空間共有システム「tonari」を活用した、日本の町工場による海外スタートアップの遠隔ものづくり支援実証を開始
株式会社リバネス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長CKO:井上浄、以下「リバネス」)、Leave a Nest Singapore Pte. Ltd.(本社:シンガポール共和国BLOCK71内、代表取締役:徳江 紀穂子、以下「LVNS SG」)、株式会社浜野製作所(東京都墨田区、代表取締役CEO:浜野 慶一、以下「浜野社」)、株式会社グローカリンク(本社:東京都墨田区、代表取締役:大坂吉伸、以下「グローカリンク社」)は、センターオブガレージ、以下「COG」)とLVNS SGオフィス内に導入した空間共有システム「tonari」を活用し、日本の町工場が日本にいながら、シンガポールのスタートアップと効果的な議論を行い、ものづくりの支援を行う遠隔ものづくり支援実証を行います。
リバネスは、2019年より、大田区の委託事業である「スタートアップとものづくり企業の連携創出実証実験事業」を起点とし、日本の町工場とともに海外スタートアップのものづくり支援を進めてまいりました。本プロジェクトでは、実際に海外のスタートアップが日本の町工場を訪問し、直接顔を付き合わせて図面ベースで議論を重ねる「すり合わせ」の中で、十分な製造支援を提供することができました。しかし、コロナ禍による海外渡航の制限下において「すり合わせ」ができず、それ以上の海外展開が思うように進まないという状況がありました。
一方、空間共有システム「tonari」は、等身大のスクリーンを介して離れた2拠点を遅延なく(※)シームレスにつなげる等身大の映像システムであり、自然に目線が合う仕組みや、クリアな音声、低いレーテンシーにより、離れた部屋にいる人同士がまるで同じ部屋にいるように過ごすことができる臨場感を実現しています。2020年から法人向けに販売を開始し、日本国内の同一企業の異なる拠点をつなぐ目的で導入されてきました。2022年11月には、グローカリンク社の運営するCOGとLVNS SGのオフィスという異なる組織の国をまたぐインキュベーション施設間をつなぐことを目的に初めて導入されました。
※人間が感じられる遅延は150ミリ秒といわれており、「tonari」はそれ以下の120ミリ秒を達成
このたびの遠隔ものづくり支援実証は、リバネス、LVNS SG、浜野社、グローカリンク社の4社で、tonariという先端技術を用いることで、日本の町工場が日本にいながら遠隔で「すり合わせ」を実行し、海外ベンチャー企業の製造案件を受けられるようになるかの実証を行うものです。「tonari」を介し、COG側には浜野社、LVNS SG側にはシンガポールのスタートアップを呼び、相互のディスカッションによる製造案件の創出と製造開発にかかる契約手法の精緻化を行うことで、日本の町工場がシンガポールのスタートアップのパートナーとなれるのかを検証いたします。
<実証に参加するシンガポールのスタートアップ5社>
・AUGMENTUS
・Unabiz
・Osteopore
・Dynacyte
・sungreen
町工場などの国内中小企業の海外展開には多くの障壁があります。今回の実証では、コミュニケーションツールの活用や英語で製造を語ることができる人材の参画によって、この障壁を取り除くことにつながり、日本の町工場の海外展開推進につながることが期待されます。
実際に2月中旬〜3月初旬での実施を予定している浜野製作所とスタートアップのディスカッション現場の取材を希望される方は個別にご連絡ください。
<連絡先>
株式会社リバネス 製造開発事業部
[email protected] 03-5227-4198
◆株式会社リバネス
代表:丸 幸弘、髙橋 修一郎、井上 浄
住所:東京都新宿区下宮比町1-4 飯田橋御幸ビル
URL:https://lne.st/
◆Leave a Nest Singapore Pte. Ltd.
代表:徳江 紀穂子
住所:71 Ayer Rajah Crescent, #06-11/12, Singapore 139951
URL:https://global.lne.st/offices/sg/
◆株式会社 浜野製作所
代表:浜野 慶一
住所:東京都墨田区八広4-39-7
URL:https://hamano-products.co.jp/
◆株式会社グローカリンク
代表:大坂 吉伸
住所:東京都墨田区横川1-16-3 センターオブガレージ
URL:https://glocalink.com