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【実施報告】10/13(日)「魔法の糖『シクロデキストリン』を研究してみよう!!」水俣市で中高生対象の実験教室を開催しました

【実施報告】10/13(日)「魔法の糖『シクロデキストリン』を研究してみよう!!」水俣市で中高生対象の実験教室を開催しました

2019年10月13日(日)に熊本県水俣市にある水俣環境アカデミアにおいて、「魔法の糖『シクロデキストリン』を研究してみよう!!」というタイトルで実験教室を実施しました。実験教室の講師は、株式会社リバネスの研究者であると同時に、シクロデキストリンを用いた機能性材料を開発する熊本大学発ベンチャー企業、株式会社サイディンの代表取締役社長の弘津辰徳が務めました。

リバネスは2016年から、水俣市と協力して、科学技術の観点から水俣地域や世界の課題解決に寄与することができる次世代の人材の育成に取り組んでいます。
2019年度プログラムの一環である今回の実験教室は、中高生に対して科学技術や研究活動に興味をもつきっかけを提供することを目的として実施。シクロデキストリンの苦味抑制効果を研究テーマとして、その苦味抑制効果の評価や応用方法の検討を行いました。

 

まずは、シクロデキストリンを入れた緑茶と入れていない緑茶を飲み比べ、シクロデキストリンの苦味抑制効果を体験しました。しかし、それをどれくらい苦いと感じるか、どう表現するかは人ぞれぞれで、このままでは苦味抑制効果を客観的に示すことができません。そこで、最も濃い緑茶(100%とする)を順に薄めて「苦味のものさし」を作成し、自分が感じた苦味を点数で表せるようにしました。その後、チーム内での平均値を算出したり、同じ実験を繰り返して再現性を確かめるなど、研究に必要な「数値化」のポイントについて体験してもらいました。

シクロデキストリンの苦味抑制効果をさらに検証するため、緑茶だけでなく、コーヒーやグレープフルーツジュースでも検証を行いました。研究後は、シクロデキストリンを使った研究のアイデアワークショップや、オリジナルの研究計画書の作成にも挑戦し、実際に研究をするためのイメージを膨らませました。

また、特別講演として、有限会社坂本石灰工業所の高木泰憲 氏に、苦味と同様にその量を数値として示すことが難しかった土壌中の重金属について、その測定キットの開発背景や実際の使い方について講演いただき、生徒たちと一緒に研究アイデアを考えました。

 

参加した生徒からは、アンケートを通じて「学校の授業では教えてくれないことがわかった」「来年の自由研究に活かそうと思った」という意見が寄せられ、研究活動のサポートを年度末まで継続して受けられるプログラムにその場で応募してくれた生徒もいました。今後、応募者の中から研究サポート対象を決定、プログラムを実施していきます。

<講演会情報>
日時:2019年10月13日(日)9:30-16:00
開催場所:水俣環境アカデミア(〒867-0023 熊本県水俣市南福寺6-1)
参加者:高校生6名、中学生1名
講師:株式会社リバネス 弘津 辰徳(株式会社サイディン 代表取締役社長 兼任)
タイトル:「魔法の糖『シクロデキストリン』を研究してみよう!!」
株式会社サイディンwebページ

特別講演
講師:有限会社坂本石灰工業所 高木 泰憲 氏
タイトル:「身近な土や水をOCTESで調べてみませんか?」
有限会社坂本石灰工業所webページ

<水俣市におけるこれまでの取り組み>
熊本県水俣市の企業版ふるさと納税活用事業推進支援業務に採択されました。

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<本件に関するお問い合わせ先>
株式会社リバネス 担当者:戸上
TEL: 03-5227-4198
e-mail: [email protected]