専門的な装置は不要、誰でも簡単に植物の病気を診断できるキット「Dr.プラント」シリーズの販売開始

専門的な装置は不要、誰でも簡単に植物の病気を診断できるキット「Dr.プラント」シリーズの販売開始

株式会社リバネス(本社:東京都新宿区)は、東京大学植物病院により開発された、専門的な装置がいらない植物病診断キット「Dr.プラント」シリーズを商品化し、3月1日より販売開始いたします。

■東京大学で開発された技術 SMART法

「Dr.プラント」シリーズは、病気の原因となる微生物だけが生存できる条件を作り出すアルゴリズム(SMART法)を基に東京大学植物病院が開発した選択培地です。植物病の原因微生物が土壌や植物体に存在すると、その微生物だけが培地上で増殖する仕組みになっているため、その微生物を特定することができます。

■農家、家庭菜園、ガーデニングユーザーも利用可能

従来は植物病に関する専門的な知識や装置がなければ植物の病気を診断することは困難でした。そのため、植物病がまん延し、収穫量が減少したり農薬の使用量が増加することにより生産コストが高くなったり、環境保全上も問題となっています。Dr.プラントシリーズを用いることにより農業や家庭菜園、ガーデニングなどに関わる一般の方が簡易に植物病を診断し、適切な対応を選択することができるようになります。

■簡便かつ、専門的な装置のいらない診断方法

Dr.プラントの使い方はとても簡単です。土壌や植物体の病気と思われる部位をビニール袋に入れて水でもみ、希釈したのち培地に指で広げるだけです。培地を室内に置くことで、菌が生えてきたら病原菌がいる事になります。

■商品ラインナップ

3月1日より、「Ralstonia青枯病」および「Burkholderia萎凋細菌病」の診断キットを販売開始します。「Ralstonia青枯病」は我が国では26科49種類の野菜や花、豆類など非常に多くの植物に被害を及ぼす重要植物病であり、イチゴやカブ、菊、キュウリ、ジャガイモ、大根、トマト、ナスなど私たちの生活に身近な植物に発生します。「Burkholderia萎凋細菌病」は4科4種の花に発生する植物病で、カーネーション、スターチス(リモニウム)、宿根カスミソウおよびトルコギキョウに植物病を引き起こすことから、花き栽培における重要植物病の1つです。なお、「萎凋細菌病」の病原細菌にはもう1種類あり、アスターやカランコエなどの「萎凋細菌病」はBurkholderiaとは別の細菌によって引き起こされる植物病です。本商品には対応しておりませんが、今後、本菌による植物病に対応するキットのほか、Pectobacterium軟腐病など、診断できる植物病の数を増やしていく予定です。

■診断結果へのフォローアップ体制

診断結果についての問い合わせは(株)リバネスがお受けいたしますが、より専門的なことについては東京大学植物病院®が対応致します。

■製品概要

商品名: 「Dr.プラントシリーズ Ralstonia青枯病診断キット」
対象植物病:Ralstonia青枯病
価格 : 9,500円(税別) ※送料が別途必要となります(税別1000円)。

【発表者】

株式会社リバネス
住所 : 東京都新宿区四谷2-11-6 VARCA四谷10F
代表者: 高橋 修一郎
設立 : 平成14年6月14日
資本金: 6,000万円
URL  : http://www.lne.st /

東京大学植物病院®
URL  : http://papilio.ab.a.u-tokyo.ac.jp/cps/hospital/

東京大学植物医科学研究室
URL  : http://papilio.ab.a.u-tokyo.ac.jp/cps/

【報道関係者向けお問い合わせ先】

株式会社リバネス 研究開発事業部(担当:西山)までご連絡ください。
TEL  : 03-6277-8041
E-mail: [email protected]