【11/5 オンライン開催】中高生の生物研究応援セミナーの登壇者決定!地球環境戦略研究機関が協力参加!
株式会社リバネスは、2023年11月5日(日)に学校教員を対象にしたオンラインセミナー「学校教員向け中高生の生物研究応援セミナー 〜地域の学校がもつ生物研究拠点としてのポテンシャルとは?〜」を開催します。
2030年までに生物多様性の上向き回復を図る「ネイチャーポジティブ」が世界的に注目される中、各地域で基盤となる生物情報を収集・蓄積し、生物と地域社会の共存を図る研究者の存在が重要となります。しかし、広大な自然をフィールドにして調査・研究を行うには研究者の手は足りておらず、大学等の研究機関だけで地域単位で生物多様性の全体像把握や生息する種々の生物への理解を深めていくのは困難な状況にあります。
これに対し、リバネスではさまざまな取り組みで中高生の研究活動を応援する中で、その担い手として中高生研究者が一端を担い、学校が地域の生態系についての知見を蓄積する研究・調査の拠点にもなりうるのではないかと考えました。この可能性を学校現場と議論するために、学校教員向けに中高生の生物研究を応援するオンラインセミナーを11月5日(日)に開催します。
そしてこの度、本セミナーに公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES)が協力団体として参画し、IGES 国際生態学センター 主任研究員 矢ヶ崎朋樹 氏の登壇が決定しました。IGESは、持続可能な開発のための革新的な政策手法の開発及び環境対策の戦略づくりのための政策的・実践的研究(戦略研究)を行い、その成果を様々な主体の政策決定に具現化し、地球規模、特にアジア太平洋地域の持続可能な開発の実現を図ることを目的とする機関です。セミナー当日は、学校現場との連携で教育と学術研究に取り組む埼玉県環境科学国際センター 角田裕志 氏、高校生の生物研究を長年指導してきた愛媛大学附属高等学校 中川和倫 氏とともに、地域の学校がもつ生物研究拠点としての可能性について議論します。
学校教員向け中高生の生物研究応援セミナー
〜地域の学校がもつ生物研究拠点としてのポテンシャルとは?〜
身近な自然でどのような生物が生息し、どのような生き方をしているのか、好奇心の赴くままに進める地域の自然環境をフィールドにした中高生の生物研究が、地域からネイチャーポジティブを実現する礎になるのではないか。中高生の生物研究を推進することで、地域の自然環境を理解し、発信する拠点をどのようにつくりあげたらよいか、ともに議論してみませんか?
<概要>
日 時:2023年11月5日(日)13:00-15:00
形 式:Zoomによるオンライン開催
対 象:中学校・高等学校 教員、中高生の研究連携に関心のある研究者
主 催:株式会社リバネス
協 力:公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES)
内 容:
・ネイチャーポジティブに関わる近年の動向について
・研究者と学校の連携事例紹介
・中高生への生物研究の指導事例紹介
・学校がもつ生物研究拠点としての可能性について議論
<登壇者>
公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES) 国際生態学センター 主任研究員 矢ヶ崎朋樹 氏 横浜国立大学教育学部卒業。同大学大学院博士後期課程修了。専門は植生生態学、環境教育。1998年5月(財)国際生態学センター研究スタッフに着任後、2007年4月よりIGES国際生態学センター研究員、2017年7月より同主任研究員(2021年7月よりIGES生物多様性と森林領域兼任)。国内・海外(ラオス)の都市・農村部をはじめ、近年はフィリピン・ケニアの森林資源の保全や荒廃地修復をテーマとした調査・研究を進めている。毎年、自然や生物を題材にした環境教育活動に取り組み、自然観察会や学習講座、技術研修等において、自然保護や森林保全、環境教育の重要性などを紹介している。 |
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埼玉県環境科学国際センター自然環境担当 専門研究員 角田裕志 氏 2009年に東京農工大学大学院連合農学研究科修了、博士(農学)。専門は保全生物学、動物生態学。国内外で外来魚ブラックバス、ニホンジカ、オオカミ、ジャッカル等の生態研究に取り組んでいる。主な著書は『野生動物の復元生態学(朝倉書店)』や『知られざる食肉目動物の多様な世界 : 東欧と日本(中西出版)』。 |
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愛媛大学附属高等学校 特定教員 中川和倫 氏 愛媛大学農学部農芸化学科を卒業後に大学院にて修士(農学)を取得。高校教員として愛媛県内の高校に勤務し、2002年よりSSH指定校となった松山南高等学校にて初めて生徒の研究指導に携わる。その後、2012年に今治西高等学校に赴任し、翌年より生物部の顧問を務める。2019年に同校を定年退職後は、愛媛大学附属高等学校の特定教員として勤務。生物部・写真部の顧問を務める。 |
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株式会社リバネス 教育開発事業部 仲栄真礁 2016年、琉球大学大学院博士後期課程修了。博士(理学)。在学中は造礁サンゴの蛍光タンパク質に着目して光ストレス応答に関する研究に従事し、学位取得後に友人らと観光客向けにネイチャーツアーを提供する(一社)キュリオス沖縄を立ち上げた後、2017年に株式会社リバネスに入社。企業や大学、そして将来社会の中心となる次世代とともに人と自然が共生する社会の実現を目指し、中高生向けの学会「サイエンスキャッスル」の企画運営の他、海洋分野に特化した次世代育成企画「マリンチャレンジプログラム」において若手研究者とともに中高生の研究支援に携わる。 |
本セミナーに先立って、2023年9月1日に発刊された教育応援 vol.59 (PDFをダウンロード)において特集「地域の生物研究拠点として学校がもつポテンシャル」を企画し、本セミナーに登壇する埼玉県環境科学国際センター 角田氏と愛媛大学附属高等学校 中川氏の取材記事を掲載しました。ぜひ、本誌特集をお読みの上、セミナーへご参加いただけますと幸いです。
教育応援 vol.59 <特集>
地域の生物研究拠点として学校がもつポテンシャル
好奇心ドリブンな中高生の生物研究がネイチャーポジティブに貢献する / 株式会社リバネス
地域の自然を教材に教育と学術研究の両輪を回す / 埼玉県環境科学国際センター 角田裕志 氏
高校生による世界で唯一の生物研究が身近な自然を解明する / 愛媛大学附属高等学校 特定教員 中川和倫 氏
教育応援 vol.59 (PDFをダウンロード)
【お問い合わせ】
株式会社リバネス 教育開発事業部(担当:仲栄真、小山)
TEL:03-5227-4198 / MAIL:[email protected]