【実施報告】 港区立みなと科学館で、街の土の中の生態系をテーマにした実験教室を実施しました。
株式会社リバネスは、虎ノ門にある港区立みなと科学館にて、都市部の街に生息する土の中の生き物をテーマにした実験教室を実施しました。
土の中の生き物は、動物の糞や、植物の落ち葉などを食べて分解し、植物の栄養分を生み出すことで、私たちの地球の生態系の中でとても重要な役割を担っています。
そのため、世界中で土の中の生き物の種類や分布の調査が行われていますが、私たちの住む街の中にある身近な土の中に、どのような生態系が広がっているのかという点は、まだ詳しく調べられていません。
そこで、リバネスでは、スーパーアカデミー講座「みなとフィールド調査隊! 〜土の中の世界をみてみよう!〜」と題し、みなと科学館に集まった小学5年生〜中学生と共に、港区での土の中の生き物に関する世界初の調査研究を実施しました。
調査は2日間の日程で行われました。1日目は、まず、港区の芝公園に行って、土をサンプリングすると共に、土の周りの環境(明るさ、風通し、動物や植物、人通りの多さなど)をよく観察することで、その地点の土の特徴を記録。持ち帰った土の中から、目に見える大きな生き物をソーティングして、種類や個体数を調べました。
次に、目に見えない小さな生き物を、光や熱を嫌がる生き物の修正を利用して取り出すことのできるツルグレン装置を使って、取り出す実験を行いました。
1日目の様子
公園で土を採取し、周りの様子を観察
土の中の生き物を取り出す
ツルグレン装置を作って目に見えない小さな生き物を土から取り出す
取り出した生き物を観察
2日目は、取り出した生き物の種類や個体数を整理して、自分たちがサンプリングした土の豊かさや、地点ごとの違いを調べました。さらに、土の中の生き物が、植物に与える栄養分である窒素、リンなどの化学成分を調べ、土の中の生き物と植物の関係を調べました。
土の周りの環境の視点、土の中の生き物の種類や個体数の視点、土の中の化学成分の視点で、それぞれ実験データを得た参加者は、最後にそれぞれの視点を組み合わせて、港区の土の中の生態系に関する調査レポートを作成しました。
作成した調査レポートは、世界中の研究者の研究成果と共に、港区で中高生が調べた世界初の研究成果として、みなと科学館で展示されました。参加者は、視点を変えて調べることで自分も研究を始められること、身の回りの街の中に人と生き物の関係に関する新しい発見が隠れていることを学びました。
2日目の様子
土の中の化学成分を分析
皆で協力して世界初の調査レポートを作成
視点を変えて調べることで研究がはじまることを学んだ
リバネスでは、このように身の回りの土をテーマに、子供たちが世界初の研究に取り組むことのできる仕組みを、日本だけでなく、世界中で実施しています。
静岡での土をテーマにした実験教室の内容はこちら
世界の土をテーマにした海外の子供たちとの共同研究プロジェクトはこちら
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【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社リバネス 担当: 神藤, 中嶋
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