公文国際学園中等部・高等部にてPCR/制限酵素実験教室を行いました

公文国際学園中等部・高等部にてPCR/制限酵素実験教室を行いました

公文国際学園中等部・高等部(神奈川県横浜市)にて、2019年7月6日(土)に出前実験教室を実施しました。本実験教室には、中学2年生から高校3年生の14名が参加しました。「バイオテクノロジーが変える未来のくらし」というタイトルのもと、DNA抽出、PCR、制限酵素処理、電気泳動という4つの実験とワークショップを通じ、バイオテクノロジーが今まで私達の生活にもたらしてきたもの、そしてこれからどのように私達の生活を変えていくのかについて、学びました。

 

本実験教室は、講師の中嶋が研究者を目指したきっかけである青色のバラについてのエピソードから始まりました。長年咲かせることが不可能と言われていた青いバラの作出は、遺伝子組み換え技術によって実現しました。その話から中嶋はバイオテクノロジーには不可能を可能にする力があると伝え、「バイオテクノロジーで乾燥に強いイネをつくろう」という実験教室のミッションを参加者に掲げました。

 

一般的な植物の遺伝子組み換えは、5つのステップで行われます。①組み換えする特定の遺伝子領域を増幅させるPCR実験、②標的遺伝子が増幅したかを確認する電気泳動実験、③環状DNAを制限酵素により切断させる制限酵素処理実験、④切断した環状DNAに標的遺伝子を挿入する実験、⑤細菌類に組み替えた環状DNAを入れ、目的の植物に感染させる実験です。

 

本実験教室では、自分のDNAを抽出する実験をしながらバイオテクノロジーの基礎知識となるDNAについて学び、バイオテクノロジー実験の要となる①PCR実験②電気泳動実験③制限酵素処理実験をやることで、乾燥に強いイネの遺伝子を持つ遺伝子を作るまでの重要なステップを主に体験するプログラムとしました。また、実験に加えて、バイオテクノロジーが更に発展した10年後にはどんな未来が描けるかについてディスカッションし発表するワークショップを実施し、バイオテクノロジーが変えていく未来のくらしについて考える場を設けました。

 

DNA抽出実験の様子

PCR実験の様子

制限酵素実験の様子

電気泳動実験の様子

ディスカッションワークの様子

 

<参加した生徒の感想>

  • 実験の結果とかも興味深いし、ディスカッションもとても楽しかったです!!今日はありがとうございました!!バイオテクノロジーに興味を持ちました。
  • バイオテクノロジーについて色々な議論ができて、興味深くて楽しかったです。
  • 科学の世界に与える影響力がすごいと思った。
  • 自分の知らないところで科学はとても進歩していたこと。

 

当日のディスカッションにおいては、生徒から出ているアイデアが、実際にベンチャー企業が事業として社会実装しようとしているアイデアも多くあり、生徒たちにとって遠い未来だと思っていた話が、本当に近い将来実現するものであると実感できるものとなりました。

 

リバネスでは、最先端の科学やものづくりのアイデアを用いた実験教室を様々な学校や学年を対象に年間500件以上実施しております。ご興味のある方は下記問い合わせ先までご連絡ください。

 

<本件に関するお問い合わせ>

株式会社リバネス

田島・中嶋

メールアドレス:[email protected]

TEL:03-5227-4198

 

<本実験教室概要>

日時:7月6日(土) 9:30-16:00

場所:公文国際学園中等部・高等部

対象:中学2年生〜高校3年生

実施した実験:DNA抽出、PCR、制限酵素処理、電気泳動