2021.03.24 Wed

IBARAKIドリーム★パスAWARD（茨城県教育委員会主催）を実施、総合グランプリは茨城県立日立第一高等学校「日立市を『カラミ煉瓦の町』にするためのビジネスプラン」に決定

IBARAKIドリーム・パス事業（主催：茨城県教育委員会）は、茨城県内の中高生を対象にワークショップ等を通じ、地域課題の解決や夢の実現に向けて中高生自らが企画し実践していく事業です。本年度は104チームが応募し、そこから選ばれた16チームが9月からおよそ半年間、独自の活動を行いました。9月のSTEP1「実践活動事前ガイダンス」から、3月14日（日）のプレゼンテーション大会まで、計５回のイベントが行われました。
また、茨城大学の学生7名、筑波大学の学生4名がコーチとして、また株式会社日立製作所の技術者7名が協力企業として参加し、中高生の取組に伴走しました。

2021年3月14日（日）のプレゼンテーション大会「IBARAKIドリーム★パスAWARD」では、予選会（2月14日（日）に実施）を突破した中高生８チームが、活動の成果を発表し、９人の審査員による審査を経て、総合グランプリをはじめとする各賞を授与されました。また、惜しくも予選通過とならなかった8チームによるポスター発表を行い会場投票の結果「オーディエンス賞」１チームが選ばれました。

賞	学校名・企画名
総合グランプリ	茨城県立日立第一高等学校「日立市を「カラミ煉瓦の町」にするためのビジネスプラン」カラミ煉瓦(※)の魅力を日立市の人たちに伝えるために，カラミ煉瓦を使った門柱や塀を作る。そのことにより，地元に対する意識が高まり，愛郷心が育まれ，日立市に活気が生まれる。 (※)日立鉱山から銅を製錬する際に出る，「カラミ」という廃棄物をリサイクルしたもの。
金賞	清真学園高等学校「IT化計画Hub Educating Application(HEA)~ヘア~」学校で活用している教育向けアプリ(Classi，ロイロノート， GoogleClassroom等)を便利に使えるようにするために，アプリを繋ぎ，ハブとなるアプリを開発する。
銀賞	茨城県立並木中等教育学校「片手デバイスの開発」パソコン操作に不慣れな人や作業をしながらパソコン操作をする人が，片手で握ることができる大きさで，且つ楽に操作できるようなデバイスを開発する。
銀賞	茨城県立土浦工業高等学校「１４０年続く伝統漁の危機を救え!!」担い手不足漁業をサステナブル漁業へ水郷の風物「帆引き船」を使った漁業は，動力を使うようになり「よこ引き船漁」と形を変える。現在，この漁業が存続の危機にあるため，工業高校らしい提案をし，持続可能な漁業へと変える。
銅賞	茨城県立並木中等教育学校「AIチャットボットの開発—テレワークに最適な形でAIを活用するー」「withコロナ」において，テレワークが推進されている現状を踏まえ，安全性や効率性を満たしたプロジェクト管理をできるようなツールを開発する。この開発により，新しい生活スタイルに対応することで，社会貢献になることも目指す。
銅賞	茨城県立取手第二高等学校「レインボーマガジン」セクシュアリティなどの知識の一般化，多様な生き方が当たり前になることなどを目指して，フリーマガジンを作成し，県内の中学校や高校などに配布することで，正しい知識を広め，住みやすい社会にしていく。
審査員特別賞	茨城県立つくば工科高等学校「収穫支援ロボット開発」高齢化する農家の問題解決や人材不足の解消，生産性の向上につなげることを目的に，自律走行型搬送ロボットや収穫ロボットを製作することで，自動で搬送収穫するシステムを開発し，スマート農業の魅力を発信する。
審査員特別賞	茨城県立大洗高等学校「高校生！コミュニティの壁をぶっ壊せ!!」大洗町は働く外国人が増加傾向にあるが，人口減少は進んでいる。この2つの課題を解決するために，外国人と日本人の交流促進を目指して，大洗高校生が橋渡しをする。
オーディエンス賞	茨城県立土浦第一高等学校「ペットだって逃げたい！」災害時にペットとともに避難できるよう，ペット避難用の防災バックを製作する。また，ペット同伴の避難所を設置できるような仕組みをつくる。