探究学習のためのオンライン研究アドバイスサービスを開始
株式会社リバネス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長COO:高橋 修一郎)は、2020年4月1日より、中学校・高等学校における研究活動支援の一環として、オンライン研究アドバイスサービスを開始します。
本サービスの企画概要
オンライン研究アドバイスサービスは、リバネスに登録する若手研究者がオンライン会議システム(ZOOMやSkype等)を活用し、中高生の研究活動のメンタリングを行うものです。学校向けに、アドバイザー候補者となる研究者の推薦、面談・マッチングを行います。マッチングした研究者とは、年間を通じた定例の研究ディスカッションを実施することが可能です。研究テーマの設計、仮説のブラッシュアップ、実験プロトコルや手技に関するアドバイス、学会での発表の仕方など、一連の研究活動がサポートされます。
なお、本サービスは、学校法人単位でお申込みいただきます。助成金・補助金を活用したオンライン環境の構築のアドバイスも行うことが可能です。
企画背景
学習指導要領の改訂により、2022年から高等学校でも探究学習がより拡充します。探究学習では、課題設定、情報収集、整理・分析、まとめ・発表というプロセスが重要であり、多くの学校がこのプロセスの指導のために大学等研究機関の研究者の協力を求めます。しかし、学校は研究者との繋がりがほとんどなく、実際に協力を得ることができる学校は少ないのが現状です。また、研究経験の浅い中高生へ指導するためのスキルが、研究者側に備わっていないことも多く、教育効果が得られないまま、協力関係が途切れるケースも見られます。
リバネスは設立以来、研究者による学校向け出前実験教室を行ってまいりました。また、若手研究者が、教育活動を通じて子どもから学び、自らも気づきを得て成長する人材育成システムも同時に開発してきました。そして、これらの知見を活かし、2016年より教育開発事業部において、若手研究者が中高生に対して、オンラインで効果的に研究アドバイスを行う手法の開発とモデル校への導入を進めてきました。本サービスは、この手法を拡張し、リバネスが事業を通してつながりをもつおよそ1.2万人の研究者とともに新たなオンライン研究アドバイスサービスを開始するものになります。
なお、本サービスに加え、中高生のための学会「サイエンスキャッスル」の研究発表の場も活用することで、学校内に、効果的に生徒の研究活動を推進し探究学習を実施するための環境づくりが可能になります。
また「総合的な探究の時間」の実施事例と評価手法の紹介のページには関連の実施事例も掲載しておりますのでご覧ください。
株式会社リバネスでは、引き続き、先端科学に興味をもち研究活動の一歩を踏み出す中高生を応援するサービスを開発してまいります。