【実施報告】マリンチャレンジプログラム2020 関東大会 ~海と日本プロジェクト~を開催。 全国大会に進む5チームが決定!
海洋分野での課題を見つけ、人と海との未来を創り出す仲間づくりを目的にしたマリンチャレンジプログラムにおいて、2020年9月5日(土)に「マリンチャレンジプログラム2020 関東大会〜海と日本プロジェクト〜」をオンラインで開催しました。
(主催:日本財団、一般社団法人日本先端科学技術教育人材研究開発機構、株式会社リバネス)
当日は、関東の1都6県から12チームが参加し、海洋や水環境に関する研究発表を行いました。
<実施概要>
大会名:マリンチャレンジプログラム2020 関東大会 〜海と日本PROJECT〜
主 催:公益財団法人日本財団、一般社団法人日本先端科学技術教育人材研究開発機構、株式会社リバネス
日時:2020年9月5日(土)11:00~17:00
場所:オンライン
内容:地方大会選出チームによる研究発表、研究交流会
参加者:関東ブロック採択チーム 12チーム、その他見学者(youtube liveより視聴)
審査員
西山 哲史(株式会社リバネス 教育開発事業部 部長)※審査員長
都筑 幹夫(一般社団法人日本先端科学技術教育人材研究開発機構 代表理事/東京薬科大学 生命科学部 名誉教授)
永井 宏史(東京海洋大学 学術研究院 海洋環境科学部門 教授)
吉永 龍起(北里大学 海洋生命科学部 准教授)
中谷 武志(国立研究開発法人海洋研究開発機構 研究プラットフォーム運用開発部門 副主任研究員)
発表チームおよび、優秀賞受賞チーム、研究代表者は以下の通りです。
<発表演題・優秀賞一覧>
受賞 | 発表順 | 研究テーマ | 研究代表者 | 都道府県 |
1 | ウキクサと微生物による水質浄化 | 秦 瑠璃葉
山梨英和高等学校 |
山梨県 | |
2 | 植物プランクトンの分布から見た駿府城堀の環境調査 | 菊池 柚衣
静岡雙葉中学校高等学校 |
静岡県 | |
3 | 赤潮プランクトンは有効利用できないのか | 宇田津 朗
世田谷学園高等学校 |
東京都 | |
優秀賞 | 4 | ホンベラの砂潜り行動を誘発する要因は何か? | 小林 空美
新潟県立柏崎高等学校 |
新潟県 |
優秀賞 | 5 | キンチャクガニと保持されるイソギンチャクに関する研究 | 榊原 聖瑛
サレジオ学院高等学校 |
神奈川県 |
6 | 水中蛇型ロボットに脚をつけたら蛇足か? | 佐藤 諒弥
東京工業大学附属科学技術高等学校 |
東京都 | |
優秀賞 | 7 | 魚類の性転換が引き起こす生体内外の変化と性識別への応用 | 皆川 優生
浅野中学・高等学校 |
神奈川県 |
8 | 農業用堰で遮断された河川上流域に生息するドジョウの系統 | 後藤 晴希
栃木県立馬頭高等学校 |
栃木県 | |
優秀賞 | 9 | クラゲの大量発生抑制に関する研究 | 杉本 凌哉
文京区立音羽中学校 |
東京都 |
10 | ザリガニに共生する外来ヒルミミズの分布拡大と宿主との関係について | 柴田 峻一郎
東京都立多摩科学技術高等学校 |
東京都 | |
優秀賞 | 11 | 外来種タイワンシジミの河川移動 | 中村 彰吾
浜松学芸高等学校 |
静岡県 |
12 | マイクロバブルを用いたナマズの成長促進について | 池田 拓史
埼玉県浦和実業学園高等学校 |
埼玉県 |
<研究交流参加校>
研究テーマ | 学校名 | 研究代表者 | |
1 | ハンディポッドの作成・改良 | 晃華学園中学校高等学校 | 玉岡 柚子香 |
2 | 観賞用熱帯海水魚の病気治療に関する研究 | ドルトン東京学園中等部 | 林 隆之介 |
3 | 養殖魚におけるn-3脂肪酸とn-6脂肪酸の比率の異常と人間の食習慣、またその改善策について。 | サレジオ学院中学校・高等学校 | 木村 研 |
4 | 江戸前天ぷらの食材を安定的に供給できるか | 浦和実業高等学校 | 川嶋 純太 |
5 | アルテミアを長く生かすには | 私立 文京学院大学女子中学校高等学校 | 塚田 愛実 |
受賞理由
【新潟県立柏崎高等学校】
ホンベラの砂に潜るユニークな行動に対し、非常に多角的な視点で研究に取り組んでいた。解析手法も色々と挑戦しており、今後の発展に非常に期待している。
【サレジオ学院中学 高等学校】
イソギンチャクを手に持っている不思議なカニ、キンチャクガニ。その生態がまだよく分かっていない中、イソギンチャクの生態に深く切り込んでおり、今後の研究の進展に期待している。
【浅野中学・高等学校】
動物の性転換という不思議な現象。性転換、魚類の生理、群れの中での行動、全てを含んだ実験系を組んだ研究を行っている。これから益々良いデータが集まってくることを期待しています。
【文京区立音羽中学校】
クラゲの大量発生という社会課題に取り組み、強いクラゲ愛を感じる研究でした。
【浜松学芸高等学校】
環境に対してどうやって生物が動くかを調べるのは難しい。その中で、30mの砂をすべて自分たちで徹底的に除去して、その挙動を調べる実験系を立てて、実行したというところに感銘しました。またデータの見せ方も良かったので、今後も期待しています。
<参加した生徒の声>
・周りの学校も素晴らしい研究を持ってきていてとても面白かったです。 研究について質問する場所があるのも良かったです。
・自分たちの研究を発表することで自分たちでは気がつかなかったことに対して質問をいただけたのはとてもいい経験でした。
・マリンチャレンジに参加するまでは、 やりたいと思った研究を自由にやっていたが、今回初めて、世の中の役に立つことを意識して研究した。 将来、研究者になったら、世の中の役に立つ研究をしたい。
<参加した指導教員の声>
・口頭発表をする機会ができ、また他校の発表を聞くことで知見を広げることができたので大変よかった。
各ブロック大会の優秀賞受賞チームは、今回得たことを糧に、さらに研究を行い。翌年3月の全国大会にて研究成果を発表します。
■本件に関するお問い合わせ先 株式会社リバネス 滝野、小玉
Email: [email protected] Tel: 03-5227-4198 FAX: 03-5227-4199