株式会社ファイトリピッド・テクノロジーズと共に広島なぎさ中学校・高等学校で実験教室を実施しました!

株式会社ファイトリピッド・テクノロジーズと共に広島なぎさ中学校・高等学校で実験教室を実施しました!

 株式会社リバネスは、広島なぎさ中学校・高等学校(広島県・広島市)にて、広島県内で食品や医薬品、バイオ燃料への応用が期待されている微細藻類「ナンノクロロプシス」に焦点を当てた、出前実験教室を実施しました。

当日は、高校1年生、2年生の合計16名が参加し、ナンノクロロプシス研究をリードし、その研究成果を社会実装株するために株式会社ファイトリピッド・テクノロジーズを創業した太田啓之氏と共に実験や講義を進め、研究の話のみならず、研究成果をいかに社会に届けて行くかという視点を交えたプログラムを実施しました。実験としては、藻類の顕微鏡観察、脂質抽出、薄層クロマトグラフィーといった藻類研究に必要なプロセスを体験しました。基礎研究を大切にしながらも、研究成果を応用してどの様に社会実装させていくかの理解を深めるプログラムとなりました。

 株式会社リバネスでは、今後も研究開発を元に地球貢献をしていくベンチャー企業と共に次世代も含めて学び合える機会を提供してまいります。

【実施概要】

日時:2025年4月12日(土)13:00-17:00

形式:対面実施

実施校:広島なぎさ中学校・高等学校

タイトル:プランクトンが地球を救う?!〜小さな生き物が持つパワーで人も地球も健康にしよう!〜

実施内容:藻類の顕微鏡観察、脂質抽出、薄層クロマトグラフィー

【当日の様子】

 実験教室では、「プランクトンで地球を救え!」というミッションのもと、「【観察】ナンノクロロプシスの特徴を見つけ出せ!」「【分離】ナンノクロロプシスの成分を分ける方法を確立せよ!」「【応用】ナンノクロロプシスでビジネスをせよ!」という3つのステップでプログラムを進めました。

 

【観察】のパートでは、広島なぎさ中学校・高等学校の近隣の海で採取した海水中に含まれるプランクトンを観察し、プランクトンの形態や、様々な種類が存在することを理解しました。その後、ナンノクロロプシスを観察することにより、丸い、小さいなどといったナンノクロロプシスの特徴を明らかにしました。

 

【分離】のパートでは、細胞破砕による脂質の抽出から、薄層クロマトグラフィーの実験を行いました。薄層クロマトグラフィーでは、展開溶媒の性質とプレートの性質を考慮し、複数の条件で展開溶媒を作成し、どの条件が最も目的の成分を分離できるかを検証する過程を体験しました。

 

【応用】のパートでは、株式会社ファイトリピッド・テクノロジーズ代表取締役の太田氏の講演を交え、ナンノクロロプシスの研究成果をいかに社会実装していくかという観点で生徒たちにビジネスについて考えてもらう時間を設けました。これにより、研究と社会との繋がりを体感してもらいました。

 

実験教室終了後には、リバネススタッフや太田氏を交えて生徒と交流を行い、進路や研究者のキャリアについての質問がされていました。

 

【参加した生徒の感想】

 

  • あんな小さなプランクトンでも世界に大きな影響を与えられると知って驚きました。

 

  • 何故ナンノクロロプシスが凄いのか、どう言った可能性を持っているのかなどとても興味深かったし、こういった複雑で難しそうなことをやってるけど結局は基礎実験の繰り返しだったり第1歩は興味を持つこと、『知りたい』って思うことが大事なんだと理解しました。

 

  • 研究者という職には一切興味がありませんでしたが、今回の実験教室で今後進路を考えていく上で、研究者という肩書きも視野に入れようかと思いました。

 

  • ナンノクロロプシスから油を取り出す工程も、油以外にも何があるのか、どうしたら油だけを取り出せるか、考え、実験する研究はとても楽しいものだと感じました。

 

  • いろんな研究で世界を変える開発ができる仕事だと言うことが分かってイメージが変わった