【実施報告】第六回地域産業創出セミナー 「大型3Dプリンターが、中堅企業の自動車部品製造を加速する」を実施しました
2021年11月24日、関東経済産業局委託事業である「中堅・中小企業とスタートアップの連携による価値創造チャレンジ事業」における「地域産業創出セミナー」の第六回を実施しました。当日は、全国の地域中堅・中小企業の他、大企業や自治体、地域金融機関、スタートアップの方々が約60名参加しました。
※中堅・中小企業とスタートアップの連携による価値創造チャレンジ事業について(関東経済産業局HPへ)
はじめに、関東経済産業局製造産業課総括係長である渡邉 亨氏より、「両利きの経営」の実践の重要性やバリューチェーン構築などのキーワード、そして今回の取り組みに賛同し、本事業終了後も地域産業の成長支援をサポートすることに賛同して下さった15の自治体、金融機関、支援機関の皆様との連携について言及しながら本事業の趣旨について、説明がありました。
その後「大型3Dプリンターが、中堅企業の自動車部品製造を加速する」と題したトークセッションを開始。まずは自動車メーカーの各種金型を半世紀にも渡り製造し、設計から保全までの一貫体制をもつ「株式会社前田技研」の代表取締役社長 前田 達宏 氏から、事業内容の紹介、スタートアップとの連携に至るまでの経緯について紹介して頂きました。続いて超高速で大型製品製造を可能とする、3Dプリンティング技術から次世代のものづくりを見据えた研究開発を進める「株式会社ExtraBold」の代表取締役社長 原 雄司 氏より、ExtraBoldが誕生した背景、昨今の3Dプリンターの課題、それに伴い誕生した自社技術に関する紹介がありました。
トークセッションでは前田氏より、これまで未来に投資をせず、下火となった事業を複数持つ自社だからこそ、誰も挑戦したことのない難しい分野(大型3Dプリンター業界)へ挑戦したいと思った時に、原氏に出会ったことが冒頭に話されました。また原氏からは、資金だけでなく人材まで派遣してくれることは、現場のユーザーサイドのニーズや課題を知るだけでなく、スタートアップ自体の動きを加速させることに大きく繋がることが話され、盛り上がりました。
さらに、オンライン質問ツール Slidoに「どうして前田技研はスタートアップ側に人も出向させる考えとなったのでしょうか。」といった質問が寄せられ、前田氏は「現職前に某大手自動車メーカーに勤めていた過去があり、出向というものは身近な存在であり、お金と異なる環境で知見が得られる貴重な環境であることを知っていました。新しい分野を開拓する際に、常に相談する相手がいる。最高の環境だと感じています。」と回答し、また原氏からは「3Dプリンターは簡単に積層造形ができそうである様に見えて、実際に理想の造形を行うためには相当量の知識が必要です。だからこそ、前田技研の方々が常に自分たちの知識を学んで、フィードバックを頂きやすいこの状況は、事業を進める上でとても助かっています。」とコメント頂きました。未開の地だからこそ、出資だけの関係だけに留まらず、弱みも強みも常に話し合い、解決できる関係性がとても重要であることが感じられたセッションとなりました。
実施後のアンケートでは、「中堅・中小企業様とスタートアップ企業様の連携可能性やメリットがあることを再認識できました。」、「中小企業のスタートアップとの関係構築の一例を知ることが出来ました。」など多数の回答がありました。今後は、回答企業とのオンライン面談を調整し、スタートアップとの連携へ向けた動きを進めてまいります。
本セミナーは、1月28日(金)14:00より第七回目の開催を予定しております。ぜひ、次回以降の視聴申し込みもお待ちしております。
※以前ご案内していた、12/15 より日時が変更となっておりますので、ご注意ください。
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