〔リバネスセンシズ〕本気で挑戦できる世界を当たり前にしたいひと(前編)

〔リバネスセンシズ〕本気で挑戦できる世界を当たり前にしたいひと(前編)

リバネスセンシズでは、リバネスメンバーのインタビューを通して、そのパッションを紐解き、実現しようとする個々の未来像をお伝えします。

重永 美由希(しげなが みゆき)
博士(理学)

専門分野:有機反応化学、ケミカルバイオロジー

(聴き手:佐野 卓郎)

2016年入社世代は興味深い人材が多い。重永 美由希(しげなが みゆき)さんもそのひとりだ。彼女がもつ底力は、決してスキルなどではない。入社してすぐに配属された地域開発事業部は、その能力と頭角を現すのに恰好の環境だったのかもしれない。今回はそんな重永さんに話を聞いてみた。

佐野:確か東北大学大学院の出身でしたよね?

重永:はい。東北大学で丸さんの講演があって、聴きに行ったのがリバネスとの出会いです。その時に、小学生向けイベント「理科の王国」のスタッフを募集していたので、それにも参加することにしました。科学イベントには興味があったんです。いいチャンスだなと思って。社員の秋永さんとも、そのときに仲良くなりました。
本格的にリバネスを意識し始めたのは、その後再び秋永さんが仙台に来たときのことです。事前に連絡が来て「お昼ご飯を一緒にたべよう」と誘われました。大学の学食で、キャリアの話なんかをしていました。

佐野:研究者としてのキャリアですね。

重永:学生時代は一生懸命研究をしていましたが、ある時期がくると急に色々なところで「就活しろ」と言われはじめるんです。何となく就活しなきゃって気持ちになっていく。ラボから一歩も出たことがないのに。本当に悩みました。

佐野:モヤモヤしてますねぇ。

重永:私自身が鹿児島出身のこともあり、九州で仕事を探してもみました。私向きの仕事はなかったですけど。

佐野:そんな中で、熊本の話が出てくるわけですね。

重永:はい、私のやりたいことがそこに提示されました。丸さんに「熊本に仕事あるよ」と誘われたとき、九州で、私のような研究者でも関われる仕事を作れるかもしれないと思ったんです。

佐野:地域活性化などに興味があったんですか?

重永:当時の私には、有名なプレゼンターのように大きな身振りで、人前に出て地域の課題についてプレゼンするほどの熱さはありませんでした。でも、ずっと引っ掛かっていたんですよね。就活するタイミングでしか、こんなこと考えないじゃないですか。「今しかない」と思ったんです。

 

熊本に、当時立ち上げて間もない自然共生型産業研究所があった。自然と共生しながら継続できる産業に寄与する研究を行う研究所だ。重永さんはその後、研究者としての経験と知見をもって、地域産業の創出・活性を行うために飛び回る日々を送ることになる。詳しくは後編にて。