奮。周りの完成に感化され、苦戦していた生徒ももう一踏ん張りです。

全員が自分のラジオが聞こえたところで、続いて改良に挑戦しました。このラジオの問題は「音が小さいこと」。この問題を解決するために、各班が一つの研究チームとなり協力して一つのラジオを作成します。教室の机に導線を巻いてアンテナをつくる班、全員分のアンテナをつなげる班、巻き数を減らしても聞こえてしまうスポットを見つける班など、改良方法は様々です。

どのような仮説を立てて、そのためにどのような工夫をしたのか、実際に行った実験とその結果をまとめ、最後に発表を行いました。なかなかうまくはいかなかった班も多かったようですが、試行錯誤をしていくなかで新たな発見をした生徒、実験時間が終わってもずっと改良し続けている生徒、悔しくて家に改良の道具を持って帰る生徒など、最後まで粘り強くやり続ける姿が見受けられました。

交流会では、今回のスタッフ名が、各々自分の研究の話や研究者としての想いを生徒たちに話しました。生徒たちは、研究テーマの決め方や新たな発見の生まれ方、また生徒自身が最近行った実験に関することなど、思い思いにに質問をしていました。

実験教室に参加した生徒からは
「電池を使わずラジオが作れた事に驚いた」
「グループでの協働作業や自分達で考えながら作れたことが楽しかった」
「少しのちょっとしたことで大発見は生まれることを学んだ」
「新しい発見をしたい、自分で研究したいと思えた」
といった声を聞くことができました。

リバネスが設立当初より続けている研究者による出前実験教室。最先端科学やものづくり、そして研究の考え方や魅力を伝えます。ご興味のある方はぜひ一度ご連絡ください。

<本実験教室概要>
日時:7月1日(土) 13:30:-17:00
場所:実践女子学園中学校
対象:中学3年生

<本件に関するお問い合わせ>
株式会社リバネス
河嶋・花里
メールアドレス:[email protected]
TEL:03-5227- 4198

本実験教室は教育応援プロジェクトの一環として実施しています
教育応援プロジェクトについて
https://lne.st/pf/tceer/