イギリスの科学者の反応:日本の元素Uut(原子番号113) が面白い
9月27日のニュースで、原子番号113の元素が確定し、正式に発見認定されました。
研究グループは2003年から、原子番号30の亜鉛(Zn)のビームを光速の10%ほどに加速し、原子番号83のビスマス(Bi)に衝突させて融合反応を起こさせる実験を繰り返した。その結果、04年7月と05年4月の2回、原子番号113番の新元素を1個ずつ合成し、それが瞬時のうちに次々と安定な別な原子核に変化していく崩壊連鎖を観測した。しかし当時は、データ不足として新元素は認定されなかった。
そこで研究グループは、ビームと合成元素を効率よく分離する装置を開発し、さらに実験を繰り返したところ、今年8月12日に3個目の113番元素の合成に成功し、04、05年に観測された崩壊連鎖に続く新たな崩壊経路を観測し、最終的に原子番号101のメンデレビウム(Md)になったことを確認した。これまでの3個の観測データにより、合成した元素は113番元素であり、平均寿命は2ミリ秒であることも分かったという。
これを解説している動画が面白いので紹介。
映像には、一家に1枚周期表(文科省)も登場しています。
現在のこの周期表には、こんな感じに日本の国旗が。
元素がアジアで認定されるというのは史上初。命名も楽しみだとのこと。何しろ、元素でJで始まるものはまだないのです。
JとかJpといった記号が出るとしたら面白いですね。
イギリスで行われた会議で、日本の外交官・大使に「原子番号113認定おめでとう!」と声をかけたら、とても驚いたようです。科学ネタで声をかけるということもあまりないですもんね。(といいつつ、iPS細胞のノーベル賞のニュースがその後続いているので、確実に増えただろうと思います)