〔リバネスセンシズ〕未来の大企業となるベンチャーの企業文化を醸成するひと(後編)

〔リバネスセンシズ〕未来の大企業となるベンチャーの企業文化を醸成するひと(後編)

リバネスセンシズでは、リバネスメンバーのインタビューを通して、そのパッションを紐解き、実現しようとする個々の未来像をお伝えします。

松原 尚子(まつばら なおこ)
修士(農学)

専門分野:ウイルス学、分子生物学

(聴き手:佐野 卓郎)

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佐野:最近はどんな取り組みをしていますか?

松原:基本的にリバネスの価値を上げるような取り組みに注力しているのですが、最近は「ひと」に興味がありますね。ひとの成長が会社を成長させますから。より遠いビジョンに辿り着きたいならば、ひとを育てることが、企業にとって最短の道だと考えています。ひとが育つ仕組みや文化を如何にして作り出せるか。そんな勝負をしています。

佐野:リバネスには価値があると思いますか?

松原:この「リバネス」という会社の社会的価値を高めていくことが、私のやりたいことなんです。
リバネスは世界にある様々な課題を、科学技術などを駆使して解決しようとする会社ですよね。逆に言えば、世界から課題がなくなったら必要のない会社とも言えますけど。そんな会社ですから、集まるひとたちの「熱意」はとても重要になります。ですから、「働く」「仕事をする」ことへの考え方までも従来とは大分違っています。社員が自律的に各個に動く。様々なプロジェクトが一遍に動いていて、お互いに巻き込み、巻き込まれながら進行している。リバネスという組織は本当におもしろいし、社会においてもユニークなポジションにいる会社だと思います。
こういうスタイルや考え方を社会もっと浸透させていくのも良いかもしれない。でも、理念や考え方、文化、事業などはうまく構築できていても、そこにぴったりとハマるひとをもっと増やさなければ、社会に大きな流れをつくることはできません。そうした人材をいかにして創出できるか。まずは、リバネスの社内にもっと仲間を増やし、この考え方と仕組み、そして価値を理解できる人材を育てていきたいと思っています。

佐野:松原さん自身は、様々な企業役員の方たちとも仕事をするなどして、スキルもマインドも大分成長しましたよね。

松原:自分は、追い込まれながらやってきましたね。それが成長につながったのかもしれません。

佐野:最後に、今後の活動についてお聞かせください。

松原:たとえば、お金の価値が変わり、経済の在り方が変わって、営利を追求しようという考え方もなくなったとしたら、各企業は何をするだろうか、と考えることがあります。きっと、今以上に社会的意義が求められるようになるでしょう。人間が、そして企業が何のために存在するのか・・・そんな哲学的な考えにもつながるかもしれません。
今、私たちの周りに集まるベンチャー企業には、きっとこうした問いかけにも、わくわくする未来を以って答えるに違いありません。私は、リバネスを含め、こうしたベンチャー企業が大企業になるべく、企業文化を醸成していけるような支援をしていきたいと考えています。