1月24日(日)に「メタ認知的理解を促す理科教育研修」を開催しました

1月24日(日)に「メタ認知的理解を促す理科教育研修」を開催しました

株式会社リバネス(本社:東京都新宿区、代表:高橋 修一郎、以下「リバネス」)は2021年1月24日(日)10:00-12:00、「メタ認知的理解を促す理科教育研修」を開催しました。企画当初は2020年11月29日(日)に東京本社でオフライン開催する予定でしたが、東京都の感染状況を鑑み、延期した上でオンライン開催に切り替えました。

本研修は、小学校教員が生徒にどのような問いかけをし、生徒が問いかけに対してどのように返答するかに注目することで、教員が生徒とよりよい関わり方ができることを目指しています。

講師の黒住 嶺(くろずみ・りょう)は、学習過程の中で特に理解度の把握に注目し、予習と復習が進むためには「ここまではわかった、ここはわからない」と生徒自身が理解することが必要だという知見を紹介しました。その上で、生徒と教員が対話する際に、「〜ということでいいのかな?」「その考えで良さそうですか?」など生徒に再考を促す問いかけを行うことで、問題に対する議論がより活性化したり、生徒の理解度が増すことを説明しました。

研修のワークにおいて、5名の参加者は、まず問いかけの効果を実感・客観視することを目的として、「自分の小さなこだわり」を教え合いました。例えば「コーヒーを淹れるときは豆を挽いて粉にして飲む」といった小さなこだわりを紹介し、「なぜ豆を挽くのですか?」といった問いかけを他の参加者から受けることで、これまで気づいていなかった自分のこだわりを発見できることを確認しました。次に、文科省調べで正答率の低い理科の問題を使って、実際の学校現場で生徒がどう答えるかや、それに対してどう応答して理解させるかを議論しました。現場の意見が多く聞かれ、参加者にとっても講師にとっても、今後の指導や研究について考える機会となりました。

参加者の小学校教員からは、「問いかけの質を上げていくことが重要だと感じた」「授業の配布物で、問題について問いかけを盛り込むようにしたい」といった声が聞かれました。また、研修のアシスタントとして参加していたリバネスのインターン生は、「今回の内容を他の実験教室で使ってみたら、生徒と良い関わりをすることができた」と話しています。

本研修では、メタ認知の発達支援という視点を導入することで生徒との関わりをより良くすることができることが確認できました。今後、本研修をブラッシュアップしていくとともに、リバネスの実験教室の改善などにも生かしてまいります。

【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社リバネス
担当: 教育総合研究センター
TEL:03-5227-4198 / E-mail:[email protected]
〒162-0822 東京都新宿区下宮比町1-4 飯田橋御幸ビル5階