【実施報告】山梨大学にて、トランスファラブルスキル研修「未来の仲間を見つけよう」を実施しました

【実施報告】山梨大学にて、トランスファラブルスキル研修「未来の仲間を見つけよう」を実施しました

リバネスは、サイエンスブリッジコミュニケーションを核とした人材育成プログラムの実践を通じ、創業以来20年間、博士人材のキャリアの開発を手掛けて参りました。このノウハウとネットワークを生かし、大学生・大学院生向けに実践的にトランスファラブルスキルを鍛えるプログラムを、大学等と連携して実施しています。

参考)【大学院向け】修士・博士課程対象、研究キャリアを開拓する短期トランスファラブルスキル実践プログラム開始

2022/10/20には山梨大学の学生にむけて「未来の仲間を見つけよう」をテーマに、本年度の2回めの研修を実施いたしました。

本研修は、独立して研究が行える能力、ならびに、自由に分野や業種を越境できる勇気と実行力を身に着けた学生の育成を目指して取り組まれている、「VUCA時代対応型博士人材育成プロジェクト」「山梨大学融合研究実践ドクターフェローシップ制度」の一環として行われ、当日は、14名の学生が参加しました。

講義で、ブリッジコミュニケーションを用いて異なる人を巻き込み、仕掛けることで世界が変わっていくという前提をお話した後、ワークショップでは「子どもとともに研究計画を立てる」をmissionに、2つのワークを実施しました。1つめは、「自分を知る」をテーマに、自分の知識、経験、持っているあらゆることを振り返り、書き出しました。ここでは、アルバイトの経験や趣味、幼少期の夢など、一見研究とは離れているものでも、研究活動とつなげて考えてみることをねらいとしました。2つめは「研究を立案する」をテーマに、子どもたちの興味関心ややりたいことが書かれたシートをもとに、大学院生たちが2人ペアとなって、仮説や研究計画を立て、研究において活かせる知識や経験について整理する活動を行いました。

学生からは「1つのプランに対しても、誰がアイデアを付加するかで、違った方向性が生まれる事を知って興味深かった」、「子どもたちの可能性を狭めないよう、大学院生側も複数人でディスカッションしたほうが良い」、「小中学生のアイデアが壮大で、期間中に終えられないプランもあるが、『それは無理』と否定するのではなく、期間中にできるゴールを一緒に考えることが大事」、などの気づきの発表がありました。

最後は、大学院生に対して「キャリアを切り開く手札をあなたは持っている」というメッセージを送り、会を締めました。

今回参加した学生はその後、学内にて地域の子どもたちを対象とする教育活動に参加し、研修で得た経験や気付きを実践していきます。

 

開催実績概要

・日時:2022年10月20日13:30-15:00

・参加者:山梨大学 学生14名

・講師:株式会社リバネス 人材開発事業部 伊達山 泉
博士(バイオサイエンス)。アントレプレナーシップ育成プログラムとして若手研究者および学生向けの海外研修や留学生向けプログラムの開発に多く携わる。また、福島県での大学発ベンチャー発掘育成と学生向け起業家育成プログラムをはじめ、大学の学生にむけた研修も多く行う。

・ティーチングアシスタント:株式会社リバネス 人材開発事業部 キャリアデザイン研究センターセンター長 立花 智子
修士(生命科学)。日本初の中高生向け研究費の立ち上げをはじめとした、超若手による研究活動を推進するプロジェクトを手掛ける。2020年からキャリアデザイン研究センター長に就任し、中高生研究者の伴走支援を通した研究人材育成に着手し、研究者と次世代が学びあう場の創出に携わる。

 

お問い合わせ
株式会社リバネス
キャリアデザイン研究センター  立花([email protected]