千葉中学校で臨床試験をテーマにした実験教室を実施しました(1/11,1/24,2/8)(主催:千葉大学医学部附属病院臨床試験部)
2018年1月11日(木)、1月24日(水)、2月8日(木)の3日間にわたり、株式会社リバネスは、千葉大学医学部付属病院臨床試験部とともに、千葉県立千葉中学校にて、新規治療法や新薬開発における臨床試験の重要性を伝える実験教室を実施しました。1日目に臨床試験に関係する知識を身に着け、2日目には臨床試験を模擬体験し、3日目には今度は自分たちでデザインに挑戦した臨床試験を発表しました。
1日目は臨床試験に関連する知識を、実験や体験を通して学びました。薬物動態のADME(吸収・分布・代謝・排泄)をキーワードに、エコー(超音波検査)を使った肝臓の観察や、カタラーゼ反応実験、アルコールパッチテストなどを体験し、人間には共通して持っている身体のしくみがある一方、個人差もあること、その複雑さゆえに臨床試験が重要であるということを実感しました。
2日目は臨床試験を模擬体験できるプログラムを通して、1日目の知識を実感を持って身につけました。「カフェインには集中力を高める効果があるのか」というテーマで実施した臨床試験模擬体験プログラムでは、生徒は実際の臨床試験と同じように検査員と研究対象者に分かれて臨床試験を進めていきました。その後、今回模擬体験した臨床試験についてどのような倫理的な配慮が組み込まれているかを、ディスカッションを通して気づくことで、臨床試験を通して倫理も学びました。生徒からは、「臨床試験は科学と倫理の両面から考えていかなくてはならないということに興味をもった」といった感想がありました。
3日目は、これまでに得た知識から、実際に自分たちでテーマを設定してデザインした臨床試験を発表したのち、千葉大学医学部付属病院臨床試験部の先生方から意見をもらうことで、臨床試験のより深い理解に繋げました。「不眠症と寝坊助を解決する装置の効果」や「音楽によるリラックス効果」、「青魚を食べることと判断力との関係」など、人に関連する多様なテーマによる臨床試験デザインが発表されました。発表に対し、生徒同士で試験の設計や倫理に関する質問や意見が出たほか、臨床試験部の先生からも、実例の紹介や試験の設計上のアドバイス、倫理的な配慮についてのコメントをいただき、大変充実したものになりました。生徒からは「臨床試験を実施したが認められなかった例を知りたい。」「実際に臨床試験を自分で設計してみることで、考えなくてはいけないことがたくさんあることに気がついた」「臨床試験の事例や評価方法についてもっと知りたくなった」という感想があり、3日間を通して生徒に臨床試験に対する興味関心が芽生えたことが伺えました。
[実施概要]
日時:
1日目:2017年1月11日(木)9:30-15:05(体のしくみを知る実験教室)
2日目:2016年1月24日(水)9:30-15:05(臨床試験模擬体験)
3日目:2016年2月8日(木)13:15-15:05(臨床試験デザインの発表会)
場所:千葉県立千葉中学校
対象:中学3年生 80名
内容:臨床試験に関する実験教室
[本件に関するお問い合わせ]
株式会社リバネス
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